礎の章4
今回はから戦闘描写が入ります
拙いと思いますが楽しんでくれると嬉しいです
ジルフォンス達が気配に気が付く十四秒前
「目的地に到着。目標を補足。敵7内2は危険度ゼロ」
「アルファ、ベータは上空より、私とディーは前方より攻撃。標的を排除せよ」
「「了解」」
そう言って、五つの流星は各々行動を開始した
そして時間は戻り、上空付近
ジルフォンスとアギトは二つの影と激突していた
二つの影は二人とも全身を不気味なローブで包んでいた
「てめぇら何者だぁ?そんなに殺気だってんだぁ、話し合いに来たわけじゃねぇだろ?」
ジルフォンスの問いに影の一人が答える
「我々の目的は貴様らの抹殺。それだけだ」
「あ?」
「なぜ、僕らを殺そうとするんだいっ?」
アギトの問いに彼らは、行動で答えを示した
「ぐぅ!」
「ジルっ!!」
さっきまで無言だった影がジルフォンスを弾き飛ばした
ドン!と言う音をたてながら、ジルフォンスは地面に叩き付けられる
「大丈夫かいっ?」
「舐めてんのかぁ?これぐらい訳ねぇよ」
「それもそうだねっ」
ジルフォンスを気遣うアギトに、ジルフォンスはこれぐらいで、心配されるのは心外だと言わんばかりに言う
それを見てアギトは笑いながら安堵する
「それにしても問答無用とはなぁ」
「それは確かに言えてるねっ」
二人の言葉と同時に二つの影は地面に舞い降りる
「目標は健在。戦闘を続行する」
「同意」
二人はジルフォンス達が無事だと理解すると再び殺気を出しながら、ジルフォンスとアギトに突っ込んでくる
「はっ上等だぁ」
「はあっ!」
四つの影は再び激突した!!
一方、前方百メートルアイリスとリリスサイド
アイリスとリリスもまた、全身をローブで包んだ二人組と相対していた
「標的を確認抹殺を開始する」
「了解」
「何か~気持ち悪い人達だね~」
「確かに余り生物らしい感じがしないね♬」
アイリスとリリスは目の前の相手から言いようのない不信感を抱く
「攻撃開始」
「はあ!」
「はあ♬!!」
その瞬間ローブの一人の手より、放たれた魔力砲をアイリスは蹴りで防ぎリリスは剣を取り出し斬り防ぐ
「はあ!」
しかし、その隙にもう一人の人物がアイリスとリリスの死角に入り込み魔力砲を放つ
「なめないでよ~」
アイリスは残った足を軸に回転し回し蹴りを放つ
それにより放たれた魔力砲は防がれる
「何!!」
目の前の光景に感情が少ないローブの人物の声音に驚きが現れる
「今だよ~リリス」
アイリスの言葉と同時に、アイリスの軸足付近でしゃがみこんでいたリリスが、地面を蹴りローブの人物に肉薄する
「はあ♬!!」
そして、そのまま剣を振りぬく
「ぐ」
その斬撃を避ける事が出来なかった人物は、ブッ!と右側より血が噴き出す
「シー!!」
「よそ見はダメだよ~」
「があ!」
その光景に驚愕したもう一人の人物の動きが一瞬止まる
その瞬間をアイリスは逃さず蹴りを放つ
それによりローブの人物は吹き飛ばされる
「今ので決まったかな~?」
「たぶん無理だよ♬。斬った方は傷は浅いと思うし、アイリスの方も蹴られた瞬間後ろに身を引いていたから♬」
「やっぱり~」
リリスの言葉を肯定するかのように二人は立ち上がる
「損傷あり・・・・・戦闘に支障なし」
「内部にダメージあり・・・戦闘続行可能」
そう言って二人は攻撃を再開する
「アイリス行くよ♬」
「了解~」
それを見た二人もまた戦闘を開始する
<強欲の罪>ジルフォンス&<憤怒の罪>アギトVS<謎の存在>アルファ&ベータ
<暴食の罪>アイリス&<嫉妬の罪>リリスVS<謎の存在>シー&ディー
戦闘開始
