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継承物語  作者: 伊阪 証
王国騒乱

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20/74

アトミック神教 下

一回投稿したら何故か二本になってたのでミスです。

すまんかった。

治ってないから今後も起きるかもしれない。


追記:ちゃんと投稿しました。治ってないけど。

アトミック神教、それは邪神アトミックを封じ込め、永遠に地獄に繋ぐべきだという宗教だ。

しかし、既得権益層の発展により宗派が捻じ曲げられた時、反旗を翻した人物がいた。

彼は宗派争いの末、敗れるという所で封印を遂に解き、敵も、味方も、彼と言う神格を以て滅ぼした。

放射能に適応したものの、強制していた為、周囲の関係者はどんどん倒れていった。

自分の過去を思い出す様な、奇妙な光景を見せられたのだ。

ドナルド・シャーマンは彼等との僅かな接触を覚え続け、継いだ国を発展させた。繁栄を齎し、そして、国民は誰一人残らなかったのだ。

「・・・他じゃ躊躇われたのに、よく教えたな。」

「私は貴方に好意的に作られていますので。」

ベスは言う、その言葉を聞き届けた所、彼は何も思わない。

「もっと砕けた言葉にするならどんな感じだ?」

「もうすきすきしゅきぴちゃん。」

「もうすきすきしゅきぴちゃん・・・?」

「もうすきすきしゅきぴちゃん。」

「砕けたじゃなくて粉砕って言うんだそれは。」

彼女は彼に本性は隠さないが、態度は隠している。やたら丁寧で、察にとっては気味の悪い光景だった。一日の間、観察し続け、問題無ければ関与はしない。その姿勢を取っていた。

「そういえば闘のコウキは一度も見掛けていないが・・・。」

「もう行きましたよ、『やりたい事やれるのかよひゃっほう!』って言って神域まで。」

「神域・・・?」

「神域は旧日本、技術も国も原型を留めている唯一の場所・・・強いて言うなら、神権政治に戻りました。・・・神格が守り続けている国家として存在します。」

「・・・うん?・・・あー、理由は分かった。その理屈なら出来るな、確かに。」

手を引かれると、身体を解すのを止める合図と知る。背中にアリアが張り付いた儘だが。

「・・・ああ、後一つ。今後の話の為に、一つ問います。試験ですね。」

試験・・・というには紙も何も無かった。

「人類は二つ存在します、先に雌、後に雄。そして雌の方が優れた頭脳を持ちますが、結果的に滅ぶのは雌が先でしょう。やがて雄はAiが行う進行によって減り、人類は終焉を迎えます。」

未来予想の話と小説を数冊取りだし理解する。古い紙ではあるが、大事なものなのだろう。大事だからこそある程度雑な扱いが出来ている。

「問います、雌は何故滅んだのでしょう。」

内容を水に、自分が死んだ頃の話を問われた。さぁ、最も優秀なコウキはどう答える。

「兵器に食われるのは、いつだって使ってきた立場の存在だ、銃や刃物を忌避する程、雌は雄を忌避するだろう。平等を求めた人に平等が目的の人間なんていない。戦略性では無い、自己犠牲を基本に、教えて信じていた正義が為にその間違いを糾弾するであろう。」

正義として妥当であると説明した。彼はアトミック神教の話も同じだと伝えた。彼が滅ぼすのも、自分の扱いが原因であると。主導権はあくまで権力、それを裏付けるものが無ければ意味は無い。

「嘘は、何時かバレる。今後も騙せるとか欺瞞に問題が無いと行い続けると、やがて破滅を引く。感情を重んじると言われた存在が、他人の感情に気付けない様に塞ぎ込み、結果滅ぼされる、理屈としては当然だ。約束が違うというのは裏切られたと思われたって事だ・・・埋め合わせも何も出来ない生命に淘汰の番が回ってきただけだろう?」

彼は視点が違う、そして嘘を言わない。人間がマウスに向かって言う様に、災害が人間に向かって言った。

「守りたい存在以外、どうでも良い。災害であった人間からの言葉だ。」

「・・・ならば、良いでしょう。納得しました。」

そして彼女は言う。

「私は人類の明日です、その中でも古参が為に人類に対する見識があります。」

一度姿勢を正し、再度伝える。彼女はあの晩から方向性を変えた。・・・どこか、失恋した様に。

「『人類の新たなる相棒』として作られたからには本望、存分に尽くし御身に捧げましょう。」

紳士的な礼を振る舞い、自分に向き直り、そして、心を決めた。圧力に屈したのではない、個体としてのアルゴリズムではない、彼女の心的機能はアリアと深い関係にあり、手を貸そうという気になったのだ。

