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番外編・始まりの街のクリスマス「翁翔が嘔吐してOUTデラックス(雑)」

「ただいま~俺の可愛こちゃん達ィ!」

「お帰りなさーい」

「うげっ帰ってきやがった」「嬉しいくせに素直じゃないんだから」「う、うるせぇ!」

「まったくまた喧嘩してきたのですか。早く服を脱いで着替えてください」「そう? じゃあ頼んだ」「……目の前で脱ぐ馬鹿が居ますか……まったく……(チラチラ」


 お ま え は ど こ の ラ ノ ベ 主 人 公 だ 。


 思わずツッコミを入れてしまった。何が悲しゅうてクリスマス時期のこいつらを観察しないといけないのか? その真意は課長のみぞ知る。

 いやほんとどういうことだってばよ。

 あとチラチラじゃねぇ。むっつりスケベかメイドさん。私? オートモザイク(濃いめ)機能を使ってるに決まってんじゃん。嫁入り前の娘が……んだコラその目は。


 まぁ観察を続けようじゃないか。

 ここは悪名名高き、始まりの街四天王が一人。灰咲翁翔の屋敷です。妙におしゃれなのがまた腹立ちますが、そこは置いときましょう。置いとき……


 ……私1Kだぞ……なんでこいつが……こんな……


 後輩ちゃん。その絶望は痛いほど共感するけど、深く考えないようにしとくのが一番だよ……

 

 はい……


「シンディー、今日の君のお弁当すごく美味しかったよ」

「そう! それは良かったわ!」

「あぁ……だから今日の夜は“君を”食べたい……」

「そんな……わ、わかった……」


 ノ ク タ ー ン か ム ー ン ラ イ ト で や れ 。


 メタすぎる? 良いよ。番外編だし、気にすんな。もともとそんな高尚な小説じゃないし。そんなもんやぞ。

 帰宅早々にハーレム要員の女の子達と会話して、さらに目の前で下着姿になるとかいうセクハラかましたと思えば、玄関で絡んできた以外の子に夜伽の相手をお願いしてます。私真面目なトーンで何を言ってるんだろうな? 傍から見たらおかしい変態ヒトなのでは? 変態はコイツとかショタとかウラーシマだろ風評被害勘弁してください。


 誘われた女性はまんざらでも無いようで、顔を赤くしながら頷きました。大丈夫? 怪しい男女おとこおんなからキビダンゴ貰って食べたりしてない?

 ハーレム作るような男が良いもんかねぇ……しかもこれ見てる感じ、みんな共同生活してるんじゃ? 私なら他の女性が居る生活とか無理だけどなぁ……。


「チッ……あの娘、また誘われて……」

「どうする? 処す? 処す?」


 なにやら高貴? な人物にも見える女性達が、誘われた女性を指さしながらひそひそと話しています。女の嫉妬は怖いぞ。気をつけてねホント、ロクでも無いヤツに惚れたせいで刺されたとかシャレにならないから……

 するとそんな彼女達の企みが聞こえたのか否か、弁当の女性に口づけをした後、何気ない足取りで高貴っぽい女性ズに近付いて行く天然タワシ。天然タワシって呼んだのなんかすごい久しぶりな気がするけど、まぁいいか……


「今日もまたいい香りがしますね~新しい香油買ったんです?」

「そ、そうか。良く気付いたな! 遠きクニの商人から買った、ジャコウこーひー? とやらを原料にしたらしい香油を買ったのじゃ「あっ」なんじゃその顔は「いや、なんでも無いよ」む……そうか。変な奴じゃな。まぁよい、どうじゃ? 変わっておるがいい香りじゃろう?」


 クソまみれの髪の毛……。


 いや綺麗に洗ってんだろうけど、飲んだことないし……そっち方面に思うでしょ。というかこのホスト野郎知ってるのね。口説くのにでも使ってんのかしら……。にしてもコイツすらドン引きするって……うん……なんか不憫だな……

 しかしホスト男と会話して先ほどまでの敵愾心が薄れたらしく、ニコニコと上機嫌になっています。

 こいつちげぇわ。ラノベ主人公じゃなくてハーレム√のギャルゲー主人公だ……熟練プレイヤーのやつ……好感度熟知しすぎでは?


