そうだ、脱獄だ。
すみません執筆が遅れました!すみません!
お知らせなのですが、近頃恋愛小説を書こうと思っております!
お楽しみに!
俺、山崎涼太。
リョウタと呼んでくれ。
俺は今とてつもなく危機を感じている。
まぁそうだろうな。牢屋に入れられて、しかも終身刑だもんな。
こんな状況から一歩でも早く逃げ出したい。
そうだ、脱獄をすればいい。
こんなこともあろうかと前の世界で脱獄方法を覚えておいたんだ。
(ただ暇だっただけだが...)
しかし、魔法のあるこの世界では生半可な方法で出られるとは思えない。
まずは状況を整理してみよう。
一、壁は触れると冷たい金属でできている
二、床はコンクリート、削れるには削れるが穴を掘って出るには少なくとも千年はかかりそうだ。
三、窓の鉄格子は恐らく壁と同じ素材でできている。やすりではびくともしなさそうだ。
四、どういうわけか魔法が使えなくなっている。
ざっとこんなもんだ。
ここからどうやって抜け出すか。
~俺は数週間知恵を絞って脱獄方法を考えた~
「閃いた!」
リョウタの頭に閃光が走るのと同時に、大地震が起きた。
「ガガガガガガガガガガガガガガゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!」
くそっ、こんな時に!
だが今がチャンスだ!今のうちに逃げ出そう!
俺は硬いコンクリートを固めて合鍵を作った。
幼い頃からの器用さが今ここで活きた。
しかし、ここからが本番だ。
逃げ出すにはドアを開ける必要がある。しかしその両端に警備員が立って見張りをしているのだ。
真正面から逃げ出すことは出来ない。
ならば...
ん?
青いもやもや...?
「ッ?!」
吸い込まれる...!
「はぁ!?どうなってんだよ!」
え?
「すみません、すぐにお金はお持ちしますので...」
え?
「そんなことはどうだっていいんだよ!俺の高級酒を返せよ!」
ハッ!
まさかこの状況は...
タイムスリップ..?
幻覚でも見ているのかもしれない...
クラッ...
「えっ...お客様ー!!!」
「プリーストの方は!プリーストの方はいませんか!?」
~翌日~
「あ!やっと目が覚めた!」
ん?
「君は、誰だ?」
「私はプリーストのアルス。君はリョウタ君だよね」
「そうだ、俺は宿屋で放火事件を起こして...」
「何言ってるの君は。君は宿屋でいきなり倒れたんだよ。起こすの大変だったんだから!」
「あぁ...すまなかったな、ありがとう。アルス」