空屋とSNSD4
「おはよう、ジュヒョンちゃん」
「オハヨウ、ご、ざい、マス、来飛さん」
やってきた来飛さんが私に気付いて挨拶してくれる。
私が日本語で挨拶返すと、驚いたように目がおっきくなる来飛さん。
「あはっ、一日でよくできるようになったわね。えらいわ」
『偉いって』
「ありがとう、です」
「うん、それが打倒な回答ね。」
まだ、ザがいえないから、です、になっちゃう。
だけど、来飛さんたちは全く怒らない。できないのが当たり前、みたいに言うからちょっと悔しい。
『できるようになります』
『むりしてできるようにならなくても、構わないよ?』
藍さんがそういってくれるけど、私は悔しいからちゃんと言えるようになる。
『絶対いえるようになります』
『頑張って』
クスクス、と頭を撫でながら笑う藍さん。もう!
「おはよーさん。」
「はよー・・・・」
芝咲さんと朱詩くんもおきてきた。此処はホテル自体が高いから、あんまり人は居なくて、貸切みたい。
「おはよう、です、しゅーた、くんしばさき、さん」
二人とも目がおっきくなってる。
「もっと上手になったら、俺んち泊まりにおいで」
「何言うか、芝のうちでは物足りぬ、我が家に来るべきじゃ」
「結局どっちも一緒でしょ。」
朱詩くんがばっさり。
「来飛ずるい、どいて。藍の隣は俺なの」
『ジュヒョンちゃんは私の前においで。隣だと喋れないからね』
『あ、はい』
レディファースト、みたいな。藍さんは女の人なんだけどなぁ・・・。
「ていうか久しぶりに姫様言葉聞いた気がする。」
「普段は控えているからね。」
「ヒメサマコトバ?」
『あぁ、昔ならではの口調で、さっきの芝咲との会話ででた口調のことだよ』
へぇ・・・・というか、凄い、黙々とご飯食べてる朱詩くん・・・。
『ご飯はちゃんと食べておきたいほうだから、其処は放置っていいから、ジュヒョンちゃん』
『あ、はい。相変わらず、美味しい此処。』
『来飛のご飯とどっちが美味しい?』
『そんなこと此処で言わないでください!』
「え?」
「どうしたの?」
「来飛のご飯と此処とどっちが美味しい?って聞いたら怒られちゃった」
「あははったしかに此処じゃいえないよね。」
言葉は通じないけど、凄く凄く楽しい。いつもそう。
『藍さん、』
『んー?どうかしたかい?』
私を見て綺麗に笑ってくれる、本当に憧れの人。
『今日、お仕事は?』
『今日は私たちは撮影ぐらいだったかな?後は個人で分かれるし』
『・・お仕事、見てもいいですか?』
『今日の仕事は?』
『今日、強心臓なんです。だから、話題にしようかなって』
そういうとクスクス、と笑った後に
「OK」
といってくれた。
「ジュヒョンちゃんが撮影見たいって」
「あら、いいわね。なんなら撮影参加させましょうか。」
「いいねぇそれ」
「楽しそうだし。」
「たまにはありだよね。」
「7人目の空屋か?」
なんか分からない会話してるけど・・嫌な予感。
「それで行きましょう。」
楽しそうだなー来飛さん。
『ついでだから、日本語の歌詞も見てあげるよ』
『ありがとうございます!!』
そして、まさかの私は空屋の秘蔵っ子、として撮影に参加させられることになるのだった。
ご無沙汰してます!
空屋とSNSD4です。




