ループマン
私はね、米を最後まで取っておいて皿の上に残る米は全てキッチリ食べる性格なんだ。
次回が長くなるので今回はちょっと短めです。
除細動器で何とか誤魔化して生きている、どれだけ犠牲が出た?・・・闘、カン、エリさん、ヘカテー、チェルノボグ、ティアマト、工廠公・・・。
「逃がした?・・・ミスったか。」
そして、時間は巻き戻る。
「七度目でもか。・・・この戦力でも?・・・。」
参拝する様に、パンと叩く。
そして、時間は巻き戻る。
そして次に彼の前に現れたのはエマの遺体であった。バラバラにされ、一部見当たらない。
それでも、彼は避けた。
いや、誘導させられている。彼が原因ではない。
「・・・順序を変えて最初に殺せば、工廠公かティアマトに殺られる。一番不味い位置にいるのはコウキに似た女っぽい奴。間違いなく殺せる、全員の死角に近く、尚且つ反射的に狙える位置にある。」
視点を変えよう、闘のコウキにだ。
・・・闘のコウキを最初に殺すのが一番良い、そう誤認させる。猶予を与え、察に致命傷が入らない様にする。
スカートみたいな甲冑だが、その中で自然体にしている。受けるつもりを隠し切っている。
バレていない、自分を真田丸にして攻撃の意図を向ける。
敵は話し合いで何かを修正している。手に取られている気がする。自分をターゲットにする。
確かに自分は目的通り刺された、意識を保ち、一瞬の内に致命傷で死んだ周囲を眺める。察が生きているならそれでいい、目的において自分が生きている必要は無いのだから。
だが、彼等が知らぬ内に時は戻るのだ。
闘との合流だったが、別に異常は無かった。心配も懸念も無かった。・・・自分は戦闘個体である、敵対するプログラム等組まれたら厄介と一度離れていたらしい。適切な判断だがタイミング悪く自分に悪影響があったので上手く行かなかったのだ。
「そのブライダルアップスタイルはなんだ。」
「可愛いでしょ?」
「自分のクローンやってる事が一番吐きそうなだけで問題は無い。」
「ゆーて見た目意図しないと血縁あるんだろうなぁ程度じゃん?」
「なら良いか。」
「そうかぁ?」
カンとやら、胃痛が酷そうな顔をしている。
「・・・今、恐らく敵が潜入している。優が警戒する様に送る筈。」
それを受け取り、馬車に戻り、先と同じ現場にする。優が多少の警戒、違和感程度に伝えた。その結果・・・。
「二人逃した・・・!?嘘だろう!?時間を戻し過ぎたか・・・悪化したな。かくなる上は最終手段、初めてではあるが、地軸干渉で一度試す。気を付けろ。」
自分以外を全て対象に、惑星の回転を反対にする。
全文明が一度に破壊される、大半は見る影も無く衝撃波が殺した。
街は瓦礫として天地に散り、空から他の街の瓦礫が降り注ぐ。
コウキを殺す為だけに、世界の状況を捻じ曲げた。
「・・・来るぜ来るぜ!!奴だ!!アルトリウ・・・。」
その場にいる全員は絶たっ切られた、四人は原型なく死に至る。自分は生き残った。コウキの真似をしたのだ。これはアルトリウスではない。もっと別の異質な剣だ。そして直ぐに時を戻す。
反射的に自分は手を叩く事が出来た為、首は切れたが助かった。
「・・・即座に失敗か。アルトリウス並に厄介なのが居る、しかも彗星が即死。気配が全く無かった。・・・手段としては奴への徹底攻撃しかない。直感を無意味にする程攻撃すると工廠公が追い詰めてくる。上にティアマトが再生させられるからアルトリウスにバレる。」
特殊な武器を出されると確実に負ける。ティアマトはかなりの火力が無いと再生される。
だが、状況を一変させうるものを一人が拾った。
「・・・良いもん手に入れたぜ、リコ。」
「・・・趣味が悪いな。誰の死体だ?腐ってもない。」
棺に納められた遺体、腐りかけだが、外見はハッキリしている。
「制限時間は二分、それ以外は襲撃出来ない。条件は初動でヘカテー、工廠公、ティアマトの討伐。ヘカテーはコウキに似たアップドゥスタイルの女?に宿っている。」
