9/47
「あの日」からののお話-6
暗い暗い世界へと僕は落ちていった。
右も左も分からない、何をするのが正解かもわからない。
正義すら何かわからない世界へと気づいた時にはもうそこにいた。
「こんな自分に何ができるのだろう。」
「こんなちっぽけな自分を見てくれる人がどれほどいるのだろう。」
あの頃の情熱は思いは深い深い沼の中へ隠れてしまった。
代わりに浮かんできたのはこんな成れの果てのような言葉達だった。
そんな自分に気づけばなっていた。
スタートラインにも立てていない自分だった。