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アンナプルナ小鳩  作者: あかあかや
氷河には氷があるよね編
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レイクサイド

 五分ほどで、部屋で軽く体を洗って、着替えたゴパルが、協会長と共にタクシーで出発した。今回は、雨が降っていないので、視界も良好だ。

 レイクサイド通りには、大勢の観光客や地元の学生達が居て、テラス席で寛いでいる。食堂にも人が多く、他に茶店やバーにも客が入っている。土産物店や、衣料品店、雑貨屋も盛況だ……と思ったのだが、改めて人数を数え直してみると、先日と大差なかった。

(山から降りてきたから、賑やかに感じるのかな)

 人の感覚というのは、あまり当てにならないなあ、と思うゴパルであった。

 その一方で、通りを歩いている水牛や牛、それに山羊の数には、変化は無いという感じだ。これらは、山やナヤプルで散々見ている。


 フェワ湖は前回と違って、雨に煙っておらず、比較的くっきりと対岸が見えていた。

 レイクサイドから湖の対岸を見ると、王妃の森が南にあり、その北側には農村が斜面に広がっていた。棚田の上には、段々畑が連なり、山の谷や尾根には森が残っている。

「今回は、景色が良く見えますね、ラビン協会長さん」

 協会長は助手席に座っていたのだが、後部座席に座っているゴパルに振り返って微笑んだ。

「雨期も終盤ですから。そろそろパメですよ」

 タクシーは既にレイクサイドの繁華街を抜けて、その先の農村部を走っていた。穴が目立つが、舗装された道なので快適だ。時折り、泥水を跳ね上げるが、道端の水溜まりも小さくなり始めていた。

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