第一章:裏切りの烙印
はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。
本作は全27章の物語で、長い間構想を練ってきた作品です。ようやく形にできたことを、とても嬉しく思っています。
もともとは英語で執筆した小説で、AIの力を借りながら、自分で日本語に翻訳しています。
日本語と物語を書くこと、そのどちらも昔から大好きで、この作品はその二つを組み合わせた最初の挑戦になります。
まだまだ学びの途中なので、不自然な表現や読みにくい部分があるかもしれませんが、どうか温かく見守っていただければ幸いです。
感想やご意見など、お気軽にお寄せいただけるととても励みになります。
どうぞ、最後まで楽しんでいただけますように。
目が覚めた瞬間、頭に割れるような痛みが走る。人生で二度目のひどい二日酔いだ。舌は干からびた革のように上あごに張り付き、血と苦い酒、そして喉を締め付ける嫌な味が残る。額は心臓の鼓動に合わせてズキズキと痛み、目を開ける前から涙が滲むほどだった。
ようやく片目を細く開けると、頭上の歪んだ板の隙間から青白い月光が差し込んでいる。体の下の床が静かなリズムで上下し、胃が横に揺さぶられる。
──船か。その認識が、ぼんやりした意識を現実に引き戻した。
起き上がろうとすると、手首で鉄がチャリンと鳴る。手枷だ。兵士の悪態を思い出しながら、二度目の試みで何とか体を起こし、湿った割れた板に重くもたれかかる。
額がむず痒い。指が無意識に額へ伸び、盛り上がった柔らかい肉に触れる──まだ生々しく、じわりと滲んでいる。傷口から熱がじんじんと伝わる。ゴンドは息を詰めた。
手の届く範囲に濁った水の入ったバケツがあり、月光がかろうじて表面を照らしている。ゴンドはしばらくそれを見つめ、喉を無言で動かした。ようやく身を乗り出すと、動きはほとんど機械的だった。薄暗い水面に顔がぼんやりと浮かび上がる。角ばった顎、無精髭。鷹のような鼻、ひどく折れた跡。突き出た眉の下の氷のような青い目。そして、その上に──烙印。
二つの絡み合った手枷。どちらも銅貨ほどの大きさで、意図的な精密さで肉に焼き付けられている。奴隷の印だ。
顎がわずかに引き締まる。胸が上下する──浅く、慎重に。息を吸うたびに鼻孔がふくらむ。ゴンドはバケツから視線を外し、周囲を意識的に見回した。
船倉が薄明かりの中に広がる。二人一組で鎖につながれ、うずくまる人影たち。腐臭と汗が鼻を刺し、空気はまとわりつくように重い。汗と死の臭いが充満し、口で息をしなければならないほどだ。
隣の男は港湾労働者のような広い肩と、それに見合う大きな拳を持つ。顔には紫色の痣がまだらに浮かび、太い手首は枷と格闘した跡で傷だらけだ。喉からヒューヒューと空気が漏れ、息を吸うたびにサンドペーパーのような音がする。鋭いガラス片のような目が一度ゴンドを見て、また沈黙に沈む。顎の筋肉が絶えず動き、口にするには危険すぎる言葉を噛み殺しているようだった。
ゴンドの向かいで、二つの人影が前に倒れ込んでいる。一人は完全に静止している──あまりにも静かすぎる。首が折れたか、あるいは最期の降伏かを物語る角度で頭が垂れ下がり、蝿が虚ろな目の周りで陰惨な仕事を始めていた。破れた絹が骨にまとわりつき、かつては上質だった衣服も今は血とさらに悪いもので汚れている。
その連れは湿った咳をし、息をするたびに目に見える苦しみを浮かべる。鋭い頬骨に蝋のような皮膚が張り付き、浅い呼吸のたびに胸がかろうじて動く。指先にはインクの染み。見た目からして書記か事務員だ。
──あの男には、もう時間がない。
船倉の奥には、さらに二つの体が動かずに横たわっている。一人は日焼けした肌と労働で荒れた手を持つ女。もう一人は若い男かもしれないが、影になっていて判別しづらい。後ろでは、誰かが怒れる雄牛のように荒い息を吐いている──鼻息と、かろうじて抑えられた怒りだけが伝わる。時折チャリンと金属が鳴る音は、兵士か衛兵で、まだ剥ぎ取られていない鎧の破片を身につけている証だ。
ゴンドは指を曲げ、鎖の遊びを試す。頑丈だ。プロの仕事。捕らえた連中は、手慣れている。
