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うわ嫁強い4

ヴィンツェンツ・ド・ヴァイスミュラーは先王の妾の生んだ子である。事情あって離宮で養育されたが、この度公爵として叙されることになった。

これがアレス中に発表されたヴァイスミュラー公爵の出自である。


アシュフォード邸の角の一番大きな客間で、エリーゼはパチンと扇を閉じた。侍女のマリアンナが齎したヴィンツェンツについての調査報告が、エリーゼにフラストレーションを貯めてゆく。


ヴィンツェンツの母親はアシュフォード公爵夫人の妹であり、彼女は側室に召し上げられる予定だったという。だが、理由は分からないが彼女は輿入れの三日前に行方をくらました。

六年後、姉のミデルが積極的に捜査を行っていた甲斐あって、彼女の行方が国境近くの孤児院であったことが判明する。

そこには彼女の息子が居り、ミデルの妹は既に亡くなっていた。

父親不明の甥をミデルとその夫は自分の子として引き取り、ヴィンツェンツは公爵家の次男として養育された。


ところが、先王がヴィンツェンツは自分の子であると大体的に認めてしまった。ミデルの妹は父親と自分の取り決めによって生家に監禁状態にあり、他に父親になれる人物はいないと主張したのだ。


宮中の動きに伴い、ヴィンツェンツは王弟として公爵に叙された。それが、先日の話だ。


「それで、どうして私との婚姻をわざわざ無かった事にしたのでしょうね……」


わざわざミデルの妹の息子であるヴィンツェンツと、王の息子であるヴィンツェンツを別の人間として扱わなければならない意図も見えてこない。


エリーゼは何度目になるか分からない溜息を吐いた。アザリアになんと言えばいいのか。


ここまで。

嫁の魔力無双モノを書こうとして、途中でつまらんようになってお蔵入りさせたもの。

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