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今日が最悪な日の2人、運命の出会いをする  作者: 藤原うにごろう
一章、出会い編
4/5

〜2人は待ち合わせをする&吉郎の買い物〜

今回は吉郎の買い物と待ち合わせです

 「これと、これを買って……あとは、これもいるか。あとはもしもの時の場合に備えて"あれ"を買って」

僕は今日にに迫ったクリスマス会の買い物に来ている。なぜ前もって買い物をしなかったかというと……実は俺は物事を一気に済ませたいタイプなのだ。今日はケーキの受け取りついでに買い物に来ている。買い物と言っても食べ物は出前のピザを頼むので、ちょっとしたおやつやおかず、飲み物がメインだ。

 買い物を終え帰宅する。ここ一週間は親がいないため一人で生活している。今日、京香さんを自宅に呼べたのは親がいないからである。

 (なんでこんなに積極的に誘えたのだろうか。俺は人と話すのが苦手なのに……そうか、彼女が、悲しい顔をしていたから……それで慰めてあげたいって思ったから、誘えたのかな)

そんなことを考えながら買ってきたものを冷蔵庫に入れ、終わったら掃除機をかける。今日は泊まっていくそうなのでお風呂掃除も徹底的にする。ゲームをしたいとのことなので持っているすべてのゲームを確認する。そしてジャンルごとに分けたところで待ち合わせの時間の10分前になっていた。俺は慌てて着替えを済まし、家を出る。幸いにも待ち合わせ場所は近所なので間に合いそうだ。そう、待ち合わせ場所に指定したのは俺たちが出会ったあの公園のベンチである。そのベンチの方に視線を向けるともうすでに彼女がいた。

 「遅れてすみません!準備におもったよりじかんがかかってしまって……」

 「全然大丈夫よ。私がすこし早く来すぎただけだもの。気にしないでね」

ああなんて優しいのだろうか。約束の時間に遅れそうになった俺を叱らずに気遣いまでするなんて……最初から思ってはいたが、彼女は相当優しいようだ。

 「今日は泊まってもいいんだよね?」

 「はい。今日は今週は親がいないので大丈夫です。」

良からぬことを想像してしまう……彼女の笑顔はとても眩しくそんな邪念も吹き飛んでしまうほどであった。

家は徒歩3分くらいなのでゆっくりと話しながら行くことはできない。そこだけが残念だ。

 「……ここが吉郎くんのおうち?」

 「はいそうです」

 「大きい家だねぇ、私少し驚いちゃったよ」

 「ありがとうございます。実は両親がやり手の投資家らしくて……すごいお金があるみたいです」

 「だからこんな時期に旅行とかにいけるんだねぇ」

 「はい。僕一回だけホテルの値段見たことあるんですけどとんでもないことになってました……」

 「そりゃあ高いよなぁ」

 「家の中に入りましょうか……近所の人の視線が痛いです」

俺は近所の人の視線に耐えながら京香さんを家に入れた。京香さんはすごく広いと驚きながら子供のようにはしゃぎまわっていた。

 「あらやだ私ったら、人様の家で勝手にはしゃいじゃって……ごめんなさい吉郎くん」

 「いえ、全然大丈夫ですよ。むしろはしゃいでくれたほうがこっちも嬉しいです」

 「ありがとうそう言ってくれて。さてゲームはどこにあるのかしら?はやくやりたいわ」

 「ゲームはこっちです。どうぞ」

思いつきで書いていきます。前回、長くなったら分けるかもしれませんと言いましたがなんとか私の限界までに入ってくれました。超短編しか書けないのでおそらく次回はもっと長くなるかもしれません。

読んでいただきありがとうございました。

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