表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

四話 進化?

出来るだけ週一で頑張ります。

やあみんな。

現在エリート街道を全力で突っ走ってるノエルの参上だ!

え?お前は神具だろうって?うるさいなぁ


  まあそんな茶番は置いといて、今何しているのかって言うのを説明しようかな、

まあ説明つっても、自己修復中としか言えんけどな。もう体中ボロボロだ。

ほら、こことか腕がもげちまってるよ。頭の装甲もはげちまったし。


 ん?なんで俺がこんなにボロボロなのかって?

それはもう相方(ニュー)のせいだよ。


 『ノエルさん!どうですか?進化した心地は!

これで合計十三回目ですね!まだまだ行きますよ!』



 はぁ、わかるだろう?あのテンション。

見ての通り、俺の相方さんは鍛錬厨(たんれんちゅう)だったみてーでな。

この一週間めちゃくちゃにされてんだよ。



 まあ、竜と戦うとか言い出した時にいやな予感はしてたんだが...



『ノエルさん?まだ治らないんですか?

まだあなたは大したことないモンスターしか狩れないんですから早く来てください!!』


 

 わかった!すぐ行くから少し待ってくれ!

大したことないって言うけど、俺ボロボロだからな?

ふぅ、これも初めて俺があいつのことをよく考えなかったのがいけなかったんだ...


 

 そう、時はちょうど一週間前。

俺は相方(ニュー)に連れられて、進化する為にダンジョンにトレーニングに出かけて行った。


 俺みたいな纏装(クレイシア)は、もちろん装備してもらうことで力を発揮するんだけど、

ある程度は自力で戦える機能が備わってるらしくて、

今のうちに強くなっちゃいましょう!ってことになった。



で、ダンジョンに向かっていったのはよかったんだ。

初めに出てきた敵も、ニューが雑魚敵をわざわざ弱らせたやつで、大したことがなかった。(ちなみにダンジョンのモンスターはダンジョンの管理をしてるニューの掌の上らしい)

 

一般人でも倒せるってモンスターを、痛めつけて死ぬぎりぎりにしてあるのを見たときは少し申し訳なくもなったりしたんだ。なんか弱くて済みませんって。



 で、そう思った俺はだな、ニューにこう言っちゃたんだよ。


「いや―なんか色々お膳立てしてもらってごめんな?俺も早く進化して一人前の神具になるよ、だからこれからもよろしくな?」



 ってな。これがとんだ地雷だったんだ。

何を勘違いしたのか、あの野郎(ニュー)



「いや―わざわざチュートリアルで強化してもらってごめんな?俺も最速で進化して一人前の神具になるよ、だからこれからもバシバシ鍛えてくれ!」



 って解釈したらしいんだよね。いや聞いたわけじゃないけどさ。

で、結果がチュートリアルをすっ飛ばして鍛錬をしまくるという暴挙。

確かに他の神具よか強くなってるかもしれないが。

本来は主人と共に戦って強くなってく物だと思うんだけどなぁ。



 っていうかチュートリアルの残りをすっ飛ばしたせいで、どんな人が暮らしてるとか、そもそもここがどこなのか、とか。進化の方法...は教えてもらったけれど。


その進化にしたって。詳しいことは説明してもらえてないからな。

ニューが言ったことから拾って学習するしかないってのも勘弁してほしい。

 


 まあ彼女の言うように確かに傭兵時代も鍛錬はしていたから慣れちゃいるがそれにも限度ってのがある。そろそろ残りのチュートリアルをやってもらわないとな。


 っと、自己修復がおわちまったか。それじゃあまた「ニュー流鍛錬法」でもやるかね。あいつが言った方向に向かって行って、いた敵と戦うだけだが。

 


 あ、ちなみにニューは俺の中に子の端末を一つと、ダンジョンに取り付けられた本体があるらしくて、ダンジョンとかモンスターをいじるには本体にしっかりいなきゃいけないらしく、レベリング中は俺の中の端末に接続はできないって言ってたな。通話程度はできるらしいけどな。

 

 神具のプライバシー保護のため思ったことも全部わかるわけじゃなくて、しっかり隠せるらしいってことも言ってたな。

(こういう風にな...隠そうと思う心が大切だ)



『あ、ノエルさん自己修復おめでとうございます!それでは次に行きましょうか!

今回の進化で自己修復を習得されたようなので、

もう少し強めの敵がいいですね...では次は九層にしましょう。急げば明日までにもう一回進化できますね。急ぎましょう!』



 なあニュー。ちょっといいか?

(ここで聞いとかないとまたしばらく休めないからな)



『ハイなんでしょう?』



 このダンジョンってどういう仕組みなんだ?俺って多分ダンジョンを制覇するともらえる的なやつだよな?報酬みたいな扱いの。


『そうですね、そうなります。私たちがいたのも最後のモンスターを突破してたどり着ける部屋ですし。』



 ...だよな、それにしてはこの部屋の近くのモンスタ―弱くないか?



『それはこのダンジョンの構造の問題ですね。このダンジョンは、山脈の中にありまして、入り口は山のふもとです。

で、そこから上を上を目指してダンジョンを登っていくのですが、階層百階層ごとにモンスターの強さがリセットされるんです。私たちは今二百八層にいますから、初めの方の強さの敵と戦っているというわけですね。だから弱いのです。そこら辺の冒険者(プリペイダー)でも狩れるレベルですよ』



 へえ、じゃあそのプリペイダーてのはなんだ?あとこのダンジョンって人が来れるところにあるもんなのか?百年もこもりっぱなしとかいやだぞ?