「お、いいねクリスマスツリー。今日はパーティだし、これでもっと華やかになる」

「いぇーいぴーすぴーすぅ」

「よしよしよし」


 事案じゃないか……

 冬なのにすんごい薄着の幼女の頭撫でてるとか……事案じゃないか……

 顔を赤く染めるなロリBBA。


「は?」


 こっち見んな。


「どうした?」

「チッ……なんでもない……」


 性格悪いな……。


 ◆◇◆◇


「かんぱーい!」

「「乾杯!!」」


 凄く豪華なご飯がテーブルの上に並んでいます。男女比が九十九対一ぐらいなので、立食形式な模様。なんだよ……良く考えてんじゃねぇか……なんか見直してきたような……

 天然タワシの音頭に応じて食堂内の女性達がコップを掲げ、皆揃って声を重ねます。そして一斉に動き出してタワシの周りに集まったりご馳走に向かったりしてます。


「ふまーい!」

「えっ! 今日は好きなだけ牛肉を食べていいのか!?」

「良いわよ。どんどん食べなさい(そしてブクブクと太って捨てられなさい)


 怖いよぅ……。しかしこういう企みを除けばほんと上手いことバランスとってるな。疲れないのか。


「ほ、ほら。食べなさいよ! 別にあんたの為を思って作ったわけじゃ「あーん」んなっ!?」「美味いよ」「ふぐぅ……」

「ほれほれこれも食べるが良いアルね!」「ピリ辛かと思ったらガツンとくる辛さがゲホッ」「だ、大丈夫アルか!?」「ちょっと何してんのよ!」「あいやー! 早くこの水飲むアルね!」「あっ??! それはダメんぐ……ん?」


 カオスすぎんよ。湧いて出てきたこのコッテコテの中国人は何!! 明らかに唐辛子がまるまる入ってる激辛麻婆豆腐なんか食べればそりゃむせるわ! そんで近くにいた高貴な女性から水らしきものを強奪して飲ませるという。めちゃくちゃじゃん……

 というか水と言うには変な色してない?


「……っぐ、おぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぁ!!」

「きゃー! 翁翔ーーー!!」

「翁翔が嘔吐したぁぁぁぁぁ!!?」


 おい馬鹿やめ、うっぷ……緋ノ宮じゃないんだからさぁ!?

 しかしなんで急に吐き出した!?


「これ何よいったい!!?」

「ジャコウコーヒー香油じゃが!? むしろ何故水だと思ったんじゃ! 阿呆なのか貴様!?」


 食用じゃない油を急に飲んでかつ、妙な香りがしたらそら吐くでしょうな!


「とりあえず吐しゃ物受け止めるものを!」

「お主のせいじゃぞ!」「あんたのセイアルね!」

「じゃかあしいんだよお前等! まずは翁翔だろ! “ギャ大大大おおおおおおドラゴン”!!」


 なんだそのふざけた名前の魔法は……。って、でかっ!? なんだこのオオトカg……あっなんか家ミシミシ言って……


 こ の 始 末 ☆


 龍に変身して巨大化し続けた、ガサツっぽかった女性の影響で吹っ飛ぶ家。雑ですねぇ! おおいに雑!過程なしに締めようとするあたりに、執筆に飽きてきた作者の感情をおおいに感じますよ! そういうとこやぞ。

 高貴な感じの女性と中国人もそれぞれの魔法とか使い始めて、大怪獣決戦というかシン・〇ジラというか……


 翁翔は吐いた後なので険しい顔をしながらその光景を見て、一言。


「……また家立て直さないとなぁ」


 などと気を失いながらのたまうのでした。……なんというか、苦労してんだな……諦めないのは評価してやるよ……ま、番外編だから今日感じたことなんて本遍に反映されないけどな!!!!




報告 いろいろとあはれ


     あはれは感動詞だぞ by課長

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