〜2人は一緒に食事とゲームをする〜
今日は、ゲームと食事回です。
「たくさん持ってるんだね。おすすめのゲームはある?」
「僕のおすすめはこの、『超・格闘兄弟』ですかね……これなら2人でできますし」
「そうね、2人で楽しみましょうか」
「ですね」
俺達はテレビの前にあるゲームを見ながらそう話す。
「飲み物取ってきますね。そこで待っていてください」
「はーいまってまーす」
俺は今日買った飲み物を持って彼女の前に出す。
どれがいいですか?好きなのがないなら一緒に買いに行きます?さすがに初めて家に入れる人を一人にはできないので」
「さすがにねー私を一人にできないよねー……あ!これがいい!私紅茶大好きなの!」
「そうなんですね。今度あなたが来るときにも紅茶買っておきますね」
「やったー!ありがとぉ楽しみにしてるね」
そんな約束を交わし俺たちはゲームを始める。
「とりあえず2人で対戦しますか。時間が立ってきたらコンピューターでもいれます?いらないなら第っ上部ですけど」
「とりあえず色んなキャラでやりたいから入れなくてもいいよ」
「わかりました。じゃやりますか」
『対戦開始!』
開始の言葉が鳴り、俺は集中する。実はこのゲームは2000時間くらいやっているため自信がある。
……あれ?京香さんの動きが読めない!彼女は初心者なのかよくわからない動きをするのだ。いつもは立ち回りが上手い人達とやっているからかこういうタイプの動きには弱いようだ。
(……ん?少し変だ。京香さんの動き、どこかで見たことがある……よく見るとこの動き、上手い人がわざと下手にやっているような……)
俺はこの動きに見覚えがあった。このゲームのトッププレイヤーの「kyo01」という人と同じような……俺は思い切って聞いてみることにした。
「もしかして京香さんわざと弱いプレイしてます?なんかわざとやっている感じがするんですけど」
「ありゃばれちゃったか。そうだよ、わざとやってた。君の腕前がわからなかったからね。最初はこうしようと思ってたの。ごめんなさいね」
「大丈夫ですけどなんか気になってしまって……もしかしたら『kyo01』さんですか?なんかプレイが似ているような感じがして」
「そこまでバレちゃったか。御名答!君は『taguyosi』さんだよね。名前がそのまんまだし。強かったからよく覚えてるよ」
やっぱりそうだった!憧れのプレイヤーに会えただけでなく名前まで覚えられていた!なんて光栄なことなのだろうか。
お互いのことを認識した今お互いに遠慮はなかった。まるで世界大会の決勝戦のような空気になっていた。ピリピリと緊張が走っていた。
『ピーンポーン』
「あっピザが届きましたね。ご飯にしましょうか」
「そうだね。準備しましょうか」
俺は今日買ってきたおかずや飲み物をテーブルに出す。
「こんなに買ったの?今日じゃ食べきれないんじゃない?大丈夫かな」
「大丈夫です!明日の分も兼ねてますから!」
「そう、それなら安心ね」
俺達は席に付き手を合わせた。
「それでは、今日は来てくれてありがとうございます!僕達はお互いにつらい思いをして、偶然にも出会いました。その奇跡と食材に感謝して」
「「いただきます!」」
俺は早速ピザに手を伸ばし一口
「すごくおいしくないですか?このピザ少し高いだけありますよ」
「そうね、すごく美味しいわ。それとこのお肉、すっごく柔らかくておいしい……」
「このお肉、惣菜ですけどね……なんか、すみません……」
2人の間に変な空気が流れた。話の流れを変えようと俺が口を開く
「そういえばなんで僕のお誘いにOKしてくれたんですか?ふつう初対面の相手の誘いなんて乗らないと思いますけど」
「じつはね……君を癒やしてあげたかったんだ。好きな相手にフラれたって言ってたから」
そういうことだったのか。彼女は僕のことを気にかけていたのか。俺の考えを伝えよう。
「実は、僕もあなたを癒やしてあげたかったんです。僕達、意外と気が合うのかもしれませんね」
俺は何をいってるんだ!こんな事を言ったら、俺が京香さんを意識しているみたいではないか。
「そうだね、気が合うのかもね。ありがとう私を気遣ってくれて」
「結構お腹いっぱいになってきましたね。そろそろごちそうさましますか?」
「そうだね。したらまたゲームしますか。今度は違うやつで」
「そうですね、では手を合わせて」
「「ごちそうさまでした!」」
俺は彼女の食器を片付けて洗っていた。その間彼女には、ゲームを選んでもらっている。
「吉郎くーん、この『街づくりシミュレーション』っておもしろい?やっててもいい?」
彼女はどうやら街づくりゲームに興味を持ったようだ。俺としては自分の好きなジャンルのゲームを遊んでもらえるだけ嬉しいのだ。
「はい、僕の好きなゲームです!実はそのゲーム対戦機能があるんですよ。これ終わったら一緒にやります?」
「わかったーでも先に君の街、見てもいいかな?」
「いいですけど、絶対に荒らさないでくださいよ!そのマップ、結構時間かかってるんですから」
「わかってるって、私を誰だと思ってるの、君の尊敬している『kyo01』だぞ!そのくらい守れるよ」
「絶対ですからね!荒らしたらいくらあなたといえど怒りますからね!」
そう釘を差し、俺は洗い物に戻る。その間彼女は俺の街を見て驚いていた。
「ここまでやるのに何時間かかったの?」
「そのくらいの街なら200時間あれば余裕で作れます。」
「……それ、余裕で片付けられる規模じゃないと思うんだけど……」
洗い物が終わり、彼女のところに行く。
「この街づくり対戦っておもしろそうじゃないですか?普通」
確かに街づくりゲーで対戦するというのは世にも珍しい、一台で対戦するといった関係上、画面は縦に半分になってしまうから見にくくなるといったデメリットもある、でも楽しければ良いじゃないか。
「皿洗い終わりましたー、今からそっちに行きますね」
俺は彼女の横に腰掛け準備を始める。
「さあ、やりますか!」
思いつきで書いていきます。前回の2倍に文章が増えました。会話文多めで更に多く見えるかもしれません。毎回このくらいの文章量にしていきたいと思います。