 『そうですね順に説明しましょうか。冒険者(プリペイダー)というのは何でも屋ですね。自由な職業です。具体的には、モンスターを狩ってその素材を売って稼いだり。ノエルさんのようなダンジョンの財宝を集めたり、どぶさらいや、商隊の護衛、戦争時の傭兵など、自分で稼いだり依頼を受けたり様々です。

モンスターの駆除やダンジョン攻略などは軍隊が行うこともありますが、基本人手不足ですし、国に縛られることを嫌う人も多く、こういった職業ができたのですよ。強さの具合もまちまちです、上から下まで存在しますね』



 なるほどねー、さっきはそこらへんのって言ってたけどそこらへんのってどのくらいの強さなんだ?



 『冒険者の強さにはランクがあるのでそれで説明しましょうか、このランクは世界共通で定められているのでそこそこ信用できるので安心してください。で、ランクなのですがこれは上から順に、


蒼天金(アポイタカナ)級」→ソウテンキュウと呼ばれる。神話クラス。

緋天金(ヒヒイロカネ)級」→ヒテンキュウと呼ばれる。伝説クラス。

頂金(オリハルコン)級」 →その代の英雄クラス。世界に十数人くらい。

玉鋼(ぎょっこう)級」 →大都市に一人二人いる程度。

硬金(アダマンタイト)級」 →大都市に十人いればいい方

白銀(ミスリル)級」 →町に一人はいる程度。

白金(プラチナ)級」 →町に数人いるくらい。

「金級」  →一流といっていい程度。

「銀級」  →二流。一番人が多い。

「黒鉄級」 →二流。銀と同じくらい多い。

「鉄級」  →三流。戦いに慣れてきた程度。

「青銅級」 →一般人に毛が生えた程度。脱駆け出し。

「銅級」  →駆け出し。鍛えている一般人。

※但し上位帯の具体的な人数は時代によって差がある

 

 となっています。ついでにモンスターのランクは、上から順に、


「神級」→神話クラス

「天級」→伝説クラス

「星級」→世界有数の強さを持っている

「霊級」→国が危ういレベル

「災級」→大都市が危ういレベル

「皇級」→町一つ滅びるレベル

「帝級」→国軍案件レベル

「王級」→一地域の主レベル

「魔級」→村一つなら間違いなく滅ぼせるレベル

「将級」→魔物の群れを率いれるレベル

「隊級」→部隊一つ(6~10人程度)

「兵級」→訓練した兵士一人程度

「下級」→武装した一般人で倒せる程度

「最下級」→一般人でも倒せる

※あくまでも参考

 

となっていますね。ノエルさんが今戦っているのは「兵級」のモンスターですから、まあまあといったところです。人間で言えば鉄~黒鉄程度でしょうかね。まあ神具とは思えない性能です。』


 で、でも進化する武器ってところが重要なんだろう?


 『はい、それに進化を重ねれば神具の中でも強いレベルまで行くのでがんばってください!

それではさっそく鍛錬を...』


 うん...っておい!この場所の説明が終わってねーじゃねぇか!装備者ががいてこそ真価を発揮するんだろ?それに装備者がこないんじゃ何もせずに世界の終わりを待つことになるじゃねえか!そんなのはごめんだぞ!


 『チッ、勘のいい...あなたは神具ですから、それ相応の実力を持ったものが持たねばなりません。ですから、ここは来るのも並大抵の人物では難しいところなのです。神造ダンジョンは神具など神に関するものを授ける場所ですから当然難易度は高くなります。このダンジョンがある場所も人間たちには「竜狼の山谷」と呼ばれている危険な土地ですね。すむ生物の中に竜と銀狼がいるため一種の聖地扱いされている場所ですね。竜などは人間と仲良くしているので問題はないですが、それ以外にも知性のない強い魔物も多数生息していますからね。王級以上の個体しかここには存在しないといえばわかりやすいでしょうか。人間では硬金(アダマンタイト)級はないとまず無理でしょうね。』


 ...それってほぼ見つけてもらえないってことじゃないか?


 『いえ、さらなる強さを求めて神具を探すものは多いですし、希望はありますよ。それにどうしても外に出たければ自力でこのダンジョンから出ればいいのです。この山谷の竜や銀狼と人間は交流をしていますからね。そこで連れて行ってほしいと要求すればよろしいかと。まあ、そのレベルまで進化すれば、自力で行った方が速いかもですが。』


 そうか...一度外の景色も見てみたいな。じゃあ早くこのダンジョンを突破しないとな。


 『はいでは早く進化を行って行きましょうか!』

 

 ああ...でもなんで倒したモンスターの素材とか核を取り込みまくると進化するんだ?それに取り込む以外の進化方法もあるんだろ?進化についても教えてほしいんだが...?


 『そうですね、それに関してはノエルさんに第一段階を突破してから説明しようと思っていたのですが...というかそちらの方がわかりやすいと思うのですが...?』


 うん、そういうことだったら構わないよ取り敢えずその第一段階を目指そう。


『はい!そうしていただけるとこちらとしても助かります!それでは行きましょうか!』


 りょーかい。(まったくやれやれだよ...)



ノエルの異常な程の適応力…一応理由があります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