徒然小噺
お久しぶりでございます。数年越しの小噺です。
霊……霊夢
魔……魔理沙
霊「ねぇ魔理沙?」
魔「なんだ?霊夢」
霊「あんた前によく分かんない書き方の日記つけてなかった?」
魔「……?ああ、『小噺帖』のことか?何のことかわからなかったぜ」
霊「そう、その『ナントカ帖』ってやつ。あれ日記じゃないの?」
魔「日記かって言われたら微妙なとこだな。どっちかって言うとネタ帳?」
霊「ネタってなによ?漫才でもする気なの?」
魔「漫才かぁ……。やってみたい気もするけどな、今は別にいいや」
霊「ふーん……。それで?なんでそんなの書いてたの?」
魔「あー……、なんていうか、その、あれだ、単なる暇つぶし?ほら、日記だってあまり目的を持って書くやつなんて居ないだろ?それと一緒」
霊「藍とか咲夜とかはなんかいっぱい書いてたけど、あれも同じなのかな?」
魔「いや、それは明確に目的があるタイプのやつだろ……。しかも一般的じゃない目的の」
霊「なによそれ」
魔「まあ、アレは触れない方がいい類のヤツだな……。それより、なんで急にそんなの聞いてきたんだ?」
霊「いやね?この間外の世界から来た子がいたじゃない?」
魔「この間っつーか一年ぐらい前じゃないか……?」
霊「細かい事はいーのよ」
魔(一年は細かくないと思うけどなぁ)
霊「それでね、その子がすまほ?ってやつで日記書いてたみたいでね?それで思い出したのよ。そーいえば魔理沙もなんか書いてたなーって」
魔「それで唐突に聞いてきたのか」
霊「そーなのよ。……それで、魔理沙はまだあれ続けてるの?」
魔「あー……それなんだがなぁ……」
霊「何よ?」
魔「焼けた」
霊「…………は?」
魔「綺麗さっぱり跡形もなく消え去った」
霊「…………何してんの?」
魔「この間私の家でアリスと合同魔法の研究してたんだけどな?その時にアリスの大江戸だっけ?が暴発しちまってさー」
霊「それでオシャカってわけ?」
魔「家ごと爆発四散した」
霊「………………………………は?」
魔「ったくありえねーよなー。火薬の量を間違えたみたいなんだけどよぉ?ありゃどう考えてもゴリアテクラスの火薬量だぜ?自立歩行型の試作だかなんだか言ってたけどよー、普通あんなに入れるかね?」
霊「ちょっと待ちなさい!?魔理沙、あんた今家はどうしてんの!?」
魔「? いや、爆発して無くなったけど」
霊「そうじゃなくて、どこで寝泊まりしてるのよ!?」
魔「最初はアリスの家に泊まってたんだけどよ、人形とポエムばっかで飽きたからその辺で野営してる」
霊「……何日その生活してんの?」
魔「今日で五日目かな?流石にキノコと野草ばっかじゃ飽きてきたわー」
霊「……はぁ、ったく、なんでもっと早く私にいわなかったのよ」
魔「んー、まあ、サバイバルも楽しかったからなー」
霊「ほんっと、あんたって奴は……」
霊「わかったわ。魔理沙、あんたうちに来なさい」
魔「……へ?」
霊「なーに鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してんのよ」
魔「いや、霊夢からそんな言葉聞くとは思わなくて……」
霊「失礼ねー、あんた普段私をどんな目で見てんのよ」
魔「紅い通り魔」
霊「……やっぱ泊めるのナシ」
魔「あー!あー!すまん!謝るから泊めて!」
霊「……ふふっ、冗談よ。ほんと焦ってる魔理沙はいつ見ても面白いわー」
魔「ひっでぇ」
霊「……それにかわいいし(ボソッ」
魔「んー?なんか言ったか?」
霊「なんでもなーい。それより、せっかくうちに泊まるんだし、なにか食べたいものとかある?この間幽々子の暴走を止めたら妖夢から食材色々もらったのよねー」
魔「おー、珍しいなー。霊夢のつくるご飯だったらなんでもいいぜー」
霊「あら、リクエストなし?あるものでだったらなんでも作れるわよ?」
魔「霊夢のつくるご飯はどれも美味いからなー、なに出されても完食する自信あるぜ?」
霊「ーーーーー!///……またあんたはそうやって平然と!(ボソッ」
魔「なんだぁ霊夢?顔真っ赤だぞ?大丈夫か?」
霊「だ、大丈夫よ!それよりそろそろ夕食時だし、準備しましょう!///」
魔「……?変な霊夢……」
魔「あー食った食ったぁ」
霊「ホントに完食したわね……」
魔「それにしてもきょうの料理は見たことないやつだったな?あれなに?」
霊「外の世界の料理のひとつみたいよ。ごーやちゃんぷるー?って言うらしいの。菫子がこの間料理本持ったままこっちに来た時に色々メモ取らせてもらったやつの一つね」
魔「料理本持ったまま寝るとかアイツどんな生活してんだよ……」
みなさんお久しぶりでございます、リアくた〜でございます。
と言ってももう覚えてる方なんていらっしゃるんでしょうかね?
東方小噺、実に2年ぶりの投稿となりました。
いやあ、実生活が忙しくて忙しくて……
短編ですら考えてる時間が無いうちに書いてたことすら忘れるレベルにまで達してしまいまして……
ともあれ、無事思い出すことが出来たので、これからマイペースに投稿を続けたいと思います。
ではまた次回の小噺で会いましょう〜( '∀')ノシ