街とスキル
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目を開けるとそこは草原だった。見渡す限り草原で、俺以外誰もいなかった。
(何コレ…。超寂しい……。)
ポーン。という音が頭の中に響く。急になったからって、ちょっとびびったのは内緒だ。
「お名前を入力してください」
機械的な声が聞こえたと同時に、キャラクター作成画面とタッチパネルがでてくる。俺は、慣れない手つきで「SHIELO」と入力した。これは、別のゲームで使っていた名前だ。ちなみにこのシエロと言うのはどっかの国の言葉で「空」というらしい。入力したら、再び目の前が真っ暗になった。
もう一度、目を開けた時は草原ではなく、にぎわう中世風の町だった。
「FOキターーーーーー!!」
「スクショ!スクショ!」
「人多すぎだって。誰か移動しろよ。」
「仕切り乙。お前が先移動しろよ」
「きゃっ!誰よ私のこと触ったの!」
「誰も触んねぇよ。」
など、色々な声が聞こえた。そういえば、最初にスタートする町の東西南北にある門のところでスキルを選ぶんだと。
門の前まで行くとある程度人だかりができてきた。
「この人がスキルをくれるんだよな?」
「ああ、そうだよ。初期スキルだからあんまりいいのないけどね…。」
「そうだ!錬金ってあるのか。」
「あると思うけど、あんなクズスキルのためにスロットを一つ潰すのか。まぁ、人それぞれだしな。がんばれよ…。」
なんか錬金はクズスキルらしい……。まぁ、俺の方向性は変わらないけどね。
ええっと、何々、すげぇなこりゃ…。スキルの数めちゃくちゃ多いじゃねぇか。剣に、槍に、殴りやキックまであるのかよ。おおっ、いいのみっけ。後、これもだな。よしこれでオーケーだ。
ポーン「スノウさんからフレンド申し込みがあります。申請しますか?」
yes/no
確か雪はスノウって名前でやるって言ってたからこれは雪だな。だったら当然yesだ。
ポーン「スノウさんをフレンド登録しました。」
「おう。雪か。」
「そうだけど。お兄ちゃん、いまはスノウだよ。」
「だから、雪だろ。」
「もういいや…。今どこにいるの?私は今、東側の門の下にいるからきてね。お姉ちゃんもいるし。スキルの見せ合いしようよ。」
「分かった。なるべく早くいくよ。」
「待ってるからね」
はぁ…。なぜ、溜め息をついたかというと、今おれがいるのが西側の門の下だからである。この町は広くて反対側までが遠い。かなりの距離がある。なのに、雪は早く行かないと騒ぐのである。そりゃ、もうライオンが吠えるように騒ぐのである。だからとてつもなくめんどくさいのだ。
「遅ーーーーーい!!!!」
「うるせいよ!周りが見てんだろうが!」
「お兄ちゃんが遅いのが悪いんだよ。」
「悪かったって。さっさと見せ合おうぜ。」
「「「展開」」」
【殴り キック 投げ 鷹の目 ジャンプ ステップ ダッシュ 錬金 薬剤 合成】
【杖 法衣 雷魔法 水魔法 炎魔法 魔法才能 魔力 弱気 知力上昇 地味】
【剣 盾 鎧 治癒魔法 光魔法 筋力上昇 魔法才能 体力上昇 強気 派手 】
上から順に、俺、夏姉ぇ、雪の順番だ。
「「………」」
俺と夏姉ぇが無言で固まる中、雪が騒ぎ始めた。
「お兄ちゃん!!何コレ!!クズスキルしかないじゃないの!!せっかく一緒にMOB狩りしようとおもってたのに!!何で装備系のスキル入れてないの!!」
「まぁまぁ、落ち着いて雪。空は初心者だから。」
「俺が選んだのって、そんなにクズなの……。」
「まあね。だって虫みたいなMOB達に殴ったり蹴ったりできる?それに、ジャンプやステップなんてなくても誰でもできるし、錬金や合成って作れるアイテムが少なくて有名なスキルなんだよ。」
「薬剤のスキルは?」
「ポーションの回復量が1%増えるだけ」
この瞬間、俺はクズに決定された…。
名前/SHIELO
職業/旅人
スキル/殴り キック 投げ 鷹の目 ジャンプ ステップ ダッシュ 錬金 薬剤 合成
装備/布の服 布のズボン
最後にステータス的なのをのせました。
一日一話を目指しますが不定期更新になりそうです。
次回はとうとう、初めてのMOB狩りです。