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「あの日」からののお話-5
心を蝕み、体を蝕み、創作意欲もなく、生きる目標も失い、社会から見れば生きる価値なんてゼロに等しいようなクズ人間になっていた。
何をしても人に勝ることはできなかった。
努力が足りないとはわかっていても何をすればいいかわからない始末だ。
同時期に、いじめに遭い、自由に生きることができなくなった。
そうして身体も心もボロボロだ。
到底治ることはないだろう。
それほど、自分の身体と精神に入った損傷は大きかった。
でも、周りは助けてくれないしどうしようもなかった。
うまれて初めて自分の死を自覚した。
この醜い心臓は動いているのに他は死んでいた。