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嵐の前の静けさの様な1日①

スーーーーーーーーー

俺こと不動進は、アパート前の坂の途中にある自動販売機前で、目を細めながらタバコの煙を吐き出し、今日の出来事を思い返していた。

今日仕事場についた俺を出迎えたのは、何もない机だった。あれ?新手のイジメか?

そんな事を考えながら、首をひねっていると後ろから俺を呼ぶ声がした。その声に導かれるままに、上司の机に辿りついた俺は耳を疑った。新しい部署に異動になったらしい。

前日まで何一つ異動の話がなかったため、何を言っているんだこいつは??と、上司に冷ややかな視線を向けていると、俺を両側から黒いスーツを着た男が掴んだ。

うわ〜〜〜〜黒いスーツのお兄さんだ〜〜。

明らかにヤバイぞ〜。

これは逃げた方がいいな〜。

でもおっかし〜な〜〜。

体が怖くて動かないな〜。

しかも昨日まで仲良くしてた奴らがヨソヨソしいぞ〜〜。おっかし〜な〜〜。

そんな事を考えながら黒服に連行され向かった先は、今年から出来た自殺に対する特別対策局だ。自分には関係ないと考えていた事と、今の状況から全然思考が回らない。黒服が扉を開けると、そこは広い会議室だった。

よかったまだ臓器は取られそうな気配はなさそうだっと少し落ち着く。

ここに座って下さい。黒服に促され席に座っるって周りを見ると、他にも俺みたいな奴がいた。みんな何で俺がこんな事にと言いたそうな顔をしているが、この部屋に連行してきた黒服達が、そのまま自分の隣にいるため何も言えないようだ。

こいつらなんだよ。本当に同じ公務員か??メ◯イ◯ブラッ◯だろ。どこぞの宇宙人相手にしてる人達だよ。

そんな事を進が頭の中で考えていると、前の扉が開いて、黒服を連れた白衣を着た女が入ってきた。

進は、目のズーム機能をフルに使いその白衣の女を観察した。

一言で言ったら、ありがとうだ。来てくれてありがとう。その足をありがとう。

くびれを、胸を、顔を、ありがとうだ。

進は、その場でブレイクダンスを踊りたくなった。踊れないがね。そのぐらい綺麗な女だった。

その女はこちらを向くと、私の作った機械は完璧だから。後はあなた達頑張ってね。明日からファイト!!と言って少し拳を上に挙げた。綺麗だが少しど突きたくなった。

それから隣にいた角刈りの黒服が前に出て、詳しいことは、皆さんの座っている椅子の下にある紙袋に入っている資料に書いてあります。明日までに目を通おしておいて下さい。では解散。そう言うと角刈り黒服は、どこかやりきった感じの白衣の女を連れて、入ってきた扉から出て行った。

残った俺達は唖然としていたが、すぐに黒服に両側から挟まれ、来た時と同じように部屋から退出させらた。

それから帰路に着くまでは、あまりよく覚えていない。

覚えてるのは、解放される時に黒服が言った明日は必ず来てください。来ない場合は我々があなたの家に押し掛けます。と言う言葉と、あの白衣の女を思い出して妻にバレない様に公園の鉄棒でひたすら懸垂をした事ぐらいだ。

そんなことを思い返しながら坂を上がりながら、手に持っている渡された紙袋に目をやる。中には目を通せと言われた資料の束と作業着?スーツ?まぁ素人が見たらただのコスプレと見える服が入っている。

玄関前で、紙袋からその服を手に取りながらこれ洗濯機でいけんのか?手洗いとかならめんどいな〜〜春香絶対にやってくれんだろな。そうだ!!未来に、パパの仕事のお手伝いと称してやらせよう。と考えながら俺は、ただいまと玄関の、扉を開けた。

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