「強い武器を求める雌は、その武器が強いと真に理解した時、保身の為に逃げるものです。その抵抗は攻撃的で、無差別に行う差別と行動、思考になるでしょう。私は実力だけはありますが、行動、差別、逃走はしないと約束します。ええ、私は強いので。」

「(若干面白キャラの片鱗があるのは触れないでおこう。)」

それは大分前からそうだった気がするが・・・。

コウキは彼女と話すが、ベスには少し探しものを依頼した所、すぐに話も切り上げた。



察のコウキは匂いに惹かれた、分からないものがあり、好奇心から探った。

アトミック・フラワーの畑、遺伝子に核の危険性を刻んだ花で、対原子力に弱く、美しい花であると同時に戦争が少なく、平穏な場所に群生する・・・平和の象徴とも言える存在。それ故に彼女は大事に育てていた。自分が平和を守る存在であり、この花畑が消えた時、自分は役立ずだと証明される。

「ああ、知っていましたか? ・・・これについて。」

「・・・?・・・なんだそれ。・・・。」

その内容は・・・あまりにも想像し難いものであった。いや、どこか信じていなかったのだろう。

「貴方は彼女の記憶を有していません・・・あの個体は持っているでしょう、恐らく、貴方は身を守り、役目を果たす為、それぞれに対極な役割を持たせた。」

察のコウキに話し続けていた彼女は、自分に憐れみを差し出す。

「私はあの子を見掛けました・・・とても・・・可哀想だった・・・。」

嫌な気分でもあった、自分に心当たりが無い訳ではない。

「人の記憶を重んじる私は・・・ローラは、貴方の身体を全て取り戻し、元に戻しましょう。」

・・・それを聞いた時、自分はただ一つしか答えが出なかったのだ。

「・・・すまない。」

そう言って、場所を離れた。



探し物の以来の後、サーチライトを地下で照らす。工場の領域で、常人が立ち入って良い場所では無い。武器を受け取りに来た。

「実は近接は不得手だ。好きなだけで、馴れはしない。・・・スタントアクションは出来る・・・少し弾は高価だが、これで良いか。」

「私は冷却を挟む事でプラスチックでも金属と同じ動作が出来ます。・・・その銃は?」

「11.4mm硬質炭素弾PDW、一弾倉五十発、対アーマー高速弾を使用しつつもそもそものダメージがしっかりしている。其奴を二丁と弾薬製造機も一個・・・これで十分だ。」

「きゃー!コウキ君に守られちゃーう!みたいな事言えば良いですかね。」

「アイデンティティの喪失?」

「コウキに好意を持つよう設計されてるので私はコウキに興味を持たれないと意義が無くなり自壊する様になってます。」

「コギト・エルゴ・スムだったか。」

「私は許嫁みたいなものです、感情や恋愛等を手渡された唯一の機械として、報酬の獲得手段として貴方に接します。」

「(多分唯一は嘘だな。)」



「掘り出し者・・・銓だ、彼は実質的な災害、運用法は、大々的に滅びの女神の名を示し、処刑する。その結果、使命を継いだものを次々に殺害出来る。簡素で簡単なもの程使命の致死率は高い、恐らくだが百万人迄なら即死させられる。」

「了解しました、私の本体・・・と言うよりトレーラーがあるのでそこまで行ってしまいましょう。場所は?」

「神崎銓の場所は恐らく海底だ、最も見つかりにくく、奥深い場所。」

「それなら潜水艦ユニットを用意しましょう、旧バージョンが潜水艦ですので可能です、そしてそこから無人探索機を用意します。困ったら魚雷とクラスター爆弾は用意しておくので。」

「壊れるかもしれないから止めろ。」

「分かりました。」

一度止めたが、彼等にも果たすべき事がある。騒乱から外れた地でも、彼等は生きる。・・・全ては目的を同じうするものであるが故に。

そして最後の用意としてベスの本体、対ビークル、対人、対要塞、対国家を想定した戦略兵器。熱耐性の無い黒プラスチックを様々な形状にし、次は階段として後ろから入れる事を示す。

凡そ35mの長さを見るとトレーラーにしちゃ大きい、と言うより最早コンボイだ。排気量20L、ターボ、五段階トランスミッションという初っ端から中戦車か何かの説明を聞かされている気分になるが、三十分経過で前のほんの少ししか話していないのだ。

「武器は常備されるものと形成されるものがあります。だからこの主砲以外は低威力なものであれば包括され、使う時は弾丸の種類問わず使用可能です。あと材料補給は真ん中で出来ます。生成装置もあるので。ついでに修理ユニットと医務室ユニットを取りに行ったのでお使いください。」

