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ーUntil the Daybreakー  作者: Lauro
序章 ーin the Duskー
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外伝 ーDating with the Princesー Part2

「それでは御前を失礼します」

セリエの私室の扉を優しく閉めアルトは腕組みをしながら歩き始める

それにしてもどうやってセレン様を連れ出したらいいのかしら…?

当然私だけがセレン様をお連れしていたら不自然ね、いつもは複数人で護衛しているのだし。

風の魔術を使えば窓から飛び降りられる……って、ダメダメ!危険過ぎるわ!

「アルト隊長!」

思考を巡らせている途中に背中越しに声をかけられた

「リーサ、どうしたの?」

アルトがリーサと呼んだ短い金髪の小柄な女性は白銀騎士団の王女親衛隊の者

つまりアルトの直属の部下というわけだ

「あの、これから訓練をしようと思うんですが、ご指導いただけないでしょうか?」

リーサは親衛隊に入隊してから日が浅いだけあってやる気に満ち溢れた瞳でアルトを見上げる

「あぁ、構わないわ。ん?でもリーサは今日は休暇じゃなかったかしら?」

アルトがそう返すとリーサは首をかしげる

「いえ、私は明日が休暇になっています」

「あらそう、リーサは熱心だな」

アルトがそう言うとリーサは恥ずかしそうに嬉しそうな顔を浮かべる

彼女の笑顔と共に白銀騎士団の制服を眺めているとアルトはあることに気づいた

「ねぇ、リーサは明日休暇なのよね?」

「あ、はい…」

食い気味に質問するアルトにリーサは首をかしげる

「なら、お願いがあるの!」

アルトはリーサに耳打ちを始めた


「失礼します、親衛隊隊長アルトです!」

次の日の朝早く、セレンの私室の扉を叩く音とともにアルトの声がセレンの耳へと届いた

「はい、どうぞ」

セレンは少し胸を踊らせながら返事を返した

なぜなら、何は無くとも自分の部屋にアルトが来れば何かしらただ過ぎて行く時間に変化が生まれるからだ

「どうしたんですかアルト?」

「はい、早速ですがセレン様、こちらにお召し替えして下さいますか?」

アルトは部屋に入るなり単刀直入にあるものを差し出した

「これは、親衛隊の制服…ですか?」

セレンは、なぜ?と言うように首を傾げている

「あっ、もしかして一日親衛隊体験!みたいなことをやらせてくれるんですか?!」

セレンは期待を込めた瞳でアルトを見上げる

「いえ、そしたら私達は誰をお護りすれば……ではなくて、私と今日一日お出かけして下さい」

「本当ですかぁ!?」

その瞬間セレンの顔がぱぁっと明るくなった

普段は口にしなくともやはり欲求はあったのだろう

それも当然だ、年頃の女の子なのだから

「でも、それとこの制服となんの関係が…?」

「はい、実は…」

アルトは現在に至るまでの経緯をセレンに説明した

「そうですか…でも、いいのでしょうか?アルトや他の方に迷惑はかからないでしょうか?」

やはりセレン自身も自分の立場をよく理解しているのだろう

「でも、行く気満々ですねセレン様」

セレンは眉尻を下げながらも速やかに着替え始めている

「は、はい…」

頬をちょっとだけ桃色に染めるセレン

「どうやらピッタリのようですね!」

セレンが上着の1番上のボタンをとめ終えると腕を広げてくるりと一回転して見せる

「これはどなたからお借りしたんですか?」

女性で組織される親衛隊なだけあって制服は汚れひとつ見当たらず手入れされているが

新品ではないことにはセレンも気づいているようだ

「それはリーサに貸してもらいました。今日彼女は休暇なので…」

「そうなんですか!じゃあリーサに何かお土産を買っていきましょう!」

セレンが嬉しそうに提案する

言えない…リーサに本当の理由を話せないから

セレン様が親衛隊の小芝居をしたいから借りたがっていたとは言えないわ…


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