煩悩まみれの女が異世界にいって女も男も引っ掛けつくす話
私は異世界に召喚されるという。
愉快犯じみた気配のする、クニークルスという名のウサミミの女神の話によれば、私はイストワールと呼ばれる異世界から流れい出た魂であるらしい。
イストワールでクニークルス神を主神として祀る国には、異世界に女の魂を流し、魂の持ち主が生まれ育って時が来ると共にイストワールに戻らせ、女神の化身として祀る風習があるのだそうだ。
クルークニス神曰く、
「そうするとね、異世界という別の次元の神の支配下でイストワールのものとは全く別の肉体を得たその子の生命力が周囲に影響して、豊穣を齎すことが出来るのよ」
との事だった。
私の世界で一番有名な神様についての本によれば、私の身体は塵が元になっているはずだけどそれでいいのかね。
とりあえずそんな事よりも、私としては目の前でふるんふるんと蠱惑的に揺れるウサミミ女神のたわわなおっぱいの方が今は大事だった。
おっぱい。大きい。凄く柔らかそうだ。
月の女神かつ豊穣と性愛を司るというウサミミ女神は、その身体に豪奢な装飾と薄く面積の狭い頼りない布だけを纏っていて、抜群のプロポーションの肢体を惜しげもなく晒していた。
豊穣の女神の名に恥じないおっぱいは薄布を持ち上げていて、真っ白な下乳が拝み放題になっている。眼福だ。私は思わず仏様にするように両手を合わせて「ありがとうございます」と呟いた。
「……えーと、話聞いてるかしら?」
聞いていない。そんな事よりおっぱいだ。
クルークニス神の見事なおっぱいに夢中になっていた私の口はつるりと滑って馬鹿正直にその思考を吐いた。
「もう!ちゃんとお話聞いてちょうだい!」
クルークニス神はぷりぷりと怒り、それに合わせて頭の上のウサミミがぴょこぴょこと揺れる。可愛い。おっぱいもふるふると揺れる。たまらん。
私は物凄い勢いで首を縦に振った。クルークニス神は呆れたように溜息を吐いたが、話は再開させた
。
「……それでね、あなたには一つだけ奇跡を授ける事になっているの」
はて、奇跡?
何か面白い単語が聞こえたような気がして、私はパッと意識をおっぱいから女神の話へと切り替える。神妙な顔を一瞬で作り上げて「奇跡、ですか?」と首を傾げると、女神は仰々しく頷いて、おっぱいがたゆんと揺れた。あそこまで揺れると痛そうだ。黒の総レースでスケスケのエロいブラでもプレゼントしたい。民族衣装みたいな衣装と合わさるとエロさ二割増だ。
「そう、奇跡よ。どんな奇跡にするかはあなたが決めていいわ。けれど、奇跡は私の力をあなたの身にうつすだけだから、私の領分じゃないと与えられない。参考までに……、今までの子達は美貌とか、周囲からの愛情とか、他人に祝福を与える能力とかを得て行ったわよ」
「切り替え自由で男になれる能力下さい」
一瞬の間もなく私は自分の欲望を垂れ流す。ウサミミ女神は「は?」とでもいうような、ポカンとした顔で私を見た。
好きに書き始めたはいいが、このまま行くとムーンやノクターンに行きそうな話だと思って断念したネタ。