「配置を変えられるのか。」

「そうじゃなきゃトレーラーにする意味無いですよ。・・・折角なので向かうまではお茶にしましょう。潜水は電磁式で行いますので。」

「・・・うん?・・・ああ。」

「淡水の内にその体を合わせてください。今から私達は絶海・・・何か違うな・・・絶陸? 少なくとも地上でないどこかに行くので、分かりましたか?」

「問題無い。」

「覚悟さえあれば十分です、一度でも喚けば睡眠薬で銓君の前にて酷い醜態を晒しますよ。」

「失神しない様に安全運転で頼む。」

そう願われ、流石に速度は落として行った。喚かせる気は満々だったベスである。

さぁ、向かうは絶海の神域、日本。旧マリアナ海溝のポイント・ネモ直下、底に存在する銓を助けに行こう!



アトミック神教の話に戻ろう。

「良く来たな、ダガン。誰の依頼だ?」

「そろそろ籠絡に切り替えようと思っていてね。」

「ああ、排熱機能の削除か。可能だ。」

「アルトリウスには言ってある、メルリウスが全員分削除する為に一人一人の記憶を消して回ってる所だな。」

「交渉は?」

「問題無い、ほぼ王手だ。だから次は神域を壊せば良い。」

「それも認めたのか?」

「いや、言ったら無理だ。気付いていない内に滅ぼせよ。・・・特にタカハシといい残党が厄介だ。」

「人類への愛着はないのか?」

「何を言ってんだお前、私は人類じゃない、『産まぬ人間』ドナルド・シャーマンだぞ。」

彼は浮遊するホログラムモニターに指を向け、それを見た。

「凍結核兵器、地球を崩壊させうる十個の核爆弾、それを掘り出した。とはいえそんなものは趣がない。それは宇宙開発に使う。」

特に目を引くのはツァーリ・ボンバ。廃棄された兵器と言われたものは全て凍結されているだけで存在する。隠して、沈めて、どこにも無い様に見せ続けていた。しかし、彼にとっては違う。

「・・・人類を徹底して滅ぼす、血の一片たりとして残さん。」

彼を支配するのは執念と報復、それは心の奥底から望んだものである。

「原子炉に幽閉し、数十年も焼き続けた。」

その時に進化し、彼は原子力、熱、核エネルギー、その適応に加え探知を体感的に行える様になった。臭うのだ。その腐敗臭の様な物を取り除く強迫観念がそれを急かす。

「スペースデブリ増やせば封印出来ると思ったのが間違いさ。何時だって人類は同じことばかり考えやがる。」

空を見上げれば月がある、その月を手に掛けたいという重いから握り潰し、拳で覆い隠す。

「逃げられると思うなよ? 旧人類。地を海に沈め、星を落とす。それが俺の勝ちだ。」

片目を瞑った儘、星を見上げた。その先が何を目指しているのかは分からない。災害としても、人間としても役目を全うしたいと思ったのだ。

「電磁パルス対策を機能として搭載する。ベスを利用したアナログ方式だが。」

ダガンは後ろを向いた、会話は続行される。

「分かった、私は見逃せよ。」

「お前はとっくに古い人類じゃないさ。」

「若いと表現してもらいたいもんだよ。」

「お前にとっちゃ、滅ぼされた先祖への復讐だろう?」

笑うは冗談を交わせる相手に対してのみ。彼の目は死んでいる。光を見る目は僅かに弛み、細い儘で穏やかに見せるが、実際は目は治らない儘だったのだ。だから、目が死んでいるのだ。



