プロローグ
天気の晴れた日、俺は普通にダンジョン潜っていた。
目の前にいるのはラージニードルオーガ、普通の冒険者なら、7人パーティで、1時間もかかる危険なモンスターだが、俺なら余裕だ。
別のダンジョンの最下層で死にそうになりながら手に入れた<魔剣>、<ファイアーブレード>を使えば6回斬るだけで死ぬ、ラージニードルオーガが持っている棍棒を見た目に合わない俊敏な動作で振り回す。
並の冒険者ならここで死ぬが、俺は違った、音速で動くこの棍棒を見切り、動きが一瞬だけ緩んだところを見て剣を斬りつける。
それを繰り返し続け、ようやく6回目をラージニードルオーガの胸に突き刺す、戦闘の余韻を感じることなく、死んだラージニードルオーガをアイテムボックスにしまう、アイテムボックスがいっぱいになったので、今日の攻略は切り上げ、セーブ・クリスタルを使い此処の位置を記録する。
これで次は此処から攻略できる。
王都の冒険者ギルドに行こうと王都に入ると、何やら空気が変わった。
素材を売ろうと冒険者ギルドに入ると素材売却のおじさんから、「勇者召喚に成功したらしい」という情報を手に入れた。
このときの俺は「ふーん」ぐらいしか思っていなかったが、 この勇者召喚は、後に情報を自分の人生に大きく関わることになる。