「ジル様達大丈夫でしょうか」
「大丈夫だよ。ねえオスロム」
「ふわぁ、うん、そうだね。マリーもう少しドッとしていてもいいと思うよ」
ジルフォンス達を心配するマリーをムーとオスロムの二人がマリーを元気づける
「そうですよね。ジル様達は強いですし」
「そうだよ」
オスロムとムーの二人の言葉を聞いて、マリーの表情から少しづつ不安の色が消えていく
そのマリーの反応を見てムーが嬉しそうに同意する
そんな中オスロムは別の事を考えていた
(ふわぁ、さっきの相手ジル達なら、別に問題ないレベルだと思うけど・・・・何か不気味な物を感じるんだよね・・・・・・・大丈夫だと思うけど)
そんな事を考えながらジルフォンス達がいる方を眺めていた
<強欲の罪>ジルフォンス&<憤怒の罪>アギトVS<謎の存在>アルファ&ベータ サイド
「おらぁ!」
「はあっ!」
ジルフォンスとアギトは同時に拳を繰り出す
それとほぼ同時にドゴン!と轟音が空中で鳴り響く
「おいおい、芸がねぇぞ」
「うるさい」
ジルフォンスの言う通り、敵は魔力砲でしか攻撃してこないのだ
そして、その攻撃はジルフォンスとアギトの拳によって相殺されてします
戦況はジルフォンスとアギトが優勢に動いていた
「これ以上待ってても何もなさそうだなぁ。アギト竜言語であいつらの動きを止めろぉ。その瞬間を叩く」
「わかったよっ」
ジルフォンスの提案にアギトもうなずく
どうやらジルフォンスと同じ考えだったらしい
「動くな」
「!?」
「これは竜言語!?」
アギトの竜言語によって、二人の動きが止まる
その瞬間を待っていた様にジルフォンスが駆け出す
「これでしめぇだぁ!!」
そう言って、ジルフォンスは二人に向かって、魔力を纏わせた拳を放つ
ゴォォォォォン!!と轟音と土煙をたてながらジルフォンスの攻撃はヒットした
しかし、その土煙のせいでジルフォンスとアギトは見逃した
攻撃を喰らった二人の顔が狂気を含んだ笑みをしていた事に
<暴食の罪>アイリス&<嫉妬の罪>リリスVS<謎の存在>シー&ディー
「はあ♬!」
「たあ!」
二人の掛け声と共に、アイリスの蹴りとリリスの斬撃が交差する
「く!」
その攻撃が間合いを取ろうとする、シーにヒットする
その攻撃によってアイリス達と少し距離が生まれる
それは、相手にとって望んだことである
しかし、それを許すほどアイリスとリリスは甘くない
「アイリス♬」
「わかってるよ~」
リリスの言葉を聞きアイリスは両手を地面につけ膝を曲げる
リリスはアイリスの靴の裏に自身の靴の裏を合わせる
そしてそのまま
「はあ!!」
リリスを蹴り飛ばした
その勢いを利用し、リリスはシーを一閃する
そして、アイリスもバク転の要領で勢いをつけ
死角より射撃のタイミングを計っていたディーに一撃を喰らわせる
「貴方達弱いわね♬」
血を噴き出しながら膝をつくシーを見ながらリリスはつぶやく
それとほぼ同時に木陰よりディーが吹き飛んできた
「あ~そっちも終わった~?」
「うん、終わったよ♬」
木陰より顔を出したアイリスにリリスは笑みを浮かべながらそう答える
それに対してアイリスも笑みを浮かべそっか~と口にする
「それで結局何なんだろ~?この人達~?」
「わかんない♬?」
戦闘状態を解き、気楽に会話をするアイリスとリリス
それ故に二人は気が付けない
「「同化を開始する」」
シーとディーの機械的なその一言に
最初に違和感を感じたのはジルフォンスだった
「何だぁ?」
目の前で倒れている二つの亡骸を見ながら、その亡骸より放たれる奇妙な魔力を感じ取った
まるで魂そのものが魔力と言う塊になり、新たな命に成ろうとしている様な感覚