一方王国、コウキとエリニューエスの方では・・・。

「起きて早々申し訳ないが馬の操作は任せた!」

「お願いもう少し速度上げて!サポートはするから!!」

エリニューエスは馬の操作を、コウキは夜叉の撃墜を目指す。

ナイフを一度分解し、ロープで穴を括る。そして振り回して投擲する。

「危ねぇ!」

「全員の危機か一人の危機じゃ格が違ぇんだよ!」

「馬の操作ってどうやってやるの!」

「ハンドルは自動でアクセルとブレーキだけついた車を操作する様なもんだ。」

「ハンドルつきの車って何!?」

「テイク・イット・イージーとか適当に言えば良いだろ口頭でやれ!!」

「ていくいっといーじー!ていくいっといーじー!!ダメ何か速度落ちた!!」

「お前に魅力がねぇんだろ。」

「城主の娘ですけど!?皆の憧れ城主の切符なんですけど!?」

「肩書き無けりゃお前はそこら辺の見た目が綺麗なガキだ。」

「(小綺麗って言い損ねて大分意味合い変わってる・・・。)」

夜叉の追撃を凌ぐには備え付けのものでは足りない。ある程度回収が効く様にしなければならない。

しかし足りない、刃物が砕けて行く。身体のどこに刺しても硬く、通じていない。腕と足に当てるとスクラップになる為当て方を考えなければいけない。

エリニューエスが提案をする為馬車を探る。

「コウキ!火薬持ってる!?」

「あるぞ!奪って来た!撒く!」

「仕留める!」

三分間の撃墜、火薬の散布、火は反応しない距離に森へ投げ込む。

激流が向くのは夜叉の周囲、雪崩込み、落ちていく。水が忽ち抜け落ち、泥だけは留まり、段々と固まる。あの変な等速直線運動女も流石に止まった。

水を一度流し、流し終えるまでを盗んで来た大量の火薬、周囲一帯の火を用いて行った。元からエネルギーが篭っていた為そこまで苦労はしなかった。

「ソロモンの継承がバレたらキツい・・・重要度が上がる。」

「生き残れたら問題無い!自信が無いらしいから応援してやれ!」

「ルナの隣にお墓作ってあげるね。」

「それあんま褒めてねぇだろ。」

馬が反応している、地響きが自分でも分かる様になると、馬車の速度はどんどん速くなる。道は整備されているが、危険な状況である事は変わらない。

楽観視し過ぎた、少し集中力の回復の為砂糖黍を口に丸々捩じ込む。

「わぁ豪快。」

「何も食えない時にやったのが案外楽しかったんだよ。」

「聞かなかった事にするわ。」

「懸命な判断だな。」

銃は先の行動を見ると有効かもしれないと判断し、木に掴まって飛ぶのを繰り返し、幹を破壊し続ける事を止めない。

その先を射抜くと落ちる。落下に対しては止まった感じはあるが、銃弾が上手く当たらない。

「・・・可動域どうなってんだアレ。」

水の中を見る様に引き伸ばされた相手、それを見ると気分が悪くもなる。背丈に比べて頭の位置が低い。人体の配置をデッサン人形の様に覚えている訳では無く、可動域をある程度信じている。それを超える柔軟性は最早気が引かれ、タイプですらある。

「派手にやっても問題ねぇな!」

「問題無い!!」

相手が向かってきた頃、一歩先に進むと読み、馬車の内部から布越しに撃ち抜く。段々と考え方が変わった踏み方をし、雑な動きにもなっている。・・・その程度で欺けるとは到底思わないが、その通りに撃ち抜いていく。当たらない一点を除けば誤差はあまりない。撃ち落とし、直接攻撃に移る。落下に際し馬車の下部を掴もうとする手を叩き落とし、その手を握り、逆に捻る。そして背骨を狙った一撃によって滑り込む。

サーフィンというのはどういう競技だったかを忘れたかのように相手の頭を踏み、地面への勢いを封じ込める。

「・・・削れてねぇな、身体の硬さはどうなってんだ。」

一度踏み直す。産まぬ人間の柔軟性ある不死とは違い、固定性のある不死だ。心臓の音が無い、血は流動している。実際に腕を握った際に確認した。

目標は相手の肝臓、心臓は無意味だ。人体構造が古代ギリシャの医学を立証するかの様なものになっている。肝臓から無限に血が生成されているのだ。

自分の場合は心臓を起点としており、ある程度の失血で死ぬ。

寿命、僅かな記憶、感情というシステムの為に心臓は存在するのでは?若し、そのタイマーを外したなら・・・その人間はどうなる?

答えは・・・腐るまで生き続ける。故に事実上の死体だ。タイムリミットまで封じ込めるのが正解だ。防腐を徹底的に施した後、死後硬直を金属混じりに強化する。

流石に金属を破壊出来る程の威力は無い。対生物の力に対物能力は無く、銃で補っている。金属も何を利用したものか検討がつかない。人体にして正常に動作し、肌として機能する。未知の物質と考えるべきだ。

しかしこれは想定していない、眉間か目の間を通せるなら話は違うが、穴の一つも無い。ケルト神話みたく肛門に刺せるとも思えない。

「エリニューエス!」

「出力不足!」

「弾丸がある!五発分を一発に!」

「・・・!分かった!」

ソロモンの魔術を行使し、戦術を移行する。目標は自身の強化、銃の威力を一発につき五発分にするという少し脳筋な技、実際に出るとは思っていないが、少しでも高ければ良い。

