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語り手がボケ(カテリーナ視点

2話更新だぞ!!!!読むなら前話から!読もう!!!!(本日は2話更新です)

「みんなー! 元気してるー!」

「うおぉぉぉぉ魚にゃあぁぁぁぁん!!」「黒姫たーーーーーん!」「魚沼結婚してくれーーーー!!」

「絶対結婚とかしねーから!!」


 あららまぁ黒姫ちゃんは初心ですこと。そんなことで意中の殿方を射止められるのかしら。

 始まりの街の南では、大きな野外ステージがございますの。正式名称は、野外スタジアム・まりもチョコレート……その、ふざけているわけではなく……ほんとに「まりもチョコレート」とかいう頭痛で頭が割れてしまいそうなネイミングでして……。

 ああもう! こうやって恥をかくのもあふろぼんばーのせいですわ! なにがまりもですか! そもそもまりもと言うくらいなら緑色の髪の毛でしょう! なんなのですかあの真っ赤なアフロ!!


「それじゃあ一曲目いくよー!」

「「おおーーー!!」」


 ふぅ……ふぅ……彼女は魚沼うおぬま 黒姫くろひめ。始まりの街で今をときめくトップスタァですの。

 ふふん。ワタクシが受け持つ観察対象は、三好や新入りの子と違って品性のある子達ばかりなの。やはり選ぶ目がわるいのでしょうねっ! ま、これを聞いて? 私にコツなどを聞きたいと言って来たなら? 食事をしながらでも教えてあげないことも、ないけれど?


 え、いや、大丈夫です! こういうのは自分でだんだんとわかるようになるって、三好先輩にアドバイスをいただいたので! いまの案件はキッツいですけど、地道に頑張るつもりです!


 そ、そう? 別にワタクシも暇じゃないから。ほらさっさと仕事をするのよ。


 ……三好メぇ……(ボソッ)


 中略ですわ。


「ふぅ今日のライブ終わり!」


 ライブの内容に実況なんてノイズを入れるのは無粋ですもの。楽しんで頂けましたか?

 それにしても流石の歌声! 聞き惚れてしまいますわ。ルックスもよし、声もよし! ファンは……脂汗で気持ち悪いですけれど……それはアイドルならば致し方の無いこと。たぶん。

 黒姫は楽屋の椅子に座って、タオルを首に巻いています。ちなみに植物遺跡ダンジョンの敵から低確率でドロップする、最高級タオルですの。最高峰の人物は最高峰のものをつかわねば!


 んっ……やっぱり、いろhaすは蜜柑味が一番おいしいわ。


 歌って踊って流れた汗を拭いていると、楽屋の中に眼鏡の男が侵入! 几帳面なほど完璧な七三分けの髪型に、黒縁のメガネがキランと光りましたわ。ファンタジーの世界なのに衣装はスーツ! うーんなんどみても現代チックですわね。どことなくつくり君に似ていますわ。

 べ、別にただ似てるっていっただけようるさいわねもう!!


「黒姫、お疲れ様」

「おっツナPお疲れ~」

「本日のライブでファンの数は121人も増えた。始まりの街の人口半分突破も近いぞ」

「マジ? やったねぇ~」


 ツナPと呼ばれた男は、手元に持った紙の束をめくりながら、ぐっと握りこぶしを作ります。


「やはり黒姫をアイドルにした俺の目に狂いはなかった」


 そう言って怪しげにくっくっくと男は笑い、黒姫はなんとなく呆れたように微笑みましたの。

 彼の名前は鼠川そがわ 繋吉つなよし。彼女のプロデューサー! 相手のいかなるパラメーターをも看破する魔法を有効活用して、数々のアイドルを育て上げた敏腕プロデューサー!


「いいなぁ。私もそういう色々できる魔法が良かった」

「何を言う。自分の周囲の音を支配する魔法なんて、どう考えてもアイドルになるために与えられたようなものだ」

「そうかな?」


 軽やかな足取りで鼠川の傍に近付いて、男の肩に無邪気に手を乗せますの……その……はしたないですわ。人目は無いとはいえ、未成年の女の子が大人の男性とスキンシップだなんて……

 か、彼女はそう。これを見てわかる通り、鼠川というプロデューサーに恋……なさってるの! キャー!


「ねぇツナP、ツナP」

「なんです?」


 か、かか、顔が近いですわ! あと30センチも近づけばあわわわわわ……

 だ、だめですわよ! 未成年がこんな……(ちらっちらっ





 ブツッ


「あぁぁぁぁぁぁぁ!!! コンセント抜きましたわね!!」

「え、あ!? ごめんなさい!?」

「も、もう良い所でしたのに!」


 バンバンッ

 まさか別の部署の娘が足に引っ掛けてコンセントを抜いてしまうだなんて!


「良いところとは?」

「それは……その……」


 うぅ……


「不純ですわ!! 馬鹿! おたんこなすですの!!」

「えぇ……」


 これだから新人はもう!

 

「……カチューシャちゃん、とりあえずコンセント挿したら?」

「三好さんに言われるまでもないですわよってきゃっ!?」

「うおっ大丈夫ですか」

「あわわわわわわわわわわわ」


 きゅぅ……


「あぁっ!? またカチューシャ先輩倒れた!?」

「はいはいベッド寝かせてきますよ……お前ちゃんと避けろよ建築ぅ」

「助けたのに理不尽ですよ……」

「すいません三好先輩……」




 はっ!? お仕事は!?

        もう少し落ち着きましょう by課長


カテリーナ=カチューシャでござい。

まともに話を進める気?ねーよ(強制終了オチノルマ担当)

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