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 彼?にはなにを食べさせればいいのだろう。生憎独身一人暮らしの住居に猫缶やキャットフードなどあるわけなく、ここ最近自炊をしていないので魚も持ち合わせていない。その前に彼が普通の猫と同じような食べ物を食べるのだろうか。


「君はなにを食べるんだい?」

「そうだな、キャットフードはあまり好きではないな。まぁあるとも思えんが。焼き魚だな。」

「ああ、そういったあたりは普通の猫と変わらないんだね。でも残念。魚はいま切らせているんだ。」

「そうか……。おや、そこの四角いのはなんだ。いい匂いがするが。」


 猫は机に置いてある弁当を見つめ、時折鼻をひくひくとさせる。

 猫にコンビニの弁当を与えてもいいのだろうか。蓋を外し、猫の目の前に置いた。


「ほう。なかなかに美味そうなものではないか。……この茶色いものはなんと言ったかな。」

「それは唐揚げだね。これを食べるのかい?油であげてあるけれど……」

「ほう。中を見せてくれないか?」


 僕は言われたとおり、箸で唐揚げを割ってみせた。湯気が立ち、食欲のそそる匂いが漏れ出す。

 果たして猫に唐揚げを与えて大丈夫なのだろうか。


「ふむ。鶏肉か。ではこれを頂こうかな。中の肉だけで構わないのだが。」

「中だけって、僕はこの衣だけを食べないといけなくなるじゃないか。それに、肉は食べても大丈夫なのかい?」

「猫は本来雑食なのだぞ。ネズミを捕まえるのも食すためだからな。固定概念に囚われるな、間違った情報などいくらでもあるのだ。」

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