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難病患者の'働く'を考える  作者: ryuji nakagane
3/7

スイッチオン

今日からここがあなたの相談場所です。


そう、

連れていかれた場所は、相談窓口の1番すみ、壁がひんやりと冷たかった。


灰色のデスクは、よくみる

事務机。

デスクには、インターネットのディスプレイと、

白い電話がひとつ。



よし、今日から頑張るぞ。


静かにスタートを切った。



がっすぐに電話線が繋がっていないことに気づいて、上司につたえが、


ないから、しばらくは我慢してください。

電話はとらなくてもいいから。




あっ、そうか、



臨機応変

臨機応変



さて、パソコンをつけて…


あれっ、インターネットに繋がっていないようだ?


あの〜すいません、

インターネットに繋がっていないみたいなんですが。




また、上司が



あっ、いいのいいの、繋がらないないみたいだから、使わないでやりましょう。




うむ。

なるほど。


電話もネットワークにも頼れない状態から、

難病患者の就労支援がはじまるのだ。


どこかに繋げる仕事でありながら、


自分自身がどこにも繋がっていない状態に、やや不安を感じつつも、



えい、やー、最初の勤務が始まったのだ。


なんとかなるさ。



自分のおかれいる立場を少し俯瞰してみながら、

難病患者の就労支援にたいして、まわりがどんな態度でいるのか、


そうした背景を感じるスタートとなった。



大歓迎とうう雰囲気が周囲からも感じられない。

まわりも様子見、

というところか。


ズバリ行政で働いたことがないので、どんな掟やルール、空気なのか、



まずは、自分と自分の任務の置かれている立ち位置を深呼吸をするように感じとろうとしていた。




それからほどなくして、


この窓口の宣伝らしい宣伝が、全くされといないことを知った。



上司は


「どうしたらいいかしらね。まずは連携機関に挨拶まわりかしら」といった。



この任務は、僕以前に担当者がいない。


任務の蓋は、明けはたれたばかりなのだ。


誰も知らない状態からの仕事をする

スタートアップな状況におかれ、

はじめはいささか困惑していたが、


自分でやりやすいらように作れる。

んだ。と頭の中を切り替えて、


まず、何から始めていくか、


灰色のデスクに座り、コンリートの冷たい壁に左手半分だけ冷えながら、

ひたすら考えに考えた。



ます、一歩、そして一歩。



こうして、1人で県全域の難病患者の就労相談を受ける仕組み作りが始まった。


まわりからは、ほとんどこうしたら、あーしたらと、いわれないなか、



ある職員から


「難病患者が就職するのは難しいよね、無理しないほうがいいよ。」と、顔をしかめアドバイスだろうか、


そう話した。



それが事実なのか、


性格的に、

いわれたことよりも、やってみて、見たこと、聞いたことを信じるタイプなため、



よし、ます、やってみよう。


と、スイッチが入った。

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