序.突如、炎上
こちら、小林が大学2年生の頃……9年前?に書いた作品となっています。
元々内輪で楽しむために書いたものなので、色々酷いです。
特殊な知識も下調べもナシに書いているので、矛盾や間違いもきっとあります。
「ここはあまりにも酷い」という箇所を訂正したり整合性を整えたりしながら、ゆるくの~んびり投稿しようと思っています。
とりあえず笑って許せる方推奨です。
丘の上の学校。
平凡ではなかったけれど、それなりに素直な子供達の通う学校。
素直すぎて、ちょっぴり問題のある子供達の通う学校。
その学校が夜闇の中、半分吹っ飛んだ。
キャンプファイヤーの百倍は凄い炎が燃えさかる。
夜の中で赤々と燃える火は、大分派手に目立っていた。
その炎を間近で目にして、一人の少女が呆然と呟く。
「どうしよう……ばれたら、怒られちゃう」
目の前の惨状は、すでに怒る、怒らないの問題ではない。
お気楽な様子で、他の少女が言った。
「私だったら、怒る前にまず退学にするさね」
「そうね。ここまでやったらバレないわけがないし、よっぽど凄い理事長の弱みでも握ってなければ、ほぼ退学でしょうね」
「ちょ、ちょっと……二人とも、何、他人事のように言ってるのよ。この場合退学になるのは、間違いなく私たちなのよ。弁償だってさせられるでしょうし……もっと切羽詰まりなさいよ!」
お気楽な二人の少女に、慌てて別の少女が食って掛かる。
しかし目の前に燃えさかる学校という現実離れした状況が転がっているこの場では、現実を認識するどころかどんどん現実感が薄れていくだけだ。
埒が明かないと、誰もが解っていた。
「どうしよう……」
最初に発言した少女が、ますます困ったように呟く。
二年A組 白木 蓮
二年B組 雛木 享
二年B組 矢車 菊花
二年E組 紅葉 楓
二年E組 竜胆 花
一年D組 日向 葵
このような事態になった原因は、六人の少年少女にあった。
→ 楓ちゃんは混乱している!