ガーディアンナイトの目覚め
パワーライザーとリーバルの戦いから数日後・・・
「希望家の機工兵、さすがに並外れた性能だったか、だが対抗する手段は整った・・・」
「お呼びですかザンバイン様。」
「よく来てくれたデュークス、おまえ専用の機工兵が到着した、一流の乗り手があるおまえが扱えば希望家の機工兵に後れを取る事はあるまい。出撃しすみやかに撃破せよ」
「ははっ、必ずやご期待に応えてみせましょう」
「頼むぞ我が結社『スーリエ』が世界を掌握する為には何としてもドールハートの製造技術の掌握が必要なのだ」
「ふむこれが俺の専用機『ギャリオット』か、待っているがいい希望家当主よ」
デュークスはギャリオットで出撃する。
そしてデュークスは以前パワーライザーとリーバルが戦った地に来るように通信で先生を呼びつけるのであった。
「先生・・・」
「れいな、おまえの言いたい事はわかる、だが奴の呼び出しに応じなければ敵はここだけでなく街にも攻撃を仕掛けるつもりだそれをさせるわけにはいかない」
しぶるれいな達をたしなめて先生はパワーライザーでデュークスの待つ場所に出撃するのだった。
「来たか希望家当主」
「まったくしつこい連中だ、何度来ても答えは同じだ」
そしてパワーライザーとギャリオットの激突が始まった。
以前のリーバル同様パワーライザーよりも巨体であるギャリオット、先生はリーバルの時と同じように攻撃を仕掛けるがギャリオットは全く微動だにしないのであった。
「こ、これは・・・前の機体とは違い完全な戦闘用の機工兵か!」
「くくく、甘く見ていたようだな・・・貴様に勝ち目はないぞ!」
ギャリオットに蹴られはじき飛ばされるパワーライザー。
「がはっ!」
「さぁ・・・これで終わりにしてやる」
ギャリオットの構えたガトリングガンの銃弾を浴びるパワーライザー。
先生はかろうじて脱出に成功するがギャリオットの攻撃を受けたパワーライザーは爆散する。
「くっ・・・」
「先生!」
先生の戦いをモニターで見ていたれいな達が狼狽する。
「くはは!残念だったなこれで貴様の負けは確定だおとなしくここで死ぬがいい!」
だが先生はうろたえる事なく立ち上がる。
「・・・つい先日調整が済んだばかりでまだ稼働テストもしていなかったがこうなった以上仕方がない」
先生は腕を掲げ高らかに叫んだ。
「来い!エメラルドカィザァァァァァァァァ!!!!!」
先生の呼びかけに応えるように希望家の地下に存在する格納庫に浮かび上がるツインアイの光。そしてそこから出撃する機体。
ゴゴゴゴゴコ・・・
「なんだ?この音は」
デュークスが目をやると上空から機体が降りてくる。
ズシーン!!!!
そしてその機体は先生の下に着陸し、先生の身体が光の玉に包まれると先生は機体の内部に収容された。
その機体はまるで宝石のように緑色に輝きギャリオットと同じくらいの大きさがあった。更にあからさまに戦闘兵器のような無骨な外観を持つ他の機工兵とは明らかに違うヒロイックな外見を持っていた。
「な、何だその機工兵は!」
「これは機工兵ではない・・・ガーディアンナイトだ!」
ガーディアンナイト・エメラルドカイザーこれがその初陣であった。
