神童分家の顛末
「あ、あの礼賢様は本当に亡くなってしまわれたのですか?」
帆乃香がおずおずと訊ねる。
「ああ、本当だ実際に俺が立ち合ったからな」
一馬は応える。
「そ、そうですか、これからどうしましょう・・・」
帆乃香は考える。
「その事だが、おまえここの管理者になれ」
一馬が帆乃香に告げる。
「ひ、ひゃい!?」
帆乃香がすっとんきょうな声をあげる。
「・・・おまえ本当は神童の血筋だろ、じじいに腕を買われて半ば無理矢理ここに連れてこられたんじゃないか?」
「ご、ご存知でしたか、確かにその通りです。でもでも私にここの管理者なんて務まりませんよ!」
「まぁ心配するな本家から信頼の置ける人間を何人かおまえのサポートにつける、少なくとも今よりは安全な暮らしができるようになるはずだ、金も稼げると思うぞ」
「ほ、本当ですか!?それならやります!!!」
「(ちょろいな・・・)」
「(ちょろいですね・・・)」
神人とれいながひっそりと呟く。
「さて、機器は問題なさそうか、後は聖羅に関する資料が必要になりそうだが」
「あ、聖羅さんの資料ならすぐに出せると思います」
帆乃香が一馬に資料を持ってくる。
「・・・なるほどな。神人、悪いがしばらく時間がかかりそうだ」
「そうか・・・ならば工房の方も気にかかるし一度俺達は帰還するか」
「聖羅の術式が終わったら連絡を入れよう」
「ああ、おまえの事は信頼してる頼むぞ一馬」
「うむ、任せておけ」
神人達は聖羅を一馬に託し、一路希望家に帰還する事になるのだった。