そしてそれはまるで、一つの亡骸に集まろうとしている様に見えた
瞬間どす黒い魔力が三つアルファと呼ばれた亡骸に入り込んだ
「!?」
「これはっ!!」
目の前の光景に危機感を覚え間合いを取るジルフォンス
そして、目の前の光景に見覚えがあるのか驚愕するアギト
「これはなん何なんだぁ、アギト?」
ジルフォンスの問いにアギトは
「これは<魔族>達の中でも外法と呼ばれる手段で、命を対価に新たな命を生み出す技術だっ!」
「あぁ、それの何処が外法なんだぁ?そんな技術他の種族も持ってるだろぉ」
ジルフォンスの言葉は間違っていない。<魔族>以外にもそう言った命を対価とする術は存在する
「その方法が普通とは違うんだよっ。発動条件の第一に、全員が同じ肉体を持っている事、そのため大抵は、オリジナルと呼ばれる本体の肉体の一部を移植して作られた分裂体を使うだよっ。でも、彼らは違う恐らく、半強制的に植えつけられてる、体が拒絶反応を起こすから寿命はもって半年しか持たないっ」
「そらぁ、確かに外法だわなぁ」
アギトの言葉を聞きその技術が外法と呼ばれる理由を知るジルフォンス
半強制的に死ぬために産まれるか、死す運命を決定させられる
外法と呼ぶにふさわしい物だろう
「そして最後に、敵に命を奪われる事、それも敵を恨む心こそが術の発動条件だよっ」
「まぁ、それは普通ちゃ普通だなぁ」
目の前で黒い魔力の渦を見ながらそう呟くジルフォンス
「それで敵の正体はなんだぁ?」
「この技術を未だに知っていると考えられるのは、恐らく<魔族>においては一つ<クプセラ>と呼ばれる<魔族>っ」
アギトのその言葉と同時に、黒い魔力の渦は消え去り、その中心に一つの影が現れる
全てを影で包まれたそれは、辺りを見渡した後ジルフォンスとアギトに視線を合わせる
「どうやら此処からが本番見てだなぁ」
ジルフォンスのその言葉が開戦の合図となった
<強欲の罪>ジルフォンス&<憤怒の罪>アギトVS<魔族>クプセラ
再び戦闘開始
その黒い魔力の渦は、他の面々でも確認されていた
「リリス私達は、どうする~?」
敵が息絶え屍になった直後からの変化で、どう動いていいかわからないアイリスは
黒い魔力の渦を見ているリリスに尋ねる
「あの方角はジルとアギトが戦闘している場所だから問題ないと思うし、私達はオスロムの所に一旦戻ろか♬」
「了解~」
リリスの案に従い彼女たちは、一旦オスロムたちの場所に戻る
「あれは一体・・」
「怖い」
黒い魔力の渦の発現に驚き恐怖する二人
(ふわぁ、やっぱり外法に近い物だったか。まあ、ジル達だし大丈夫でしょ。問題は、さっきから僕らを監視している存在)
そう言って、オスロムは上空を見上げる
(ふわぁ、いつ仕掛けて来る?)
そんな警戒をしながらオスロムは静かに魔力を高める
(ふわぁ、早く誰か帰ってこないかなぁ。そうしたら僕が戦わなくて済むのに)
「あれ?」
「マリーどうしたの?」
突然にマリーが辺りを見渡す
「ふわぁ、何かあったの?」
オスロムの問いにマリーは
「いえ、今誰かがしゃべりませんでしたか?」
そのマリーの言葉に
「私は聞こえなかったけど?」
「ふわぁ、同じく」
オスロムとムーは聞こえないと断言する
「そうですか・・・」
「ふわぁ、聞こえ間違いじゃない?」
「そうですね」
オスロムの言葉に同意するマリー
しかし
【この感じ、まさかおれにこの気色悪い触手を付けた奴らか】
「え?」
今度こそ、その言葉はマリーの耳に完璧に届いた
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