召喚士の驕り
「おらっ、壊れろ壊れちまえ!」
ラーブルの指示で魔物は何度もサファイアソーサラーを踏みつける。
「うぁぁっ!」
破損したサファイアソーサラーは火花を散らし始める。
「死ねっ!」
サファイアソーサラーにとどめを刺そうとする魔物だったがそこに火炎が放射される。
「ぬぅっ!?」
火炎自体はバリアで防ぐものの勢いで魔物は後方に押し出される。
「れいなさん!」
「ルビーイグナイター!?その声にはしおんですか」
「こいつめ!はづき姉ちゃんだけでなくれいなさんまで!」
「ちっ、増援ですか」
「行くぞ!ルビーイグナイター!」
ルビーイグナイターの腕や足の一部が展開し高機動用のブースターが出現する。
「でやぁぁぁっ!」
格闘モードで戦闘するルビーイグナイターは炎を纏った拳や蹴りで魔物を攻撃する。
「くっ、重い攻撃ですね魔物が弾かれ続けるとはでもバリアがある限り攻撃は通りませんよ」
ラーブルはバリアに絶対の自信を抱いていた、だがそこに驕りがあった。先程までサファイアソーサラーの冷気を受け続け今度はルビーイグナイターの高温の炎、バリアで凌いでいるとは言え魔物本体の体力が限界に迫りつつあった。
「グルルルル・・・」
魔物が唸る。
「いつまでも何をしているのです、反撃しなさい」
ラーブルは魔物の体調変化を気にもとめていないようだった。
「だあっ!」
ルビーイグナイターは魔物にかかと落としを決める。
「ゲガァッ!」
魔物の体に亀裂がはしる。
「なっ、これは!」
激しい温度差で体力も体自体も限界を迎えた魔物はまともに動けなくなる。
「これで終わりだぁっ!」
ルビーイグナイターの正拳がヒットする、拳自体はバリアに阻まれるもののその衝撃を受けた魔物は粉々に砕け散った。
「お、おのれ・・・」
魔物から既に離脱したラーブルは怨嗟をふりまきながら撤退していくのであった。




