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FreedomOnline  作者: 渋谷弘
11/14

トカゲとチームワーク




よし、今日もハルと一緒にレベル上げを頑張って行こう。



「いらっしゃいませー」

酒場について中を見渡すがハルはまだ来てないようだ。お、あの席から入り口がみえるな。あの席にしよう。



カランカラン

「いらっしゃいませー」


誰か来たな。あ、ハルだ。俺を捜してるみたいだし、手を振ってみる。


どうやらこっちに気づいたようだ。


「おーい。こっちこっち。」


「少し…遅れた…。」


「大丈夫だって。昨日、時間決めないで別れちゃったからな。」


「でも…あなた…私より早い…」


「まあ、気にすんな。」


「分かった…」


ハルはそういって頷いた。


「じゃあ、今日も行こうぜ。」


「…」


ハルも頷いてくれたし行くとするか。




よし、アイテムボックスがほとんどいっぱいになるまで石を拾い準備は万端だ。今日はトカゲ丘の方にいってみたい。一応ハルにも聞いておこう。


「なあ、ハル。今日はトカゲ丘の方に行きたいんだが、ダメか?」


「いい…。あなたに合わせる…」


「分かった。ありがとな。」


ふう、これでハルの許可も得たし、大丈夫だな。しかし、俺たちはステータスが低いから死なないようにしないと。


「ハル。俺に合わせてくれるのは嬉しいが、これだけは約束してくれ。死にそうになったらすぐ逃げると」


「……」


ハルは小さくうなずいた。


「よし、じゃあ行こう。」









まあ、そんなわけトカゲ丘まで来て居るんだが、身の安全が一番なので最初はパーティじゃない奴から倒して行こうと思う。



いた。あそこにパーティと一緒にいない1匹だけで行動しているやつがいる。あいつを鷹の目で狙いアビリティを発動させる。


『剛速球』発動


ヒュン バンッ


石が風を切る音が聞こえ、その後に石が当たった音がする。かなり距離が離れているため、どうやらこちらには気づいてないらしい。


もう一度、今度はアビリティを発動させずに投げる。


ハルはどうやら、索敵スキルを持っているようなので、周囲の警戒を頼んでおく。


投げた石が当たり、今度は気づかれたらしくこっちに向かってくる。


「ハル。敵が来るぞ。構えとけ。」

「分かった…」


ハルはそういってメイン武器として使っているハンマーを構える。


俺はリザードマンが来るまでにハルの負担を少なくするために、石を投げ続ける。


ハルも走りだし、リザードマンを迎え撃つ。そして、大きく振りかぶり、勢いよく振り下ろす。ハルが振り下ろす時には俺の石によって、HPを8分の1ぐらいまで削っておいたので、一撃だった。


リザードマンはポリゴンとなって消えていき、ドロップアイテムだけが残った。


「結構楽にできたな。次2匹行って見るか?」

「もう一回…。1匹…」


ここはハルの言うことを聞こう。


「OK、分かった」




どれどれ。お、あそこに居るな。くらえ!


俺はどんどん石を投げていく。あ、気づかれた。こっちに来るな。


「ハル来るぞ。構えてろ。」


「ダメ…。近くに2匹…。」


「チッ!じゃあ居ない方に誘導するぞ。」


「よろしく…」



確かに近くに2匹いた。チッ!なんで俺は気がつかなかったんだ。気がつかなかった自分に少し苛つく。


「ハル。奴らがあまりいないのはどっちだ!?」


「ちょっと待って……。……こっち、ついてきて…」


「よし、こっちだ。くらえ、トカゲ野郎!」


ハルが移動した方に俺も移動しながら、リザードマンに石を投げていく。


「ハル。行けるか?」


「まかせて…」


よし、これで後はハルにまかせれば良いな。


おや、ハルの一撃では削り切れてないっぽい。しかも、ハルはバランスを直しきれてない。拙い!


「こっちだ!」

ドガッ


全然ダメージが入らない。まあ、俺のステータスじゃしょうがないか。少しの間だけリザードマンの気を引く。それが今の俺にやれることだ。


攻撃をじゃまされたリザードマンは俺に斬りかかってくるが、ステップでかわす。ッ!あぶねっ!今攻撃掠ったぞ!


今の攻撃で俺のHPバーは半分くらいになるが、もう大丈夫だ。リザードマンが俺にさらに攻撃しようとしている後ろにハンマーを振り下ろそうとしているハルが目に入ったからな。


「シャーーーーーーー!」


ふう、危ないとこだったな


「わりぃな。助かったわ。」


「こっちの台詞…。ありがとう…」


「ははっ!お互い様だな。」


「うん…」


そういってハルは小さくうなづいた。


やっぱハルは小動物みたいで可愛いな」


「可愛くなんか…ない…。」


「あれ、俺、声に出てた?」


「…」


少し頬を紅く染め頷く


「そんなことより…シエロ…ポーション…飲んだ方が良い…。」


「おお、そうだったな。攻撃食らったの忘れてたわ。」


俺のHPは少ないから初心者ポーションですぐに回復する。


「俺たち以外とチームワーク良いのかもな。」


「以外とじゃない…。普通に良い点。」


「ははっ。そっか。」


「感覚は掴めた…。次2匹…大丈夫…。」


「よし分かった。次は2匹行こう」



よし、そうと決まれれば早速探しに行こう。たぶん次くらいでレベルアップするしな。



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