苦渋の技術公開
「フェザーセイヴァー・ダイヤモンドブリザード!!!」
「フェザーセイヴァー・ホーリーブレイカー!!!」
れいなと聖羅の技が激突する。
「こ、これがフェザーセイヴァー同士の戦い・・・私にはとても入り込めない」
ユフィは戦慄する。
「くはっ、はぁっ、はぁっ・・・」
聖羅は奮闘するがやはりれいなの方が実力が上であり苦戦を強いられる。
「幼い頃にはお兄ちゃんと一緒にたくさん面倒を見てもらったよね・・・両親のいなかった私達兄妹を親代わりに育ててくれた・・・」
だがれいなはそんな聖羅のつぶやきにも耳を貸さないように迫ってくる。
「くっ、実力が違うからって戸惑ってはいられない」
聖羅に加勢しようとするユフィだがそこに更なる絶望が訪れる。
ザッ、ザッ・・・。
響く足音に聖羅が目をやるとはるかがこちらに向かってくる姿が見えた。
「は、はるか・・・、みちるは?」
「みちるは死にました」
「!?」
はるかの言葉に聖羅は驚愕する。
「そ、そんな・・・」
れいなとはるか、迫る2体の希望家純粋ドール。聖羅とユフィはこの状況に歯軋りするのだった。
「これが最後のセキュリティか」
神人はセキュリティ解除の為コンソールに手を伸ばそうとするがそこに上空から小型の機工兵が降ってくる。
「げっ、こんな物まで・・・」
神人は刀を構える。
機工兵はバルカン砲で神人を攻撃する。
神人は高速の動きで回避し機工兵の懐に飛び込む。
「希望一刀流・横薙ぎ!!!」
両断された機工兵は爆散する。
「はぁ・・・はぁ・・・、これで解除だ・・・」
神人がコンソールを操作するとシャッターが開きようやくサーバールームに辿り着く。
「全てのドールを救う為!禁を破る事を許せ、先代の魂達よ!」
神人は機器を操作しドールハートの技術の全てをネット上に公開する。
「これでドールハートに干渉できる技術者が増えれば完全に死ぬドールを減らす事ができるはずだ・・・もっとも同時に生成技術も公開された為これからは不完全で粗悪なドールハートが作られる可能性も増えてしまうがな」
神人はため息をついた。
「さて、まだ終わりじゃない聖羅達の所に戻らねば」
神人は急ぎ引き返すのだった。




