思いついたもの殴り書き⑦-2
殴り書き⑦をちょっと書き換えと追加してみたものです
神はつくられた。空と大地と海を、昼と夜を…雲を、風を、草木を…それらを創り終えたのち、神はそれらを司る子らをよび、子らはそれぞれ司るに必要なものをよんだ。鳥を獣を人を魚を、争いを安寧を、実りを虚を、子らはそれぞれ必要だと思うものを神に申し出た。
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「ねぇっ!!何で次から次へと生み出すのっ?!バカなのっ?!」
ボクは頭をかきむしりたい衝動を抑えわめいた。今はかきむしる時間すら惜しい。もちろん誰か特定のものへの言葉ではない。面倒事を増やしまくる存在にまとめて叫びたいのは山々だが、生憎、ここにはボクしかいない。
「あぁーーっ!!そろそろ処理が追いつかないっ!!!」
目の前にある大小様々だけど大量にあるモニターとビービーとうるさい警報音を前に、今度こそお手上げと頭を抱えた。どうにかするだけならどうとでもなる。ただし、歪みやら諸々を考慮しなければ…だが。
一息つく暇もないほどの忙しさながら、諸々にも気をつけていた。だが、このままでは本格的に間に合わないし、別問題も出てくる。できることならこの仕事から逃げたいが、それもできない。ボクだけでは全部を上手く処理するのは無理だと再三訴えてきたが、応援もこない。
「よしっ!作ろう、そうしよう!ボクだけだから無理なんだ!応援を寄越さないなら作ればいい!」
と、ストレスと疲労による脳は即決した。
神(私)は作られた。神に。うん、意味がわからない。
とりあえず、作った神は先輩とでも呼ぼうか。
先輩は新たな身体を作り、そこにとある魂を入れた。できあがったのは私。だから『神(としての私)は(先輩に身体を)作られた』なのだ。
端折るなと言いたい。そして色々と説明して欲しい。
私が瞼を開けるや否や、先輩は1箇所を指さして、「あの星を任せるね」と言った。
意味がわからないし、何をどう任されたのかもわからない。その上、私はまだ上体を起こしてすらいない。横になったまま頭を動かして、指差したであろう星を見た後、起き上がって先輩を見た。バタバタと動きワーワーと叫んでいる。
うん、忙しそうだ。神様って忙しいんだぁ…へぇ…いや意味わからん。そして丸投げか。
フリーズしている私に「なんかいい感じにして」と言ってバタバタワーワーしてる先輩から、任されたらしい星に視線をズラす。
モワモワしている球体のようなモノを星と言うのか…と思い先輩に視線を戻すが、未だバタバタワーワーしている。
説明して欲しいが、それどころではなさそうだとため息をもらしつつ諦めた。
まぁ任されたのだから好きにしてみようと、星らしきモノに近づいた。
ひとかかえほどのそれは、白と黒のモワモワが邪魔でよく見えない。無意識にモワモワを払おうと手を伸ばした私は、直後にぶっ倒れた。いや、何故に?と思った私は先輩に視線を向けた。
先輩が「あっ!!」って顔してこっちを振り返ったのを最後に視界がブラックアウトした。
あっ!!じゃないんだよ。色々と説明してほしい。切実に。
「起きてーっ!!」
いや、耳元で叫ぶな、そして肩を掴んで力いっぱい揺するな。ブラックアウト再びは勘弁して欲しい。
「あっぐのぉっぅ」
頭がガックンガックンなっているからか、ちゃんと喋ることも出来ないじゃないか…。
「キミ馬鹿なのっ?!何でアレに触ろうとしてんのっ?!ボクの手伝いしないで消えるつもりなのっ?!」
「離っ、離しってっくださっいっ」
ガックンガックンと揺さぶられながら話をするのは難しい…ひとつ賢くなった。とか言ってる場合かっ!
しっかり声を出して、先輩の左腕を右手で掴む。私の声がやっと届いたらしい先輩は、私がしっかり目覚めたことに気づいたようで、やっと揺するのをやめてくれた。
ブラックアウトしたら倒れるのは当たり前だろうが、どこにも痛みはない。
ただし、視界はグラグラしてるし身体に力が入りきらない。あんな揺さぶられたら、そりゃそうなるだろうという有様だ。
しかし先輩はそんなこと知らぬとばかりに詰めてくる。
「何でアレに触ろうと思ったのっ?!バカなのっ?!周り見たらパネルあるのわかるでしょっ?!直接なんていくら力があっても無理に決まってるじゃんっ?!」
いや、知らないです…何の説明も無しにどうしろと?そもそも私、できたてのはずなんですけど?と思いつつ、視線を先輩に向けた。




