失われた笑顔
いつもの優しい笑顔とは全く違う冷淡な表情で神人を見据えるれいな。
「ぐっ・・・」
れいなは目を見開きレイピアで激しい連撃を始める。ガィン!ガィン!ガィン!
神人の刀とれいなのレイピアが何度も打ち合う。
「やめて!やめてくださいれいなさん!」
ユフィが叫ぶがれいなは全く意に介さない。
「神人・・・希望家の技術は本来門外不出、これまでは信頼のおける方には僅かな情報提供は行ってきましたがドールハートの全技術を公開するなど絶対あってはならない事、その禁を破るあなたを私は処罰しなければなりません」
「希望家の純粋ドールに与えられた抗えない絶対の命令プログラムか・・・」
れいなは尚も神人にレイピアを振り下ろそうとする、その時。
ガシッ!
聖羅が現れれいなのレイピアを掴んでおさえる。
「聖羅!」
神人が叫ぶ。
「やっぱりこっちもこんな事に・・・私の方でもはるかが暴れだしたんだよ」
「はるかもか・・・、はるかはどうなったんだ?」
「はるかはみちるがおさえてくれてる、私はお兄ちゃんの応援に来たの、お兄ちゃん、向かう所があるんでしょ?ここは私がどうにかするからお兄ちゃんはそこに向かって!」
「し、しかし!」
「れいなは私より強い、いつまでもおさえられないよ、早く!」
「聖羅さん、私も加勢します」
ユフィも剣を抜く。
「早く!!!」
「すまない、持ちこたえててくれ!」
神人はサーバールームを目指した。
ガシィン!ガシィン!
みちるは必死ではるかの大鎌を受け流していた。
「あんたとの付き合いはそれなりに長いつもりだけどここまで豹変するとは希望家も罪なシステムを残したもんだねぇ・・・」
「どけと言っている!」
大鎌を振りかざし上段からはるかはみちるに斬りかかる。
ドゴッ!
みちるはかわすがその攻撃で地が大きく抉られる。
「これが本気の一撃・・・!まともにくらったらさすがにやばい・・・!」
れいながそうであったようにはるかも冷淡な表情でみちるに迫ってくる。
「私も本気を出すしかないか・・・」
みちるは逡巡するのであった。




