警告と指輪
1話目ちょっと直しました。
お気に入り件数がさらに増えていて嬉しいです
汝、自由を求めるか
我は自由を奪いしもの
自由を求めし弱き者たちよ
これは警告である。決断せよ
自由を求め戦うも良いだろう
自由を捨て生きるのも良いだろう
25の夜を越え26の日を浴びた時
我はまた現れるだろう
弱き者達よ決断せよ
これは警告である
スターダストクエスト「警告」が達成されました。
「警告」が達成されたことによりゲームシステムが一部改変されました。
周りがいつもの風景に戻った。辺りを静寂が包む。俺は今すぐ、レベル上げをするため動きたかった。が、動けなかった。俺は動揺を隠しきれずにいた。
「なんで!なんでログアウトできないんだ!!」
ビクッ!俺を含めた、ほぼ全員が一斉にメニュー画面を開いた。
そこには、前見たときにはあった「ログアウト」の文字が消えていた。
俺は今、初心者の平原を越えた所にある、トカゲ丘に来ている。ひたすら殴って、蹴って、岩を投げたりしてアイテムが重量制限いっぱいまで狩っていた。しばらくはこれを売って金を集め家を買おうと思う。これからの生活のためにも。
さて、これを誰に売るか…、NPCに売るより露店売りのプレイヤーに売った方が高いんだよなー…。誰かいい人いないかな…。しばらく見ていると武器が売ってある店で一つだけ売っている指輪が目に入った。何アレ、めっちゃ欲しい!
「あの、これいくらですか?」
「ああ、それかいそれは2500Gだよ。」
今の俺の所持金は…、50Gである…。どうしよう、足りない。
「そっか、もうちょっとまけて欲しいなー。」
「いやいや、もともと3000Gのつもりだったのにそれを2500Gにしたんだ。これ以上はまけられないよ」
「うーん。それをさらに50で割った値段にしてくれると嬉しいんだけどな。」
「それって初期にもらえるお金じゃないか!無理に決まっているよ!」
「でも、これは今を逃したら手に入れることができなそう感じがするんだ。」
「そうかい。そこまで言ってもらったお礼として50Gと持っているアイテムいくつかでいいよ」
「本当か!マジで助かる!ありがとう。」
俺はそういって、アイテム覧を見ていく。
トカゲ肉×56
リザードマンの鱗×38
リザードマンの皮×27
リザードマンの牙×12
スライムゼリー×23
ブルーゼリー×74
小鬼の角×32
結構、色々あるな。でもどれが、何Gになるか分かんないんだよな…。
「リザードマンの牙って何Gになるんだ?」
「リザードマンの牙だって!それ何個持っているんだい。」
「12個くらいかな。」
「リザードマンの牙4個とこの指輪を交換でどうだい?」
「そんなんでいいならいいけど…。」
俺はトレード画面を出しすぐに4個乗せていき完了ボタンを押す。すると向こうから指輪が贈られてきた。
「そういえば、リザードマンの素材を持っているのかい?」
「うん。でも何Gになるか分からなくてさ。」
「そうだね。今はまだ、買い取れる人が少ないからNPCに売ったほうがいいかもね。」
「そっか、ありがとう。」
その後、俺たちはいろんなことを話し合った。そういえば、彼女の名前は「マイ」というらしい。俺はマイさんと別れた後、雑貨屋に来ていた。どうやらマイさんの話によると、武器は武器屋へ、防具は防具やへ、素材アイテムなどは雑貨屋へ売りに行くと少しだけ他の店より高く買い取ってくれるらしい。
結果から言おう。さっきまで俺の所持金が50Gだったんだが、リザードマンの素材を全て売ったらすごい額になっていた。なんと、25294Gに増えたのである。このお金の内、20000Gはとっておくことにした。お金を貯めているのに使ってしまいそうで怖かったからである。
この、約5000Gで錬金に使えそうなアイテムを片っ端からそろえていってのである。これでおそらく錬金レベルが上がるだろう。
一つ、錬金をしていて気付いたことがある。石から岩が作れるように、岩からも何か作れるんじゃないかと思ったら予想が当たっていた。岩を10個作り試しに錬金をしてみたら、なんと鉄ができたのである。何故、岩から鉄が作れるのかは不明だが、どうやら何でも同じの10個でワンランク上のものが作れるようだ。これで気づいてしまったのが、これを使いまくれば、ただの石ころから最高ランクのアダマンタイトという金属が作れてしまうのである。
やばい、これはめちゃめちゃ早く金が貯まる気がしてきた。よし、頑張るぞ!と思ったところでHPとMPが全回復したので、もう一狩り行ってこようと思う。日没までまだ時間あるしね。
そういえば、言い忘れていたがあの「警告」があった時かららしいがメニュ画面に掲示板が追加されたという。まだ、一回も見たことないがな。
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