記憶が断片的に戻る。跳ね馬亭でのボリンの紅潮した顔、酒場の喧騒を越えて響く声──「ゴンドに、海岸一の幸運な剣士に!」たった二杯のエールで頭がぐらつき、部屋が横に傾き、視界が暗くなったときのケールの薄い笑み。身を乗り出したときに松明の光を捉えた冷たい目、そして船で目を覚ます前に聞いた最後の言葉──「商売だ、相棒。個人的な恨みじゃない。」
そして、闇。
──海岸一の幸運な剣士。苦い皮肉が胸を刺す。ゴンドは契約を選り好みすることでその評判を築いてきた。奴隷商のために働いたことはない──壮大な道徳心からではなく、ただその商売が嫌いだっただけだ。
奴隷商組合は十分な報酬を払うが、その仕事は大金でも洗い流せない後味の悪さを残す。彼は以前に彼らの船を見たことがあり、彼らの銀を受け取った他の傭兵たちの話も聞いていた。いつも「自分には関係ない」と言い聞かせてきた。
組合は強大すぎ、つながりも深すぎる。王や貴族たちは奴隷商の金で懐を肥やし、神殿はその事業を祝福している。人間の悲惨さの上に築かれた帝国に、一本の剣で何ができる?護衛、債権回収、時折の国境紛争──正直な仕事を選ぶ方が良かった。清廉な仕事、清廉な金。
──見事な結末だ。
後ろ、反対側の隔壁に鎖でつながれ、ゴンドと同じ傭兵の雰囲気を漂わせる痩せた男が座っている。その隣、どちらかが動けば鎖が鳴るほど近くに、場違いな落ち着きを持つ細身の男がいる。痩せた男が身を乗り出し、狭い空間越しにゴンドの目を捉えた。
「どのくらい気を失っていた?」ゴンドが呟く。
「二、三日だ。そこで意識を取り戻すかどうか分からなかったぞ、相棒。」痩せた男が手枷をした手で身振りをする。「俺はペル。そしてここにいるのがシムだ。」シムが苦笑いを浮かべて軽く頷き、鎖がかすかに鳴る。
ペルがゴンドの隣の港湾労働者に顎をしゃくる。「そしてお前につながれている大男はヨルドだ。」ヨルドがうなり声を上げて顔を背けた。
ゴンドの指が再び烙印をなぞる。
「ああ、お前も俺たちと同じものを持っているな」ペルが同情気味に呟いた。
初めて、ゴンドは船倉の全員の額に同じ手枷の烙印があることに気づく。
ゴンドの自由な手が太ももをぎゅっと握りしめた。手首の間の鎖が、肩を走る震えとともにかすかに鳴った。
船板の軋む音が耳に響く。上では、ブーツが甲板を踏みしめる音、時折の粗野な笑い声、鞭の音が混じる。食事が来ると──腐ったパンと汚れたバケツの塩水──衛兵たちは動物に餌をやるようにそれを投げ下ろした。ゴンドの隣の港湾労働者は必死の勢いで自分の分に飛びつき、かつて飢えを知った男のようにカビの皮を引き裂く。死にかけの書記は数口の水を飲むのがやっとで、その努力に疲れ果てて頭を後ろに垂らした。
遠い角で、女の声が子守唄のようなものをささやいている──途切れ途切れで、ほとんど聞こえないが、執拗だ。他の誰かが聞き取れない方言で祈りを呟き、言葉は数珠のようなもののかすかな音で区切られている。後ろの兵士は何も言わないが、呼吸には男が数を数えているリズムがあった──おそらく時間を追っているか、ただ正気を保とうとしているのだろう。
這って取りに行く力もない者たちは、ただ取り残された。
一人の衛兵がハッチの開口部に身を乗り出し、彼らを見下ろしてにやりと笑う。「そこで快適にしてるか?心配するな──旅はもうすぐ終わる。それから本当の楽しみが始まる。」
二番目の声が甲板から響く。「この連中のうち、何人が鉱山で最初の一ヶ月を越えると思う、ガレット?」
「このくずどもか?」ガレットが船倉に唾を吐く。唾の塊が死んだ商人の足元に落ちる。「十人に一人かもな。見ろよ──もう半分死んでやがる。塩鉱山が俺たちのやり残しを片付けてくれるさ。」
「あそこの書記は一週間も持たないだろう」もう一人の衛兵が興味深そうに観察する。「賭けでは三日だ。」
「お前は寛大だな。俺は明日の交代までと見てる。」ガレットのブーツが甲板を擦る。「もちろん、強い奴らは時々長持ちする。半年持ったやつもいた──塩が肺を食い尽くすまで。自分の血で溺れるまで働き続けた。」
両方の衛兵が笑う。その無情な笑い声に、ゴンドの拳が無意識に握り締められた。
死にかけの書記の呼吸が途切れる。会話の間に目を開けていて、何も見ていない。口の端から細い涎が垂れた。
