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東方小噺  作者: リアくた〜
7/9

料理

霊…霊夢

ア…アリス

魔…魔理沙

霊「魔理沙に呼ばれて来たは良いけど、いったい何の用なのかしら?」

ア「それを私に聞かれても困るわよ。私だって何も聞かされずに来たのよ?」

魔「よう、よく来たな!待ってたぜ~」

霊「魔理沙、いったいなんの用で私達を呼んだのよ?」

魔「まあまあ、取り敢えず家に入れよ。話はそれからでもいいだろ?」

ア「そうね、最近外が寒くなってきたから中に入れてもらうとするわ。風邪はひきたくないし」

魔「ささ、中に入って入って」

霊「……(なんか嫌な予感がするのよね)」



ア「で、中に入れてもらったは良いけど……」

霊「魔理沙がどこか行ったまま戻ってこないわね……」

ア「客人を呼んでおきながら家主が居なくなるとかマナー違反にも程があるわよ」

霊「魔理沙にマナーを求めるのは無駄よ。アレは平気で法まで破っていくから」

ア「それもそうだったわね……」

魔「ほ~う?じゃあ二人はこれが要らないってことか?」

霊「!! これは食べ物の匂い!!よーこーせーーー!!」

魔「お、おい落ち着け霊夢!!鍋の中身がこぼれるだろ!!」

ア「良い匂いね。これは、シチューかしら?」

魔「お、流石家庭的魔女。正解だぜ」

霊「シチューなんてしばらく食べてないわ。だからはやく寄越しなさい!」

魔「だーかーら!落ち着けっての!!今日は二人にこれを食べてもらいたくて呼んだんだから!」

ア「魔理沙が家庭的に……!!お母さん嬉しいわ……」

魔「なんだその小芝居……。まあいいや、とにかく食べてみてくれよ!」

霊「それじゃあ早速!!…………ナニコレ?」

魔「シチューだぜ?」

霊「……何で若干茶色いの?」

魔「何でか知らないけど茶色くなった」

霊「何で!?」

ア「……あ~、それは焦げた具材を入れたせいね。焦げの色が混ざったせいで茶色くなったのだわ」

魔「そうなのか?それは知らなかったぜ」

ア「この程度なら味に大して影響は無いわね。次は焦げないように気を付けるのよ?」

魔「わかったぜ、母さん」

ア「誰が母さんか」

霊「あら、美味しいわね。魔理沙にしては上出来じゃない」

魔「……なんか引っ掛かる言い方だけど、ありがたく受け取っておくぜ」

ア「ほんと、見た目の失敗さえなければお店に出せるぐらいだわ」

魔「ホントか!?やったぜ!!じゃあ、ついでだから私オススメの食べ方を教えるぜ!」

霊&ア「「オススメの食べ方?」」

魔「ご飯の上にかけて食べるとまた旨いんだぜ!!」

霊「それ、私が前にやった食べ方じゃない」

魔「そうだっけ?まあいいや、とにかく食べてみろよ!ほら!」

霊「………………」

ア「………………」

魔「な、何で黙るんだよ……」


霊&ア「「ドウ見テモ中華丼デスガ……」」


魔「…………言うな。泣きそうになってきた……」

この「ブラウンシチュー」、実は私の実話だったりします。

おかしいなぁ、入れるちょっと前まで焦げてなかったはずなのになぁ……

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