失せ物
パ…パチュリー
小…小悪魔
パ「無い、無い、無い!どこいったのかしら……」
小「どうされましたか、パチュリー様?」
パ「ああ、こあ。丁度良いところに来たわね。私の本を知らないかしら?」
小「本、ですか?…………ここには本しか無いのですけど」
パ「中でも特に重要なモノなのよ。どこにいったのかしら……」
小「ちなみに、どんな感じの本ですか?外装とか、タイトルとか」
パ「そうね、確か外装は稗田阿求が書いた幻想郷縁起によく似せたもので……」
小「……なんでそんな外装なんですか」
パ「秘匿性を高めるためよ。私にしかわからないようにね。それで、厚みが魔導書ぐらいだったかしら。」
小「ふむ………。確かそんなのを見たような気がします」
パ「何処で!?」
小「確かお嬢様の部屋だったでしょうか?」
パ「なっ……!?何でよりにもよってレミィのところなんかに……!!」
小「先日、珍しくお嬢様が図書館にいらしていたみたいで何冊かの本がお嬢様のお部屋にあったのですけど、その中の1冊がパチュリー様の言うものによく似ていました。……何かまずいモノだったのですか?」
パ「まずいも何も、あれは……」
レ「しゃーーーくやーーーー!!」
パ「……私が咲夜のために書いてあげた匂わないニンニク料理のレシピ集だもの。ちなみに、ソースは最近ウチと契約した夜雀よ」
小「………あぁ」
レ「コレはどういうことなのよ!!」
咲「なっ!?何故お嬢様がそれを!?」
レ「そんなことはどうでも良いのよ!!私に黙ってニンニクを食べていたなんて、とんだ反逆ね!!」
咲「お、お嬢様!コレには深い事情が……」
レ「言い訳なんか聞きたくないわ!!もう咲夜なんて大っ嫌いよ!!3日は口きいてあげないんだから!!」
咲「そ、そんなっ………!!」
パ「あれだけ怒って3日なのね。甘々だわ、レミィは」
フ「3日どころか2日すら持たないわよ、お姉様は」
レ…レミリア
咲…咲夜
フ…フラン
でした。