機械工房の先生と機械少女
少年は代々の機械工房を受け継ぐ頭首だった。
???「ご機嫌はいかがですか、『先生』」
先生「ああ、何も問題はないよ『れいな』」
「先生」と呼ばれた少年に仕える白いメイドドレスに身を包んだ少女は「れいな」と呼ばれた。
工房の扉が激しく叩かれる。
???「おい、頭首!頭首はいるか!」
先生「やれやれまたか朝から騒がしい」
扉が開け放たれ男が中になだれ込んでくる。
男「頭首!今日こそドールハートの生成方法を教えてもらうぞ!」
「ドールハート」とはこの世界に一般流通している少女の姿をした機械のメイド「ドール」の心臓部となる機構である。
先生「何度言えばわかるんだい?ドールハートは繊細な機構なんだ、相応の腕を持つ者でなければ作る事はできないんだ、もっとも・・・外部に公開するつもりもないんだけどね。」
そうドールハートは「先生」と呼ばれる少年の機械工房「希望家」でしか現在生成する事はできない代物だったのである。
男「ふざけんな!技術を独り占めしやがって!痛い目に合わせてでも吐かせてやるぞ!」
先生「ふむ・・・そっちがその気なら仕方がないな、れいな」
れいな「はい先生。」
男「ふん、ドールに露払いをさせるつもりか?甘いぜ、入れ野郎共!」
男が合図を送ると多数の武装した兵士達が館に入り込んできた。
男「ははは!いかにドールと言えどもこの人数は捌けまい覚悟しな!」
男は高笑いをあげる。
れいな「よろしいのですか?先生」
先生「ああ、構わないぞ」
れいな「それでは行かせていただきます、モードチェンジ・フェザーセイヴァーエボリューション!!」
れいなが叫ぶとれいなのボディの各部が展開しメイドドレスの姿から魔法少女のような戦闘服を纏った姿に変身、いや、変形していった。」
男「な、なんだこりゃあ!?」
男は驚愕する。
そこには変形を終えた白い衣装のドールの姿があった。
れいな「フェザーセイヴァーレイナ!」
れいなは高々と宣誓した。