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アンナプルナ小鳩  作者: あかあかや
氷河には氷があるよね編
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民宿の夕食

 レインウェアと、足の保護シートを外して、タオルで簡単に湿気を拭き取る。小さな携帯ラジオをリュックサックの中から取り出して、長袖シャツのポケットに突っ込んだ。

 続いて、腰ベルトに付いている、貴重品を入れた小さなポーチの中身を確認した。

「今はカード支払いができるようになったから、便利になったなあ」

 大きく背伸びをして、ノートパソコンを取り出し、仕事を始める。無線通信が低速ながらもできるので、仕事をしないといけない。


 電気の状態は、部屋の明かりが変化するかどうかで、まず最初に推測できる。

 明るくなったり、暗くなったりを繰り返していたり、一貫して暗かったりする場合は、注意が必要だ。

「特に問題なさそうだけど、念のためにバッテリー駆動にするかな」

 このノートパソコンは、消費電力がかなり低い設計なので、小型の充電池だけで長時間使う事ができる。

 予備の充電池の方は、充電器に入れて、部屋のコンセントにつないだ。翌朝までには、充電が完了するはずだ。


 洗面所の方も、部屋を出る際に加温のスイッチを入れておいたので、今は温水が使える状態になっていた。おかげで、湯で洗面ができる。

 ただ、それでもシャワーで使うには、潤沢にあるという訳ではないが。

「ま、普通はバケツに湯を入れて、それを使い回すからね。それに比べると、便利ではあるかな」

 電熱ヒータータンクが無い民宿の場合では、湯を入れたバケツと、水を入れたバケツの二つを用意して、洗面や体を拭いたりするのである。


 民宿のオヤジにチヤを淹れてもらってから、自室へ戻る。チヤをすすって、笑顔になるゴパルである。

「お。牛乳を使っているのか。ガンドルン産の牛乳かな、これは。脱脂粉乳かと思ってたけれど、さすがだな」

 仕事を片付けている間に、外が暗くなり、やがて夜になった。ノートパソコンの電源を落として、スマホで時刻を確認する。

「さて、と。ご飯にしようか」

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