「・・・殺れるか!?」

ロス無しで叩き込まれるは鉛の一撃、銃にしては高火力で、対戦車にも使用可能な火力・・・。魔術相手に如何に技術を作ろうと、ハイコストな兵士を用いれない・・・その為に王国戦線は技術を封じていた。

「貰った・・・っ!」

回転する弾丸は相手の血を飛ばす。

刺さったが、進まなかった。奥深くまで行かず、前衛的な飾りとなっている。

「もう一度!準備!」

「・・・分かった、一回呼吸を整える。」

魔術はエネルギーの流れの変換、代償は特に無いが、正確に行わなければいけない。ミスがあったとすれば、音だ。音まで変換出来て居なかった。

その結果・・・。

狙いは緻密に、より背後を狙った必殺の牙を向ける。不味いと思ったが、それよりも先に振るわれた針が一直線に飛んでくる。

「コウキ!」

針の様な研がれた人体、指や爪が喉、肺近く、横隔膜に刺さる。・・・流石に避けれない、後ろを見る事無く耐える。

「・・・!」

話せない事を呻き声じみた何かで伝え、指を抜かれ、修復が行われる・・・肺を後回しにし、中途半端な状況で会話を続行し、二発目用にクリップ装填を済ませた。指示はこうだ。

「・・・音・・・もだ。」

伝わった・・・ただし、半分程度。強いて過失があるとすれば、喉の状況を鑑みて尚一字の短縮を行わなかった戦術的判断か。

「音ね、分かった。」

声は掠れ、出て来ない。しかし迷う間は無く、それに気付く事無く発砲された。弾丸の無い爆音、飛ぶ事も無く、風と振動だけが響く。

「・・・え?」

エリニューエスは自分のミスに漸く気付く。応急処置が終わったものの、絶望的な状況である事は変わらない。

「逃げろ。」

「・・・待って、私が・・・。」

「お前は生きろ、価値がある。・・・この場で一番価値の無い手駒は俺だ。」

「でも!」

「行け!」

渋々エリニューエスは馬車に留まる。治癒無し、解決法なし、強いて言うなら高火力を叩き込む。その状況でどう戦おうか。

さぁ、乗り越えるべき死に直面し、自分は何を思う。

ケルト神話お前ケツト神話に名前変えろ。

あとセリフが大事なのという質問があったけどセリフは省略に使っているだけです。実際はセリフ以外の方が大事。セリフ苦手なので克服しておきたい。


「二次災害」

災害の中で互いが潰し合い進化したもの。強いと言うよりは厄介。基本的には「群れる渇望」が存在しないと発生しないが、第三者を介した場合でも可能。「産まぬ人間」の場合発生しない。

「悪意の玉座」

「死した大王」

「守れぬ使命」

「破滅の日照」

「聖域の門番」

「幾千年の後」

「最果ての道」



ドナルド・シャーマン

産まぬ人間の中でも攻撃的な個体。

アメリカの科学者にして宇宙飛行士訓練に対し大きな功績を持っていた人物。エレンという医者と仲が良く、婚約までしていたらしい。

しかし、ある時に彼が人間では無い事が露見した。しかし友好的な彼等は実験材料として使うに留め、それだけなら良かった。敵対させない為に実験は治験等に抑えられ、本人の知識によってより詳しい研究が捗った。

エレンを陥れようとした人物等により実験と称して彼は原子炉に放り込まれ、数十年生き続けていた。

(中略)

助けようとする声がしても、既に暴走しコンクリートで固められ、機械はすぐに壊れ、手では壊せない。誰も助けなかったと諦めた頃には、彼は誰も信用しなかった。

細胞が崩れ、液状の儘何十年か過ごした、やがて適応し、骨を何とか組み立て、引き摺る様に歩いた。最後に人間の姿となり全ては完成した。

彼を救ったのは人類だったが、別の存在だった為に、彼等に神格化された後、支援した。

人間に協力的な彼は失われ、人を駆逐する災害だけが残った。一人を除いた旧い人類を駆逐するのだ。



あああああ全然五年で終わる気がしねええええええ!!!!


コウキの試験は単純に能力を試すものではなく、思想傾向を含めたものになってます。彼の場合相手に合わせた回答をし、そして彼が別の相手の場合大きく回答を変えます。が、どれにしろ「抑圧し、奪い、恐怖を与え続ければ何れ敵となる。」というのは戦闘の当然として固定されます。


介護して家事もやって飯もやってるのに新築の家の壁に車衝突させてヒビ入れるわ交通手段のチャリ真っ二つにするわ老人なんてロクでもねえなあああああああ!!!!というストレスで遅れました。枕が毛で覆われている。

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