これは今迄で一番の異例。当たりパターンだ。話に聞く限りならかなり効くだろう。
「精神を折って直感を封じる。」
その結果に移るとしよう。
感の乱れか、花粉症か。敏感な時期は嫌になる。
「・・・?」
不安は未だそこにあった。
エマの惨死した遺体が木の上より吊るされる。
「あ・・・ああ・・・あああ!!!!」
自分以外は、尽く死ねる世だ。
実力不足、確かにそうだ。悲しい位に実力不足だな。
その少し前にて。
「エマ・バルカを確保した、偽物の遺体を送り付けて目を逸らす、完璧だ。拷問は自殺として処理されるとか抜け穴が多い、だから継承の跡も断てる。偽名なんてご丁寧に作っていたが意味ねぇだろこれ。」
「お前やる事えげつねぇな。」
「追跡不可のカバーストーリーをアスタルトが居ない今付与可能だ。」
何時仕掛けるか。それが問題だ。
「察の行動に違和感がある。怪しい。彼奴は本来の自分に最も近い、言わば群れる渇望再現実験だ。・・・失敗だったが。あの時の副作用である脳の崩壊、それが軽微だが起きている可能性が高い。」
そして彼は本来のエマに知識を与え、記憶の残骸から心らしきものを抜き出し、廃人と言うよりは幼児退行した彼女に仕事を任せた。
「・・・エマには、その復旧作業が出来る技術がある、というか察して作っていた。記憶の残骸にあった辺り相当大事にしている。」
彼は彼女の愛情を信用した、だが、もう片方を信用しなかった。
「察に関して今の状態だと忠誠心が信用ならない、それを矯正してからにする。」
エマはクローンとして復元した所で、以下の問題があった。
「本人の記憶はどう修復するか、意図的に壊されているから地雷の予感しかしない。」
緊急の連絡が入る。
『大変です!GPSがみょーに動いているんで盗まれたかと!!』
「・・・アルバートから?マジで言ってんのか?」
『冗談言えないんですよシステム的にっ!!』
「・・・今のメンタル削れてる時期にやるのはちょっと不味いかなぁ!?」
『アルバート自体は死んでません!!速過ぎる標的に取られました!!』
「追跡!!」
彗星だ、ほぼ間違いなく彗星だ。・・・逃がしたな。・・・情報収集を優先し、偽造文書大量発行する。・・・敵は未だ自分を観測していない、アルバートに気を取られている筈だ。予想以上に厄介、王国の残党に向けて抱いた感情はどれも複雑で怒りを孕んだものであった。
『一秒間に千百メートル以上移動!?』
「マッハ3.2かぁ。初速からそれだろ?」
『いやぁ、予測して当てれるっちゃ当てれますけど弾速が如何せん足りないんですよねー。初速が1.3倍あればギリ追いつきます。』
「撃墜以外だ・・・少し考えるか。」
さっきから起きる急に意識が止まった感覚が定期的に起きる。違和感、その正体に気付いた。
「星の動きがおかしい、さっきの突然のズレは無視出来ない。」
星々は明るさがない夜空で燦々と光る。・・・埋め尽くされてどれがどれか無意識だと分からない。だが、よく見るとかなり違和感がある。
「(公転は乱していないが自転は乱している、気候に干渉しているのか?)」
未だ買収されているサキュバスにもう少し脳の奥に侵入させる、そうすると向こうの状況が酷いものだと思い知らされる。
「・・・第三勢力が先に居たらしい。不味い、察が思考を止めた。」
「・・・しまったなぁ、タイミング最悪かぁ。」
「敵が実力未知数、自転捻じ曲げるから一度に全人類死滅も有り得る。」
「クソゲーか?」
「足跡はミリ単位でズレてない。多分自転は本丸じゃない。」
相手の全容を把握した。
「時間遡行だ。目立つ演出付いてる分種明かしは難しくなさそうだな。発動条件と勝ち方が見つからん、それが今の問題だ。」
「・・・行った方が良いか?」
「多分今ので運良く離れた、時間戻すだけあってキツキツスケジュールでやってるらしい。」
「じゃあ治療だな。」
「ああ。」