ゴンドの隣でペルが身じろぎし、鎖がかすかに鳴る。「陽気な連中だな」と呟いた。
「塩鉱山……」シムが、ゴンドがほとんど聞き逃すほど静かに呟く。「アラニィよ、どうか慈悲を……」
「アラニィ?それは何かの神か?」ゴンドが尋ねる。
「女神だ」ペルが訂正する。「俺たちのシムはこのアラニィの司祭なんだが、司祭が塩鉱山行きになるなら、彼女の力も怪しいもんだ。」
「アラニィは平和と慈悲の女神だ」シムが説明する。「そして、これ以上慈悲が必要な場所は思い浮かばない」と苦笑いを浮かべて続けた。「できれば修道院がよかったが、ご覧の通り奴隷船だった。」
上で、ガレットの声がはっきりと聞こえた。「船長が言うには、順調に進んでいる。明日の夕方までにブラックウォーター湾に着くはずだ。そこでさらに積荷を積んで、それから鉱山に向かう。」
「いい。この積荷が臭い始めてる。昨日から二人減った──角の女がついに息を引き取り、隔壁のそばの老人も。海に捨てるか?」
「いや、そのままにしておけ。他の奴らに何が起こるか思い出させる。それに、匂いが奴らを大人しくさせる。」
ブーツが甲板を横切り、何か金属を蹴る音が響く。「この仕事で好きなのは何か知ってるか?下にいる奴らがどんなに強かろうと、鉱山は全員を壊す。金持ち、貧乏人、兵士、商人──塩は気にしない。すべてを食い尽くす。」
会話は衛兵たちが船の他の部分に移ったため遠ざかった。
船倉で、沈黙が息を詰めたように広がる。角の女は確かに子守唄を止めていた。胸はもう上下していない。ガレットが言及した老人は遠い隔壁にもたれて座り、頭が垂れていた。
ゴンドの隣の港湾労働者が手枷をした手を見つめている。太い指が鉄の輪を何度もなぞり、金属に溝を刻む。「十ヶ月……それが記録だと言ってた。どうせ、長くはもたねぇ……」
「やめろ」ペルが静かに言う。
だが港湾労働者は続ける。声は空ろだ。「俺の兄貴は北の採石場で働いてた。塩鉱山の方が悪いって言ってた。空気そのものが喉を焼き、最初の週で血を吐くって。二度と日光を見ないほど深いトンネルだって。」
ヨルドが顔を背けるように鎖がガチャガチャ鳴る。
「監督官たちは塩水に浸した鞭を持ってる」港湾労働者が続ける。「傷を開いて塩を傷口に注ぐ。血を流しながらでも働かせる。」
「やめろ」シムの声が静かな威厳を帯びていた。
港湾労働者の口がパチンと閉じるが、目は手に固定されたままだ。
ゴンドは上のハッチを見上げた。衛兵たちは自信過剰で不注意になっている。彼らは積荷を見ている──人間ではなく、数ヶ月で使い果たされて交換される商品として。死について語る何気ない口ぶり、生存時間の賭け、船倉の人々がかつて名前や家族、人生を持った人間だったという認識の完全な欠如──それは脅しよりも残酷な現実を描いていた。
新しい声が上の衛兵たちに加わる──若く、不安げだ。「閣下、積荷を確認すべきでしょうか?何時間も動いていない者もいます。」
「何のためにだ?」ガレットの声に面白そうな響きがある。「くたばってようが生きてようが、こいつらが逃げ出すわけねぇだろ。鉱山の親方には同じ価値だ。実際、死んだ奴らの方が扱いやすい。」
「でも閣下、到着前にあまり多く死んでしまったら──」
「坊や、お前はこの仕事に新しいな?」年上の衛兵の声が響く。「いいか、鉱山の親方たちは船積み単位で注文するんだ、頭数じゃない。俺たちが停泊するまでに半分が死ぬことを知ってるし、最初の週でさらに四分の一が死ぬ。それが価格に織り込まれてるんだ。」
何か重いものが上の甲板にドスンと落ちた。「そういえば、他の船倉を確認する時間だ。甲板下にもう二つ積荷がある。あまり多く失う前に確認したい。」
足音が遠ざかるが、声は戻ってきた。
船倉で、その後に続いた沈黙は以前より重く感じられた。港湾労働者は鎖をなぞるのを止め、手は膝の上で動かずに横たわる。後ろの兵士は規則的な呼吸を止めていた。角の祈りさえも止んでいた。
ゴンドの視線がハッチに向かう。衛兵たちが動く怠惰な様子、まとまって群れるだけで見張りもろくにしない様子を観察した。だらしない。自信過剰だ。
彼は船体にもたれて目を閉じる。やつらがもっと油断するまで待とう。
唇が、かすかな笑いの気配にわずかに歪んだ。