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アンナプルナ小鳩  作者: あかあかや
氷河には氷があるよね編
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最寄りの氷河

 この時代、インドは周辺国も含めた精密測量と、大容量高速通信ができる人工衛星を八基有していた。チベット高原の一部を含めた、インド圏の上空の天頂付近に、常時四基の人工衛星が飛んでいる。さらに、はるか南のモルディブの島では、宇宙まで届く巨大なエレベーターを建設中であった。

 深い谷が多いネパールでは、人工衛星を介した通信であっても、通信障害が起きる場所がある。しかし、首都のカトマンズ盆地であれば、十分にサービスを享受できる。おかげで、すぐに結果が導き出された。がっくりと肩を落とすゴパルである。

 力なく微笑んで、クシュ教授に報告した。

「西のアンナプルナ連峰の氷河であれば、飛行機を使って一週間で行き来できます……クシュ教授」

 クシュ教授が、半分ほど白髪が占めている麻呂型の眉を、大きく上下させた。太鼓腹も同調して、ポヨンと弾んだ。

「うむ。では、現地調査してきなさい。行政上の手続きは、僕がやっておくよ」


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