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新たな事実発覚なようで…

「お前ら、話は終わったか?」やまだんが俺らに聞いてきた。そういえば、やまだんいたんだったな。すっかり忘れてた。

「「「終わりましたー。」」」沈んでしまった武士は置いといて。ってあれ、宏哉まで落ち込んでる。なんで…あ、圏外だからか。

「よし、お前らそのままで聞く気か。まず、山村は武士の上からどいてやれ。翠、宏哉に足乗せようとすんな。お前らみんなそこの椅子座れ。」俺らはやまだんに言われたことをするため動きだす。

「お前ら!みんなで座ろうとすんな‼椅子取りゲームじゃないんだぞ。茉莉を見習え!って茉莉お前なにさりげなく翠に貸した俺のジャージ捨てようとしてんだ。」

「だって、スイにさり気無くかっこいいことして、かっこいいとか言われてる山田先生にいらっとしてますから。反省してください、先生。」マツリちゃんが怖いよ!なんでいつもそんなにやまだんにだけ厳しいの。マツリとやまだんがいろいろ言っている間に俺らは席に着く。

「「せんせー、早くしましょう?」」おっと、今日はよく人とかぶる日だな。

「お前らなあ…。はぁ、もういい、疲れた。」やまだんは諦めたように部屋の隅からホワイトボードをガラガラと持ってくると文化祭のことをいろいろ書きだした。はあ、もうそんな時期か。別にこいつらといろいろやるのはいいんだけど、今日はなんかいろいろあったからか疲れすぎてそんなことをする気は全くと言うほど起きなかった。ぶっちゃけ今日はめんどくさい。

「あー、そんな時期か。これ決めるの時間かかる…よな。よし、部長よろしく。」山村が時計を見てそう言った。俺らも立ち上がって宏哉の肩に手をぽんっと置く。

「え…。なに、お前らもしかして帰るの?」

「「「「うん。」」」」

「俺がこんなに部活楽しみにしてるのに?」

「だってそもそも今日別に部活の日じゃないじゃん。昨日勝手に帰りちょっと部室集合ってメールきただけで。」

「うぐっ!で、でも山村―。」

「俺これからデートなの。ごめんね圏外君。」山村今フリーだろ。デートってなんだ、デートって。弘子ちゃんか、心ちゃんか、愛美ちゃんか、それとも新しい子か…。

「デートって誰とだよー、やまむらぁ。残ってくれよ。」

「え?春海ちゃんとだけど。」え、あ。やばいぞこれ。もしかして山村知らないのか

「山村!春海ちゃんって2-9のだよな…。それ俺の彼女。」

「へ!?まじかすまん。今日デートしたらさよならするから許して。」人の女には手を出さない主義の山村が本気ですまなそうにしてるからか、宏哉はいいよと落ち込んでいった。

「…じゃあ武士残ってよー。」

「俺バイト、ごめん。」

「じゃあ、スイ!」

「ん?まあ俺は別にいいけ…」

「ダメー!スイは今から私の家に来るの。」

「せんせー…。」落ち込む宏哉の肩にやまだんがそっと手を乗せる。

「俺も他の部活あるから。」

「せんせええええええぇぇぇぇぇぇ!」校内中に宏哉の悲しい声が響きわたる。

「あきらめろ、宏哉。決めるってしってたら時間とったんだけどな。他の日にしようぜ。」一応なぐさめておいてやる。そうしないと後が面倒なのだ。


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