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リア充応援計画  作者: 梅木 仁
始まりの始まり。
27/28

第二十七話ー新たな出会いー

こんばんは、こんにちは。

リア充応援計画も27話になりました(^^♪

遅くなりましてごめんなさい。

ボリューム満点の内容です!ではどうぞ!

委員会活動の人事に加え、クラス人事も決まり、6組のホームルームは終わった。

佐伯先生は人事の決定とともに、はいそれでは今日はおしまいさようなら、と足早に教室を後にする。まるで負けを認めるかのようだ、と思ったのは小生だけかもしれない。


小生はというと、この度、なんと「学級長」に選ばれた。

??となった人も多いだろう。あの17人の中でなぜ小生なのかは小生自身にもわからない。選任方法というのも、最初は立候補で募ったものの誰も名乗り出ることがなかったため、仕方なく推薦をしてみたところ、藤原さんと芦湯さんが強力に小生を推薦した。その二人の勢いそのままに、反対する者がいなかった。以上が事の顛末である。小生自身もあっという間に決まってしまったために、理解が追い付いていないのが現状…。

一方、広報委員は熾烈な争いが起きた。藤原さんと芦湯さんである。この二人が一枠を狙って議論の応酬を繰り返し、結果的にクラスの過半数の同意票を得た藤原さんが選ばれた。代わりに芦湯さんは学級長の補佐を務める副学級長として選任された。もっとも、そのときは満足そうな顔をしていなかったが。

残りのポストである保健委員、風紀委員はすんなり決まった。山内くん、櫛引さんがそろって立候補し、そのまま選ばれた。


「なんで、委員会活動の人事は諦めたの?保健も風紀も悪くないじゃん?」

みっちゃんが素朴な質問をする。

「作戦を変えただけよ。負けは負け。そのあとの戦略が大事。」

う~ん、意味が分からないです~と心でつぶやきながら、小生はスルーする。

「佐々木さんこそ、なんで立候補や推薦をしなかったのかしら?委員会活動は学級長を中心に委員とまとまって動くことが多いのよ?自然と、私は小畠くんと接する時間が増えるってわけね。」

「え?そうなの!?私、公民係だけど…。まだ仕組みとか仕事がよくわかんないんだよね…。」

みっちゃんはまだ人事のシステムも含めて理解しきれていないようだ。かく言う小生も学級長の仕事については把握しきれていない。

「そうね、前期を終えてみればわかるようになるわ笑」

今の芦湯さんは、藤原さんに投票で負けたのだが何一つ不満そうな顔をしていない。副学級長というポジションについて、きっと芦湯さんには芦湯さんなりのメリットを感じているのだろう。その笑みはそれを物語っている。


みっちゃんがごめんね~と言いながら、お花を摘みに行った。

芦湯さんはみっちゃんの姿が消えたのを見て、小生にささやく。

「あの藤原希海っていう子、注意した方がいいわ。」

「俺も少し距離の取り方は気をつけようと思っている。」

小生の言葉に芦湯さんが意外そうな顔をする。

「そう、小畠くんにしてはなかなか気を回すのが早いじゃない。」

「それはどういう意味ですかい??笑」

思わず小生は聞き返す。

「小畠くん、可愛い子にはすぐに反応するから。だからほめてあげたのよ?笑」

「へ、へぇ~芦湯さんの目にはそういう風に映っているんですね~苦笑」

小生は苦し紛れに誤魔化して笑う。

「あら?てっきり私のことが気になっていたから声をかけていたのではなくって??」

「ノーコメント…」

「な~んだ。ふがいないの。」

芦湯さんはそっぽを向いてしまった。


ここで余談を述べておこう。

前提として、芦湯さん、藤原さんは控えめに見ても美人だと思う。みっちゃんや九条さんも顔立ちが整っている。4人とも最初にあった瞬間から、「きっと素敵な彼氏さんがいるんだろうな」という想像が働いたのは事実だ。ただ、小生は美人でもいろいろあると思っていて、芦湯さんが「綺麗」というカテゴリーなら、藤原さん、みっちゃん、九条さんは、「可愛い」の部類に入ると思う。

芦湯さんがキリっとした二重の目、細身な顔立ちからして、クールビューティーだ。

一方、藤原さんは目がパッチリの二重で、ふっくらした丸みから感じられる優しさにあふれている。

そして、みっちゃんと九条さんは基本的に「可愛い」に入る。でも、みっちゃんが文化部のような落ち着いた雰囲気があるのに対し、九条さんは運動部のような快活さのある明るい子だ。

