4/47
第1章-「あの日」からのお話-1
・・・こんな感じだったかな。
「懐かしいな。」
あの日からもうこんなに自分は成長してしまったのか。
嬉しくもあり、それだけの年月が流れていたことに少し悲しくなった。
その日からいろんな音楽を聴き漁った。
昔の音楽から、今の音楽までとにかくたくさんん聴いた。
そして、音楽を作り始めた。
ボーカロイドにも触れた。
そこは新しい世界だった。
その画面の先から聞こえてくる音は無限大だった。
一つ一つの音が重なり合い、美しい響を持った。
その可能性に僕はすっかり引き込まれていた。