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FreedomOnline  作者: 渋谷弘
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パーティと戦闘




よし。今日は昨日の少女、ハルと会う日だ。話したいことが山ほどある


「確か9時に中央広場だったよな。」


今が、8時だからもう外に出て近くの酒場にでもいくかな。


ドン!

「ごめんなさい…。」

「あ、すいません。」

「あ…。」

「あ!お前!」


人とぶつかったと思ったらそこにいたのは、昨日俺を助けてくれた、命の恩人のハルがいた。


「ちょうど良いところにいるな。少し時間は早いが酒場に行って話さないか。」

「うん…。私も酒場に行こうとしてた…。」

「よし。じゃあ行こうか」


カランカラン

「いらっしゃいませ」


お、あの辺りがあいていて人も来なさそうだな。あそこに座るか



「じゃあ、改めて聞くけどお前のジョブは『敗者』なんだな?」

「ええ…。あなたは『弱者』…」

「ああ、そうだ。そして他の職業と同じように職業進化ができると。」

「ええ…。そうよ…。」


そういや、職業進化の説明をしてなかったな。職業進化ってのは他のゲームでいう下位職が上位職になることをこのゲームだと職業進化クラスアップって言うんだ。


たとえば、戦士が騎士ナイトになったり、魔法使いが魔術師ウィザードになったりといった感じだ。


「そうなると???のところが気になるな。いったいどんな職業になるんだ?」

「分からない…。レベル上げれば分かるはず…。」

「確かにそうだな。じゃあ、これからレベル上げに行くかな。」

「ええ…。行きましょう…。」

「そうだ。同じユニークジョブ同士、パーティを組まないか?」

「いいよ…。あなたなら…信頼できる…。」

「会って1日しか経ってない相手に言う台詞じゃねえぞ、それ。」




―――ハルさんをパーティに招待しました―――


―――ハルさんからOKの返事が届きました―――


―――ハルさんがパーティメンバーになりました―――




「これからよろしくな。」

「よろしく…」

「一応パーティメンバーだし、お前って呼ぶのもなんだから、ハルって呼んでもいいか?」

「いい…。わたしもシエロって呼ぶ…」

「分かった。じゃあまず、初心者の平原に行こうぜ。」

「うん…。行こう…」














「よし。これくらいでいいな。」

「なんで石拾う…?」

「これが俺の武器だからだ。」

「石が武器…?」

「ああ、そうだ。まあ、これを使った作戦があるのさ。」

「作戦…?」


俺が考えた作戦はこうだ。まず俺が石を投げて引きつける。そしてハルが隙をみて攻撃。この繰り返しだ。俺は近づかれたらジャンプやステップを駆使して逃げ回り、ハルは相手をぶっ飛ばす。


「よくできた作戦だろう。」

「確かに…行けそう…。」

「とりあえずその辺のゴブリンにでも試してみようぜ。」












「ああ、痛かった。」

「あなたバカ…。」


結果から言おう。作戦は大成功だった。しかし途中で俺はジャンプしてからの跳び蹴りで勝てんじゃね。とか考えて前衛をやりはじめた。


ハルが止めるのを無視して突っ走ったら、見事に返り討ちにされました。そのあとにも追撃をくらい、HPバーがレッドゾーンまで行ってしまい、焦ってポーションを使いまくった


まあそのおかげで薬剤スキル上がったけどね。


俺のレベルも6まで上がり、ハルは元々、5レベだったらしく7まで上がっていた。


俺は投げスキルを使いまくったのと避けるときのジャンプやステップ、そして最後に使ったキックのレベルがあがり、投げスキルとキックスキルはLV10まで上がっていて新しいアビリティも覚えていた。



剛速球―――投げたモノのスピードと威力2倍になる。消費MP3


震脚―――相手を一瞬だけ《怯み》状態にし、相手に0.5のダメージを与える。キックスキルのレベルが上がる度に威力、《怯み》状態、消費MPが少し上がる。消費MP7



お、使い勝手の良さそうなスキルが増たな。でもアクティブアビリティか。今の俺だとMPが低すぎてあまり使えないんだよな。


「シエロ…、聞いてる…?」

「ああ、すまん。考え事してて聞いてなかった。なんだ?」

「3回目…。これからどうするか…聞いてた。」

「そうだな。とりあえず、ドロップアイテムを売りに行こう。」

「分かった…。一番近い店こっち…。」

「お、おう。」


そういってハルは俺の手をとり、歩き始めた。


なんか、変に緊張するな。ハルはよくよく見ると顔が人形のように整っていて、とても可愛い。うちの妹以上の美少女だ。そんな奴が今、俺の手を握っていると考えると、やっぱり緊張する。


「着いた…。」

「お、ここか。ゴブリンの素材とスライムの素材全部売っちゃっていいか?」

「いい…。」

「分かった。」




「全部で3800Gになります。」

「あ、どうも」


NPCの店員さんがいつもとかわらぬ笑顔でいってくる。


「よし。じゃあ二人で山分けだから一人1900Gな」

「分かった」


そういってハルに1900G渡す。


「じゃあ、また明日。明日は酒場でいいか?」

「酒場で…。また明日…。」




今日もレベルを上げられたな。明日もレベル上げして、職業進化し、こんな戦い方ともおさらばだ。がんばろう!






ハルのキャラむずい…。

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