ところで、昨今の美容関係の技術の進歩により、実は多くの女子が学校に化粧をして登校しているという記事を目にしたことがある。コンビニなどの店頭に並ぶ多くの雑誌には特集が組まれ、多くの生徒が手にしているそうだ。そして、その影響は学校にも及び、教職も最初のうちは化粧をしているかどうかの見分けがついたが、高度な技術発展によって判別ができなくなり、指導をやめるようになったそうだ。

といっても、男子の小生にはあまり関係のない話かもしれない。ただ、学校は勉強をするだけでなく、出会いの場でもある。小生にとってどちらのウェイトが大きいかといえば、当然勉強であるが、思春期でもある小生は確かにドキドキする瞬間も少なくないのは事実だ。


閑話休題。

「あ、あの~今いいかな。」

その声は少し緊張しているせいか小さく、そしてか細い。

「あら、何か用かしら。あなたはたしか…。」

「櫛引ちよこさんですよね?風紀委員の!」

小生と芦湯さんの反応に安堵したようで、櫛引さんは笑みを漏らす。

芦湯さんは何が気に入らないのか知らないけれど、口をとがらせる。

「よかった~!覚えててくれた!そうです。櫛引くしびきちよこといいます~」

「それで??何かあったの??」

「小畠くん、その言い方だと、用事がなければ声をかけちゃいけないみたいに聞こえるでしょう?そうじゃなくて櫛引さんは単に挨拶しに来ただけよ。」

「べ、別にそんな冷たく扱うつもりじゃ…。」

芦湯さんと小生のやりとりに櫛引さんは笑い始める。

「えっと、学級長の小畠逸太くんだよね。お噂はかねがね聞いてます笑」

「はいそうです~櫛引さん、これからよろしくね~!」

櫛引さんとはこれからいろいろ関係が深まっていくはずだ。無難な挨拶をすることで少しでも安定したイメージを持たせたいところだ。

「あらあら、可愛い子に関心を持たれていいじゃない。リア充まっしぐらね笑」

相変わらず芦湯さんは棒読みながらも、話に茶々を入れてくる。

「まあ、そうだね~小畠くんは入学式の後のホームルームで佐伯先生に呼び出しされてたから割と印象には残っているよ笑」

小生は少し困った顔をしてしまう。

「あれを覚えてたんだ…そうか…。」

「あら、小畠くん、残念ね。第一印象から問題児認定されているじゃない笑」

今日の芦湯さんは楽しそうだ。こうして笑顔で小生をいじっているところを見ると、とてもそう思う。というポジティブな思考を小生は巡らせる。

「でも、私、芦湯さんのこともちゃんとマークしてたからね?」

櫛引さんの意外な一言に芦湯さんの反応が止まる。

「さっき、オリエンテーションテストの掲示を見てきたけれど、芦湯さん、満点で一位だってね!やっぱり私の目に狂いはなかったなぁ~」

「やっぱりというのは??」

すかさず小生が質問する。芦湯さんは紅潮させながらも無言なままだ。

「小畠くんとテスト当日に話してたでしょ?」

小生は首肯する。みっちゃんと3人で話していた。

「そ、それがどうかしたのかしら?苦笑」

芦湯さんの顔に焦りが見える。

「初日に見たときは難しそうな顔をしてずっと本を読んでて、入学式の後に小畠くんに声をかけてたよね。そのときは険しい顔で話していたのに、次の日には柔らかい表情で話をしてたからさ~!そして、小畠くんはというと佐伯先生に呼び出されてなんだか訳ありっぽいし…。そう考えるとね、二人に何かあったんじゃないかなって思ったんだよね笑」

櫛引さんは笑顔ですらすらと話す。驚くべき慧眼、洞察力だ。

「へぇ~それで?なにかわかったのかしら?」

あの芦湯さんが結構理詰めされてる…。苦しい展開だ。


「おまたせ~」

そんなところにみっちゃんが帰ってきた。

「あ、小畠くんの隣の席の!ええっと…名前何だっけ?」

どうやら櫛引さんは本当に小生と芦湯さんだけをマークしていたようだ。

「佐々木由梨乃です~気軽に名字でも下の名前でもどうぞ~」

あれ?みっちゃんって呼んでるのは小生だけだぞ…??