優は状況を手に取る様に分かった。だが、これは全て前提である。導かれる範囲であり、戦いという導かれないものとは全く違う、教科書の範囲なのだ。・・・緊張感に歯を噛み締める。
・・・戻し過ぎた、あまり意識しない星という概念、それを打ち破るは失敗を誘発させ続けた成果。目的は定まった。ベスに連絡を入れ、計画を一気に進める。
アルトリウスの動きも一応はあったが、かなり鈍い。謹慎中兼治療中、再生を酷使出来る程アルトリウスの再生は早くない。上限が高過ぎて足りないのだ。
「リーツィアの見張りとスパイはどれだけ仕掛けられた?」
「五十人は用意出来ました。」
「人間に戻っても殺されれば災害に分裂して戻るからな、封じておくぞ。」
「ギリッギリ死ぬところを助けた感じなのメンタルの不安定は危険じゃないかと。」
「今は後回しだ、お前の言葉をすぐに忘れる程馬鹿じゃないだろうよ。」
「アルトリウス卿、エマの継承は起きていないとメルリウス卿より連絡が。そして、棺桶に女性を入れて密輸している連中をマークしています。」
「・・・ああ、そういう事か。内部から切り崩そうって魂胆だな?」
彼は様子見しかしなかった、ちょっかいを出せばそれ以上の規模になる。敵は強い方であり、問題は数だ。少数精鋭程この世界で注視する必要があるものは無いのだ。
闇夜には、複数の敵対勢力がいる。
「気にするな、正面戦闘の準備はしてある。」
五・六・七代目アルバート・アイアンサイド。アルバートというエキスパートを久々に実戦投入する。
「小細工はするだけ遅延になるが、勘づかれたらどの道同じ、下手な手を打たず、正面から堂々と挑め。軍隊は使われんだろう。」
「下手すれば手を出されない、戦力が手薄、数もいる状況で狙うとは思えん。民間人に被害を出す可能性の方が高い。」
「人質としても運用しない、危険物も無い。」
「コウキは何を考えている?本当に分からん奴だ。」
闇夜に潜む味方勢力も声を挙げた。
「・・・今直ぐに帰れ。我が名はエレミヤ、ソロモンの正当な後継者だ。」
「言わずとも分かる、故に帰れ。」
敵に怖気付く事無く言った。しかし、彼は今魔術が使えない、コウキが改変した魔術の概念によって封じられており、何も出来ないのだ。
「上司からの命令だ。」
状況は下手すればバレている。だが、死ねば居場所が分かる。自分は爆弾を抱え、花火を混ぜ、下手すれば動き一つで着火する程度に着火機構を仕掛けた。・・・それでいい。黙ってはいるがチェルノボグは何時もの火薬入手者チェックをしていて其れに気づき、幸運を願った為に着火していないだけだ。
「新たなる王に会うのは当然の作法だ。しかし、先の事件の話も聞いた。宴は出来ない。」
次々に話す人物が変わる、どっちがどっちか分からない。声質は同じなのに話し方が変わらない、それが原因か。
「我等は使いだ、そして、お前じゃ壇上に立てない、今直ぐに下がるべきだ。」
建物の上と下、演説を聞くかの様な立場の差。それを平然と会話する。
「今直ぐにその棺桶を燃やしても構わない、その場合、殺されるのはお前になるだろう。」
指の先が謎だった、棺桶という習慣はあるが、運ぶという習慣は無い。帝国独自の作法・・・というより法律の問題でそうする以外はあまり無いのである。ガッツリ違反している。死者を利用した商売や祝祭を禁止しているのに神輿の様に担いでいるのだ。
「俺は強者にしか興味が無い。強者をより強く、それが俺の方針だ。」
銃三丁が全て眉間に向く、殺しに来ている。だが、一歩たりとして引くことは許されない。
「お前には強者の意地も無い、記憶と才能に縋っただけの雑魚だ。何より信念が無い、切っ掛けはあった様だが時間が足りていない。」
そして付け加えた。
「五年後に、その顔が死んでいたら殺す。」
銃で足元を抜き、落とす。黒色火薬を使って、明らかにオーバーキルな威力を足に撃つ。もう少し上ならば死んだだろう、爆破物は偶然作動しなかった。
