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FreedomOnline  作者: 渋谷弘
9/14

ピンチと少女



ふと、目が覚める。


そういえば俺は弱者なんだよな…。これからどうして行こうかな。


「はぁ~。弱者かぁ」


まぁ、もうなっちゃったもんは仕方ないか…。気を取り直してレベル上げと行きますか。


そうだ、行く前に何か使えるのがないか確認しておこう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

弱者―――強き者にあこがれるが、決して強くはなれない者

特殊能力 条件???を達成した場合、職業???に???


アビリティ

弱者の足掻き

???

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


何だこれ。?になってて読めないとこがあるぞ。


しかし、職業を変えることができる!これはすごい良いぞ。絶対この条件てのを達成して職業を変えてやる!


そのためにもまずは、レベル上げに行こう。トカゲはこのレベルじゃ無理だし、ゴブリンも難しそうだな。やっぱここは安定のスライムかな。



レベルも1に戻ってしまったが、一つ思いついたことがある。この方法を使えば、レベルとステータスが低くてもうまくいけば、普通にゴブリンくらいなら倒せる気がする。まずはスライムで実験だけど。






そんな訳で初心者の平原にやってきたが、今からやろうとしていることを説明しよう。


俺は今、さっき拾った石をたくさん持っている。この石を投げスキルを使って投げていく。そして倒す。近づかれたらキックで吹っ飛ばす。この繰り返しである。


簡単に言うと、石投げる→相手にダメージ→近づかれる→キック→石投げる→相手にダメージ→死亡…みたいな感じだ。


しばらくこの方法を試してレベルを上げようと思う。


よしあそこにスライム発見。少しだけ近づいて


「食らえ!」

ビシッ


スライムに当たってHPバーが少し減少した。少し減ってたけど、あれぐらいだと2とか3とかしか減ってないな。それでも、スライムはHPが低いから全然イケるな。


「せいっ!やっ!とおっ!はっ!」

ビシッビシッビシッビシッ


スライムのHPはあと少しで全部なくなる。


「これで最後だ!」

ビシッ


スライムはアイテムを残して、ポリゴンとなって消えていった。


ポーン―――レベルが2に上がりました。



やった!レベルアップだ。投げスキルもLV5からLV6まで上がっている。しばらくはこの方法でやって行こう。










「やばいやばいやばい!」


俺は今、絶賛逃走中である。後ろを振り返ってみればゴブリンが3匹。前は全然大丈夫だったが、弱者の俺にとってはとてつもなくピンチである。


なんでこんな状況になってしまったかと言うと、それはぶっちゃけ石の弾切れである。


あの後、1時間ぐらい狩り続け、レベルも4まで上がり投げスキルはLV14まであがっていたのでもう大丈夫かなと思いゴブリンのパーティに攻撃を仕掛けた。


こいつ等はノンアクティブモンスターなので、こちらから攻撃しなければただそこにいるだけだ。俺はそいつ等のなかの一匹に石を投げつけ攻撃していった。


そして、残りあと3匹になったとき、弾切れしました。俺オワタ。そうして今逃げているのである。


「キキッ!」

ドガッ

「うわっ!」


ヤバイ!


ドガッ!ボコッ!バキッ!


ヤバイ!HPバーが後ちょっとしかない。死にたくない!


そしてゴブリンが棍棒を振り下ろそうとしているとき急に横にゴブリンが吹き飛ばされた。


いったい誰が!?


そう思い吹き飛ばした人物がいると思われる方を見ると、そこには一人の少女が立っていた。その少女は残っていたゴブリンも吹き飛ばして倒していった。


「立てる?」

「あ、ああ。だ、大丈夫だ。」

「そう…。良かった…。」


何なんだこの少女は。装備は俺と同じ初期装備だし、そこまで強くは見えない。でも俺を助けてくれた。


「ポーション…飲んだほうがいい…。」

「ああ、そうだな。」


視界の端にある自分のHPバーがどんどん回復していき全回復した。


「じゃあ、改めてお礼を言おう。助けてくれてありがとう。」

「いい…。礼には及ばない…。」

「そっか。俺はシエロ。お前は?」

「……ハル」

「ハルだな。ハルは初期装備だけどジョブは何なんだ?良かったら教えてくれ。」

「あなたバカ…普通教えない…」

「あ、そういえばそうだな」

「でもいい…。私の職業はユニークジョブ…」

「何だって!?お前もなのか!?」

「お前もってことはあなたも…」

「ああ。俺は『弱者』ていうジョブだった。お前は何だったんだ?」

「『敗者』だった…」

「似たようなジョブだな。もしかして、条件達成でどうたらこうたらって書いてなかったか。」

「あった…。条件達成で職業進化クラスアップって…。」

「職業進化だって!?だって本当かそれは!?」

「ええ…。本当よ…」

「そうか。明日また会えないか?話したいことがたくさんある。」

「分かった…。いいよ…」

「じゃあまた明日。9時くらいに始まりの街の中央広場にきてくれ。」

「分かった…。中央広場…。また明日…」



そういって俺たちは別れた。


良い奴に巡り会えたな。同じユニークジョブだし。そういえば職業進化とか言ってたな。俺もできるかもな、職業進化。


よし今日は宿屋に帰ってすぐ寝よう。明日は新発見が多くありそうな予感がするな。


誤字脱字等があったら教えてくださいお願いします

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