「私は櫛引ちよこです~知ってると思うけど、風紀委員です。」

感じたところ、みっちゃんと櫛引さんは同じようなタイプかもしれない。

雰囲気だけでなく話す口調、雰囲気がそっくりだ。

「そういえばコバくん!掲示板を見に行こうよ!」

「あれ、小畠くん見てなかったんだ。じゃあ4人で行こうよ!」


ここは一年用昇降口。クラス分けの掲示板のところに、順位の発表がされていた。

多くの人でごった返している。通常の順位発表だと、歓声だったり落胆だったりが聞こえてきてもおかしくないと思う。

だが、見ている人たちは特に盛り上がりを見せることもなく、中には素通りして昇降口を後にする人もいる。

芦湯さん、九条さん、みっちゃん、そして小生。4人の名前は確認できた。残念ながら太森俊の名前は総合順位でも、各教科の順位でも確認できなかった…。無念。

「ほへ~改めてみると、みっちゃんも九条さんも芦湯さんもすごいな…。」

「まあ、生徒会への参加権限なんてものが公表されていたとしたら順位は変わっていたと思うけれどね。奇跡に近いわ。」

「私も奇跡かな~!そんなに準備したわけでもないし笑」

芦湯さんもみっちゃんも謙遜して言っているに違いない。

きっとこのテストにかかわらず、いろんなところで努力していたからこその点数だろう。

「私40位だ…3人よりも下だよ…。」

櫛引さんから落胆の声が聞こえる。

「いいんじゃないかしら。次もあるのだから、またやればいいのよ。」


王者芦湯成美は下位の者に対して、逆に挑戦状を送り付けるように言う。これが王者の余裕なのか。

ただ、その顔は少しも笑っていない。みっちゃんと違って険しい顔で掲示板を見つめる。なぜなら彼女の向上はない。食われるか現状維持しかないからだ。その分、小生、九条さん、みっちゃん、櫛引さんには向上の余地がある。まだやれるということだ。

そして忘れてはならないのは、今回のテストで生徒会への参加権限を逃した者たちがどういう反応を見せるのかということだ。場合によっては小生たちも食われる側になりかねない。


「よし!次に向けて頑張るか!」

櫛引さんは芦湯さんの表情を見て、何かを感じたようだ。それゆえに努めて空元気に気合を入れる。

小生も頑張らなくてはいけない。「リア充応援計画」のために。そのためには参加権限の云々かんぬんで足を引っ張られるわけにはいかない。

「よっしゃ!やろうか!」

小生の掛け声にみっちゃんは冷静に突っ込む。

「小畠くんは学級長の仕事もちゃんとやってね~」


「ところで、5組はまだ終わらないのかな?」

櫛引さんがそわそわしている。なにか用件があるのだろう。

確かに遅い…。小生も俊と九条さんにいろいろ話したいことがあるのだが…。

「小畠くん、せっかくだし今の時間に生徒会長さんとの件、進めたほうがいいと思うのだけれど。」

「え?それは明日でもいいんじゃない?どうせなら4人で待とうよ!」

みっちゃんはこのまま話していたらしい。でも生徒会長との件は早めに進めたい。

そんなことでこの時間をどうしようか考えていた矢先だった。


「なるほど…こうなったか…」


「腎道会長!」

その声に小生は思わず大声を出してしまう。

「よっ!元気か!」

1年の掲示板をじっと食い入るように見ていたのは、まぎれもない腎道進生徒会長だった。

今話も最後までお読みいただきありがとうございました。

いやぁ~!ちよこちゃん登場です(`・ω・´)ゞ今回はほぼ毎回出てきていた九条さんと俊が登場せずという…やい、5組担任、はよホームルーム終われよ!って思いました。

今年ももう師走…早いです。この小説も執筆・投稿を初めて10か月になろうとしています。これまでに多くの皆様に目を通して、読んでいただきましてとても感謝しています。ありがとうございます。

一か月ほどでしょうか、投稿が途絶えてしまい申し訳ありませんでした。いろいろと立て込んでおりまして、余裕がなく…読者の皆さんだけでなく、登場人物たちとも作品の中で会えず…寂しくつらい一か月でした。今は少し落ち着いています。

最後に事務連絡。

一年後、同人誌即売会等で、お会いできればな…と思いながら企画を進めています。そして、ここでボソッと言いますが、新作も書こうと思っています(笑)

これからも時期によっては投稿が遅れるかもしれません。でも書き続けていきます。

異世界が主流かもしれないですが、小生は小生の世界を書いていきます。

これからも一つ、と言わず二つ三つ、よろしくお願いします。

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