序章 ーin the Duskー
読者の皆様初めまして!
作者のEsperanzaです!
この作品は私の今までの人生の経験を昇華させて書いた作品で、登場人物達が心に持った葛藤とどう向き合って成長していくのか
というのがこの物語の大きなテーマです
また、タイトルを和訳すると「夜明けまでの~」という意味になります
主人公達が葛藤や苦しみの夜を乗り越えて
暁を見るまで歩き続けるからです
物語のテーマ的に言うと「夜明けまでの反逆」や「夜明けまでの戦い」という風になります
貴方だったらここにどんな言葉をいれますか?
また、シリアスな本編に代わりコメディありラブストーリーありミステリーありのUntill the Daybreak外伝も投稿します
そちらもご拝読頂けたらと思います
共感や批判、感想等頂けたら作者としても光栄に思います
果てしなく、広く人智が栄える平和な世界エデン
この世界がいつ生まれ、いつ終焉を迎えるのか
誰も知らない
世界中を戦禍に巻き込んだ戦乱から永い歳月が流れ
人智から生み出された魔術と武術により今日までの安寧が保たれてきた
しかし、時が流れ人々は平和の為に血が流された事も
その手にある刃が何を戒めているのかもいつしか忘れてしまうのだろう
かつての安寧が崩された世界で私達は試される
何を知り 何を守り 何を選ぶか
そして、罪とは平和とは何か試練の果に私達は
答えを迫られる…
気付くと男は無尽の闇の中に佇んでいた
音は無く、何も見えない
そしてどこかも分からないがなぜか不安はない
音が…聞こえる
人の足音だ、自分の方に近づいてきている
足音が止む、男が振り返るとそこには
銀髪に蒼い瞳の男がこちらを睨んでいた
その表情は恐らく憎しみと呼ばれるもの、殺気が湧き上がっている
男は相手が抜剣すると感じ腰の鞘からゆっくり剣を抜く
対する銀髪の男も同じようにする
そして静かに斬り合いが始まる
何度か剣が重なり合う音が闇に響き渡るが
決着が着かない
そこで男は柄を体に寄せ脇を締めて相手に突進する
しかし、相手の間合いに入った所で男は指先から腕に激しい痺れを感じた
剣が弾き飛ばされ闇の中に消えていったのだ
そして、相手の銀髪の男は剣を振り上げ不気味な笑みを浮かべる
(斬られる!!)
自分に振り降ろされる刃を見ながら思ったが
その刃は自分から遠退いて霞んでいった…