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空屋!  作者: しき
4/19

花火!1

「「「「「花火?」」」」」




「そうっ。花火!」


「なぜにいきなり。」



「夏と言えば花火、という訳だ」 



夏のある晴れた日、朝食を摂っていると、緋澄<ひずみ>が突然言い出した。



「いつやるんさ?」  



きょとん、とした顔でたずねる黒猫。



「仕事終わりにでも」

「さいですか」 


緋澄を除く全員が呆れ返る。



「なぜにいきなり。」


「昨日花火大会の番組特集してた訳。だから」


「なるほど。」



「ま、せっかく浴衣全員で新調したんだし私は構わないさ」  



そういった黒猫。こいつの特徴は語尾が「~さ」なとこ。



「じゃぁ、花火大量買いしてくるね!」 


楽しみ~!と緋澄が笑った。子供っぽい。



「だけど仕事終わるかなぁ」 


きょとん、とした表情でこういった朱詩<しゅうた>は放置で。




夜、


「たっだいまぁ~!!」 


黒猫、来飛<らいと>を除く5人が帰ってきた。



「お帰りさ、緋澄。」

「お帰りなさいっご飯できるわよ」  



来飛は髪も長く、柔和で優しく、格好も女だが、れっきとした男。どうやら、財閥の息子らしく、大手会社の5代目社長。女装にかんしては両親は放置らしい。それを利用して子会社を立ち上げた。・・・らしい。



「ありがとう来飛」

「ふふ、どう致しまして。藍<らん>」 



藍は来飛と逆な、男装した女。まぁ格好は女に近いが、パンツルック(スキニーやらジーンズやら)が主である。アダナは大将。



「お腹すいた・・・・。何作ったの?」 



後から入ってきたのは朱詩と芝咲<しばさき>の二人。


「お~今日も豪華。」


「今日は海鮮丼にしてみました(はぁと。デザートもあるのよ」 


来飛は調理師の資格を持っている。



「さすが来飛。」

「でしょ?ありがとう芝咲」 



くしゃ、と来飛の髪を撫でる。


「しばー」

「はいはい今行く。」 



藍と芝咲は従兄弟同士だ。



「着替えてくるね」



「はやくしないと食べちゃうわよ」


「うわ、急がないと」 




いつもの光景。


「じゃぁ皆様、揃いまして、」




「「「「「「いただきます」」」」」」 



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