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ぼくはころすけ

作者: 尾居ぽこた

ころすけ(ねこ)は遠くからやってきた。

臆病で1人だった彼は2人の人間出会って何を想うのか


ちょっとした幸せはすぐそこにあるんじゃないかと

気付けるお話



ぼくはころすけ

臆病で寂しがりのねこさ


優しいお兄さんとお姉さんと

いっしよに住んでるよ


ぼくの仕事はお留守番

お兄さんとお姉さんがいない間

お家を守ることが仕事なのさ


好きなことはおしゃべりをすること

お家に2人がいると嬉しくてしゃべりかけちゃう


うにゃうにゃ、にゃおにゃお♪


ころすけは、

いっしょにおしゃべりしてるみたいで楽しくなります


ただ、時々こう思ってしまいます。


言ったこと伝わってるかな、

お話できてないのかな、どうかな?

ぼくのことどう思ってるんだろ?

もし、伝わってなかったらと思うと不安だな


小さな頭でころすけは悩みます


本当にここにいてもいいのかな?

孤独な気持ちになり寂しくなります



2人といっしょに住む前は、

1人で必死に生きてきました。

しかし、今はまた1人になってしまう気持ちの方が

怖く感じるのです。



そんなことを考えていたある晩

いつものように丸くなって寝ていると夢を見ました。



自分そっくりなねこが出てきて、こう言うのです

「お兄さんとお姉さんと

これからもしゃべりかけてみなさい、

きっと願いが通じるよ」と


ころすけは、

いつもはすぐに夢など忘れてしまうのですが、

不思議とその夢のことを覚えていました。


そして、いつものように2人に喋りかけます。


「いつもいっしょにいようね、もっとおしゃべりしよう」と


すると、2人はころすけが人の言葉でしゃべったことに

驚きましたが、すぐに

「もちろん、姿かたちが違ってもぼくたちは家族さ」

「心配しなくてもいっしょにいよう」

と答えてくれました。


その言葉を聞いて嬉しくなりました。

お礼の言葉を言おうとしましたが、


すぐにいつもの、

うにゃうにゃ、にゃおにゃお

という言葉になってしまいましたが、

2人には何を言ったかわかっているようでした。



その夜、ころすけは1人で寝ずに

2人の布団の間に入って寝ました。


ころすけは2人といっしょにいられるという気持ちに

とても幸せそうに寝ることができました。


ころすけは実際にいる飼い猫から着想を得ました。

臆病なところ寂しがりなところや

話すのが下手なところ自分と重ね

こんなことを言っているんだろうな、

もし、こう思ってるんだったらいいなという思いから

物語を作りました。


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