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短編~藍と来飛~
短編!
「あ、これうんまい」
声につられて声のほうを見ると、桃を食べてる藍の姿。
「つまみ食いしないでよ藍っ」
「うん、おいしい。」
「話きけや・・・・」
「ん?どうした来飛。」
きょとん、とした藍。
「これだから怒れないのよ」
ため息をつきつつ桃をもうひとつ。
「ほら、あーん」
「あー・・・・ん、うんまい。」
よく冷えたシャーベット化した桃をかみ砕く。
「このあとかき氷にするのよ」
「あれ、スイカは?」
「もちろん、使うわよ」
「餡蜜、」
「あれは明日帰ってきてから。」
「む」
「む。じゃないわ」
「餡蜜・・・」
「好きなのはわかったけど、明日ね。」
そうして、桃に再度向かうが、
「そういえば藍、なにしてるの?」
「浴衣待ち。着付けんの私だからさ。」
「あ、そっか。最後はだれ?」
「来飛だけど。」
なにをいうのと言わんばかりの表情。
「え、マジですか。」
「マジです。で、男もんか女もんか、聞きに来た。」
「ん~・・・・・久しぶりに男物で。藍は?」
「じゃぁ私は兼用で。」
「そう、、じゃぁ、着替えに行きましょう。」
「桃は?」
「終わらせたからいいわ。」
「ん」
二人揃ってキッチンから出ていった




