表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

一幕「選ばれノ姉妹」






―「うわぁぁぁあああっ、うおおおおおおっ!?」







大声が部屋に響き渡る。どうやら、夢のせいで飛び起きたようだ。






「もう、お姉ちゃん、うるさいなぁ...おはよ。

お母さんとお父さん、もう出掛けたよ。新しい役のオーディションで。」




「お、おう、おはよ...もう8時か。いやぁ、変な夢見てさ...」




「お姉ちゃん、変な夢しか見ないんだね..クフフ」




「んな事言うな!わ、私だってまともな夢くらい見るんだぞ!?」




「二次キャラとキスする夢...とか...?」




「そーそー、そういうy...じゃなくて!

あれだ、その、空を飛ぶ夢とか、あと、ほら...」




「クフフ...それってまとも?」




「じゅ、十分まともだろ!」




「で、どんな夢見たの...?」




「それがさ~...」







私の姉、来咲依月(くるさき いつき)は、二次元やアニメ好きでボーイッシュだ。

そしてその妹の私、来咲那月(くるさき なつき)

二次元やアニメは好きだが、詳しいわけじゃなく初心者だ。



私たちの親は、声優だ。

普段とても忙しいが、最近は沢山のオーディションを受けたりしているので、

いつもよりかなり忙しいのであった。




その影響で、私たち姉妹は二次元が好きなのであった。






平和に平和に、過ごしていたのに。


あのメイドが迎えにきてから、涙が止まらなくて。誰にも会えなくて―






もう、元のセカイに戻っても、元のセカイにはなんて戻れない。


そう、思った。




















―「で、転んだんだけどさ?」




「えー、お姉ちゃん、怪我しなかったの?」




「ギリギリセーフ!ってとこかなー、ははっ」




『...あの。』



 

「ん?」




『...狂世界案内人メイド。...クロロ・リリエスです』




 「くろ...ろ...りりえす? 狂せか...えっと何がなんだか分からんん、ごめんなさい」




『ふざけないでくださいね...』




 「え、ふざけてなんか....っ?」




  「...お、お姉ちゃん!!」




「え?」






ザシュウウウウッ





『...』



「お姉ちゃあああああああああああんっ!!」




 「ヴっ...あ゛...那..月....っっ」








それは、突然なことだった。






―お姉ちゃんが、車に轢かれたのだ。






「ちょっと!!なんのつもりなの!?お姉ちゃんを殺そうとしてるの!?」




『ほら...貴方もこうなりますよ?

...大丈夫です。痛くないし生き返れます。

これは貴方方を理解させるためにやったのですから』



「痛い痛くないの問題じゃない!!

 何をするつもりなの…!?」



『…貴方方を狂世界に招待します

 貴方方は「選ばれた者」。

…ほら』



「!!」




ザシュゥゥゥッ…














そこで意識は途切れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