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「あの日」からののお話-3
どれだけやってもあの神様のようにはなれない。
必死に取り組んだ時間と成果があまりにも釣り合わない。
いつしか、そんなことを思うようになっていた。
苦しかった。
その間にももっともっと高いところへ神様は行ってしまった。
そうして自分は才能を恨んだ。
世間を恨んだ。
何をしても、何をやっても目指す姿には到底届く気がしない。
微塵もしない。
まるで地球にいる僕らとあの太陽のように。
そんなことを考えているうちに夜が明け朝がやってくる。
そんな生活を送った。