「気絶させて放置で結構だ。あの女に助けられる屈辱を糧に成長するだろう。・・・記憶や才能より、秀でたものはある。それは確かだ。だが、頼れば見誤る。」
孤独な生き方を強いる事になる、それでこそ英雄という存在の第一歩ではないか。手を出さずに見守った。
「・・・誰か来るな、問題は無い。同等の強さだ、だが向こうは殺しに来ていない。控えろ。」
三人が息の根を潜めた、衝撃波に対し倒れたフリをして、見過ごした。
「・・・一応気付かれてないな、これで良いか。」
そう言ったのは彗星の一人、一人はもしもの場合の撃墜要員、もう一人は目標達成要員である。
「・・・見逃された可能性もある、折り込み済みの可能性もある、それかマジでリコが問題無いって言ってるかだ。」
「不安しかねー!!」
その言葉で音声はそれ以上聞こえなくなった。
「盗聴終了。」
コウキは通信を切った。
「王国地下からの脱走者、それが100人程度居る。」
現在は察に繋がりがない、距離の問題だ。向こうに進む事にして、休憩中のベスを起こす。
「・・・主犯は間違いなく此奴だ。会った事も見た事も無いが。」
王国の資料、かなり昔、半ば伝説。だが、目立った活躍は無い。・・・強いて言うなら。
「リコ・ルドルフ。通称が『100%成功する男』だ。」
段取りは変えない、自分の本体・・・群れる渇望を引っ張り出す。
リコ・ルドルフ、又の名を『ループマン』。
ループマン。手を祈る様に叩くと、一定時間の巻き戻しを可とする。失敗しない・・・失敗を全て帳消しにしているのだ。
また、自転を操作出来て、それによって時間を設定し直せる。過度に時間を戻すと昼夜が突然変わることになるが、帝国は日照時間が短いからバレにくもあったが念の為それによってバレない様に調整していた。
ティアマトが何とか生きていたが、意識を寸前んで取り戻し、手足の傷口を何とか防ぐ程度。
「・・・私は・・・生きていたか・・・。」
「他のは・・・死んだ・・・即死だ。」
「遺体は・・・?」
「希望の一片たりとして無い。・・・もう一人のお前自身が罠になって誘導した。」
喉から血が吹き出ている、それを止血しようとしたが、無駄だと断られる。
「私はお前の母を知っている・・・死ねば自然と分かるかもしれない。私は歴代唯一の生命の魔女、発展させ過ぎて私の場合はフルセットでなくとも行使出来る。・・・殺した奴に持ってかれるのは不味い。」
再生は出来る筈・・・彼女は正体に気付き伝えた。
「麻酔で思考を鈍らせて自殺対策もされている。・・・会話出来るだけマシか。再生も鈍る。」
ヘカテーは応答しない、何故だ。移れる筈だ。・・・眠っている可能性もある。
「・・・コウキ、ヘカテーを助けてくれてありがとう。ヘカテーの誕生は難しいが手立ては考える・・・無理するな・・・そして私の契約・・・血を持て。」
彼女はもう無理だ、だが、強く手放さない。・・・自分の頑丈な体を盾にし、それで受けろと言いたいのだろう。
「暫く背中で眠らせて貰う・・・。」
意識が無くなると同時に絶命した、絶命した重さに変わった背中の身体、それを背負い続けたのだ。
背負って山を登る、宛先も分からない、目立つ場所へ、少しでも多く。
黎明が屈辱を呼ぶ、血は確かな色として浮かぶ。
赤々とした酸素を吸ったヘモグロビンは無力を語る。
敵は未だ居る、後ろで負っている。
剣を引き抜き、振り返り、敵の彗星、排熱伝導長を確認した。
・・・一度当てれば、希望はある筈だ。
「・・・虫さん、お願い!!」
人の山が一瞬で飛び散った、数億の人間が同一座標に誕生し、そして、自分を中心に分断する。
「・・・これなら・・・!!」
ネズミを投入し、更に規模を大きくする。
「来ちゃダメ・・・絶対。」
自分が殺される範囲に入った、それで十分だ。これで帝国の誰かが気付けば勝ち目はある。
「来た・・・!!」
山の上に一人、王たる資質を持ち、皇帝に使える近衛騎士団団長。帝国最強アルトリウスに最も近い強さを持つ男・・・見劣りはするが、ロタールよりは上だ。
