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蔓延するウイルス

神人の指導の元工房の手伝いを始めたユフィであったが彼女は神人が目を見張る程の成長を見せる。

「これは・・・本気で驚いたな」

「あはは、手先が器用な方なんで」

更に僅かな期間でドールハートの製作に成功するまでの腕前を身に付けていた。

「すごいですね、ユフィ」

れいなも手放しで褒め称える。


ユフィが多くの工房技術を収めてからしばらく経って世界規模の新たな事件が発生し始める。それはそれまで元気に稼働していたドールが突然機能不全に陥り更にドールハートが完全停止すると言う物であった。

ドールハートが完全停止すればドールは記憶と人格が破壊され実質的に死に至る。

「ドールハートが止まる前にドールハートをドールから取り外しドールハートが停止しないような処置を施せばドール自体の死は防げる、だが問題はその処置を施せる人間が圧倒的に少数と言う事だ」

神人は思案する。

「先生、大変です!」

考える神人の元にユフィが駆け込んでくる。

「どうした?」

「4姉妹の皆さんが!」

神人がユフィと共に向かうと各所で仕事をしていたはづき達が倒れて動かなくなっていた。

「ユフィ!」

「はい、先生!」

2人の処置で4姉妹は死を免れる。

ひとまず安堵する2人にシフィの連絡が届く。

「先生、神童一馬様から通信が入っています」


「神人、各地で発生している事件の詳細が明らかになった、ドールの異常は何者かがばらまいているコンピューターウイルスの仕業だ」

「ウイルス・・・」

「感染したドールは機体の機能が停止し、やがてドールハートまで停止すると言う恐ろしいものだ」

一馬は続ける。

「ドールハートに干渉する知識を持ったごく少数の者達が何とかしようと奔走はしているが圧倒的に人手が足りていない状況だ、ドールの死者はこれからも増加していくだろう」

「・・・、こうなった以上は仕方がない、ドールハートの技術を世間に公表しよう、人手が増えれば多少なりとも事態をどうにかできるはずだ」

「ここまで必死に守ってきた技術を公表するのか・・・」

「ドール達を救う為だ」

「わかった、ウイルスをばらまいた奴に関しては神童が総力をあげて捜索中だこっちは任せてくれ」

一馬の通信が切れる。

「よし、ドールハート技術を公表するには地下にあるサーバールームに向かう必要があるユフィもついてきてくれ」

「わかりました」

2人はサーバールームを目指すがその道を塞ぐ姿があった。


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