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最強能力者始めました。  作者: 湯瀬煉
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0 最強能力者始めました。

ここ、こんにちは。小説家になろう初投稿ですっ。数々の素晴らしいラノベがここから出て行っているのでききき緊張しています。

た、たた楽しんでくれると嬉しいですっ。

 『超能力』。かつては中二病の妄想か分かりやすいペテン師の使うトリックのことだったが、現代においては科学の進歩により、脳をいじる事で誰しもが手に入れられる新たな身体能力を指す。

破壊を主とするものから対象を癒すものまで。数千通り存在するという。基本的には小学生の時に能力を発現させて、その後自らで能力名を考えて学校に書類を提出。その後は基本的に一生使えるようになる。



 突然超能力の存在する現代の話を始めても混乱するだろうから、まずは、僕こと神谷帝(かみやみかど)が超能力を手にしたときの話から始めよう。

「なぁなぁ!お前の能力何だった?」

僕に話しかけているのは三年生からの付き合いの花形智(はながたさとし)だ。いつもならば適当にやり過ごすのだが、この時の僕は機嫌が悪かった。

「うっさいなあ。今僕は一生にほぼ一度しかない『能力の名前をつける』という難題に立ち向かっているんだ!邪魔しないでくれ」

能力の名前をかなり本気で考えていたのに全く思いつかなかったからである。

 ドラマやマンガであればここで花形が立ち去って家で僕の後悔するシーンとかが入るんだろうが、花形という人間を甘く見てはいけない。

「…!分かったよ!じゃあ放課後、お互いの能力の名前を決め合おうぜ!」

どうしてそうなるんだとか、いや一人で考えたいからこうして怒ってるんだとか色々と言えたかも知れない。だが僕はそれを言わなかった。その時はこれ以上彼の相手をするのは面倒だからだと思っていたが、案外僕も能力の名前決めという一生物のイベントを友達とやりたかったのかも知れない。

実は能力名を後から変更することは出来る。というのも、当時中二病に発症していたとかでイタい能力名にしたり適当に変な名前を付けると、進学や就職の時に履歴書にある能力名と能力の細小を記す欄の前で硬直する羽目になるからだ。僕はそんな事とは露も知らず、放課後。

「…てへ。来ちゃった!」

「おい智、なんか着いてきてるぞ」

「なんか…………!?」

花形が女子を二人連れ込んできた。

「なんかは無いだろー。俺が仲間増やしてきたんだよ」 

彼女は東郷彩花(とうごうさいか)。今こそクラスが違うが、花形と同じ僕の親友だ。彼女は三人組の中で唯一色恋話が多い。恐らく彼女の男子も女子も分け隔て無く接する態度がそうさせるのだろう。ちなみに花形も僕も彼女への恋愛感情は全くない。

「そうだよ!もっと喜べこのこの~」

東郷が肘でぐりぐりしてきた。萌えてない。別に可愛いだなんて思ってないからな、絶対。


「さて。じゃあそろそろ能力名を決めますか」

このままでは話が進まないと思った僕は取り敢えず本題に入ることにした。

「って言ってもさぁ、お前がどんな能力か分かんねぇと決められないしさぁ」

「んー。じゃあ先ずは智から決めちゃう?」

東郷の案が採用された。


「えっと…、私の能力は『全ての属性を操る能力』かな」


「「 なんだそれは!!? 」」


東郷はただ一人。キョトンとした顔でいる。

「えーと。火、水、風、大地、光、闇を操作できるのかな」

僕は彼女の整った顔をまじまじと見つめた。まだ彼女は自分に宿った能力の素晴らしさに気付いて無いようだ。

「お前、それ……チート能力って奴だぞ…?」

「ふぇ!?」

花形も僕に加勢する。

「それ、何でもありの能力じゃん。いーなー」

僕たちがぽけーっとしていると、調子づいた彼女が少し興奮したような顔になっていた。

「ふっふっふっ。では下々の者よ、私の能力の名前を決めよ」

「そうだなー」

いざ言われると困る。彼女の能力の完璧っぽいところを表しつつなんか格好いい感じに仕上げたい。僕は取り敢えず四文字熟語辞典を開いた。

「…じゃあ『活殺自在(グノーシス)』ってのはどうだ?」

「……ナニソレ」

「えぇーと。生かすも殺すも自由自在って意味の四字熟語。んで、読みは完璧主義って意味」

「へぇぇえ!へぇえぇえ!!格好いいねっ!」

僕が適当に見つけた四文字熟語だが、結構気に入ってくれたようだ。別に笑顔が可愛いとか思ってない。

「じゃあ次は花形の番だねっ!」 

テンションが上がった東郷がノリノリでバトンパスをした。

「俺の能力か。聞いて驚けよ?」

そのセリフ久々に聞いたな。

と、言うつもりだった。

…彼の『能力』を聞くまでは。

「俺の能力は『無限の体力、無限の防御力、無限の知識を操りあらゆるものを具現化できる能力』だ」

………………………………………。

幻聴かと思っちゃったよ僕。いやあり得ないでしょ。それ神様かなんかの力だってば。

「おーい。で?俺の能力名は?どーすんですか?」

安い挑発でようやく自我を取り戻した。それくらい衝撃的だった。あれ、なんか僕の能力だけ弱いように感じてきたぞ。今度は東郷が考える番だ。彼女は俺も開いた四文字熟語辞典をぺらぺらめくると、ぴたっと止めて身を輝かせた。

「……えと。えーと。んん。じゃあ『全知全能(ドリーマー)』ってのはどうでしょう!!」

直前まで思考放棄していたとは思えないほどぱっと出てきたな。というか、俺よりもセンスが良いかもしれないどうしよう。

「じゃ。ようやく帝の番だね」

「へっへっへっ。吐いてもらうぜ」

お互い案外そっけなく自分の能力の名前を決めると僕に詰め寄ってくる。

「しゃーねーなぁ。僕の能力は………」


 




 今や僕は大学生である。未だに花形や東郷とつるんでいる。

そして、今日も俺はあいつらと遊ぶ予定だ。

と、通行人と肩がぶつかってしまった。

「よう…あんちゃん」

ベタベタな不良と、ベタベタな展開である。


「お前のせいで肩が痛ぇんだよ。さっさとお小遣い、よこせよ」

「……」

相手は五人グループだった。対して俺は一人。()()()()()()()()

「なんだよ?さっきから無視してさあ。自分の能力によっぽど自信があるんだな、お前。俺の能力はよ」

「僕の能力は『絶対王政(エンペラー)』っていってさ、俺の友達が付けてくれた能力なんだよね」

ボス格らしき一人が首をかしげた。

「はぁ?」

【敵対しろ】

俺の声に一瞬ノイズが掛かった。その瞬間、ボスと()()()()ように他の四人が立ち塞がった。

「んまぁお察しの通り、視界に入った人間を操作できる能力なんだわ。さて、僕はこれから友達と遊びに行くんだけどさ」

僕はじっと彼を見つめて皮肉のように言ってやる。

「さっさとお小遣い、よこせよ」

緊張が大分ほぐれました。湯瀬と申します。

なんか…中二病の妄想を詰め込んだような内容ですいません。ほぼ唯一の得意ジャンルなんです。

楽しんでいただけると凄くありがたいです。

えー…先に言っておくと、投稿は不定期です。

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