「ヴィルギル!お財布荒らされてご乱心か!!」
「いいや、損切りには早いだけだ。」
槍を投げた、それが直線に、空気抵抗すら感じさせない、寧ろ追い風になって刺さりに来る。盾も鎧も風に吹かれ適切な構えをさせない。
「歴代最弱の王、暗部王。お前は公爵全てに手が掛かるかどうか程度の実力でしかない。」
心臓を真っ直ぐに撃ち抜き、一人の死を確実にした。
「『陽より速し』!!」
「残念、既に殺してやったわ。」
袴、体型を隠し、忍び寄る怪物。
「ハルノブ・フジワラ。帝国の暗器、そして・・・。アルトリウスの剣の師、と言った所か。」
アルトリウスとは全く違う、攻撃を当てられるビジョンや避けられる可能性が無い。何の変哲もない一撃だ、いや、寧ろ何の変化も無い。何が起きたかも。彗星の目を以して分からない。
「排熱伝導長、悪魔局、陽より速し、狂団教祖、暗部王、エトセトラ、エトセトラ。・・・まだあるか。」
欠伸をして剣を漸く見せる。そして、山を剣で剥がした。夜空の残らぬ朝日を山奥に見出し・・・山をかなりのサイズの泥団子にして蹴飛ばすのだ。
優はこの時を待っていた、あと二マイル、内容がバレない様にいつものを使う。準備に少し時間が掛かる。サキュバスの我儘は聞くに値しないが、下手な事をされても困るというもの。
「・・・闘の観測データか。安全重視でやれと言った筈だがなぁ。・・・良し、記憶注射セット、肉の切り分け、個体同期良し。」
手を届かせて、彼は準備を全て終える。
「後は察が死に際で送る記憶注射を待つだけだ。」
連絡の準備をして、トランシーバーで声を届かせる。
『察!朗報だ。倒し方が分かった。そしてエマは偽物だ、生きている。戦線からは外れているから少なくともそこには居ないとおかしい。』
先ずは朗報の中でも本物を。意識を昏倒させても問題無いように次を単純な内容にする。
『一転攻勢だ、奴が罠にかかった。今から時間が巻き戻るだろう!!西暦2150ちょい!文明が破壊され始めた時だ!!』
足が前よりも動く、重さを忘れた様に。ティアマトがずり落ち、しかし血を確かに渡した。
排熱伝導長はまだまだ切り分けてくる、進み、除け、殺し、渡ってくる。
だが、だが、だが。彼女は彼を傷付けてでも守ろうと、追い付いた。彼はもう、弱くない筈だ。
切り分ける剣、あと一振で届く。
覆すは一つの災害。
「・・・行って、コウキ。」
身を呈し、背後に起こし、守り切った。
「必ず、助ける。」
受け取った注射器とティアマトの血を叩き付ける。
「・・・うん、絶対だよ?今度こそ・・・。」
「・・・ああ。」
会話は途切れ、何方も即座に死んだ。
だが、優は受け取った、間違いなく勝利である。
「良くやった、こっぴどくやった分、形勢逆転といかせてもらおう。それも陰湿に、邪悪に、存分に苦しめって怨恨を込めてな。」
手は叩かれた、時は戻る、遥か昔、一万二千年程度前に。
三人の差異
エルヴィン→強者の素質がある人が好き、保護する。
闘のコウキ→弱者の成長の為に戦闘を用いる。
アルバート→強者と戦いたいから戦闘を用いる。
リコってドイツだと男性名だぞ。
加速ヤバいから初速においては殺せんせーの上行けるという事実。二代目のアレを近接武器で出来る。
此方人等→こちとら
私「読めるかこんなん!!」
レム「キラキラネームだろこんなん!!」
ジルヴィ「(解けた。)」
メア「(ファンタのCMだなこれ。)」
第一部 王国編
『ループマン・ウォーキング』
『報復の美学』
『優しさと仇』
『祈る英雄』
『日没最前線』
『ドラッグアンドスポーツ』
リコ以外にやる事が多い。
日本だとアップドゥじゃなくてアップスタイルなん?え?マジ?
という髪型教えた人の影響が出た話。
ちなみにこの段階でリーツィア刺し殺す為に悪意の玉座は弱体化されただけでコウキと戦って勝ち目がある様にする為ではありません。




